子どもに勉強を教えるな 「ヨコミネ式」自学自習の10か条 (宝島社新書 312)
- 宝島社 (2010年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796675819
感想・レビュー・書評
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子どもはもともと勉強することが好き。
だけど、まわりの大人が教え、強制することによって、どんどん勉強がきらいになっていく。
勉強を教えない、自学自習の考え方で育てることによって、子どもは自らどんどん勉強し、生きる力を身につけていく。
という内容。
上越教育大学西川純教授の提唱する『学び合い』にとても近い印象を受けた。
先日、教育について考える会合で「小1はとっても勉強が好きなのに、学年が上がるごとに嫌いになっていく」という話が出ていたこととリンクして、納得。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書写や読書習慣、自学自習、競争意識、示唆に富むことは多いが、何よりも、この人が当初はダラダラと商売として幼稚園経営を始めたという記述が気に入った。高邁な教育理念を持った人間が良い教育者とは限らない、ということがしっかりと事実となっている。学校を信用するな、や、子供を褒めるな、などというのは、言い過ぎの感あり。
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子育ての目的は自立させること
親が子どもの未来をしっかりと見据えること
授かった天命をまっとうさせること
子育てはシンプルな考えのもと、シンプルなことを繰り返すのが大切
☆以下、印象に残った箇所
どんな子どもに育てたいのか?
その答えは、千差万別ではない。
すべての子どもが、明確に目指すべき人間像がある。
それは、自立した子ども。
人間だけが、親から育てられないと、自立することができない。
人間は、子育てによって自立する。
まずはこれを認識すること。
そして、子育ての目的はまさにこの自立した子どもを育てることに尽きる。
自立した人間に育ちさえすれば、必要なことは本人が勝手にやっていく。子どもが自分で目標を見つけて、そこに向かって努力していく。
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経験でしか心は育たない(それは大人も同じ)
学校へ行く理由は、いろいろな困難を体験させるため。
日常では体験できない苦難を味わい、さまざまなトラブルを経験し、それを自ら克服することで心が成長する -
「子供は生まれながらに天才」で、子供は天才にするんじゃなく、子供の中の天才を引き出すだけで自立した大人に勝手に育っていく。
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自分の子供が「勉強なんてきらい!」と言っていたら、理由があるのだ。
皆勉強が大好き、天才であるという。
帯に天才児が続出する常識破りの教育法!と書いてあるのですが、この教育方法をやればいいとか、そういう読み方では読みたくない。
「自学自習」が子供を大きく成長させること。
これはその通りだと思う。
さて、それを身につける方法は?
横峯さんは保育園を経営して、24年かかって、この教育法にたどり着いたという。その間真剣に子供に向かいあっていたのでそこにたどり着けたのだと思う。
何がいい悪いとかではなく、自分も真剣に子供に向き合っているだろうか、と考えてみる。
目指す方向は同じはずなのに逆効果になることばかりやってしまたのかもしれない。
子供に勉強を教えない、ほめない、押し付けない、溺愛しない、子育てをがんばらない、・・では何をするのか?
見守る。
それこそが答えなのだ。 -
子供を信じる。
眠れない子は眠くないから寝ない。
食べない子はお腹がすいてないから食べない。
自然に子供らしく。
みたいな。
ちょっと胡散臭いが… -
生活や学力も基礎をしっかりし、競争したいという潜在的な気持ちをうまく引き出して能力を育てる。<br />また、ベタほめせずに「認める」ことが大事。<br />しっかり観察してあげて「認める」というのは確かに大事かもしれないと感じた。<br />この本を読んでいると、”押し付けでないdiscipline”というフレーズが浮かんだ。
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10箇条がとてもシンプル