- Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796679664
感想・レビュー・書評
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電子書籍は時期尚早と思っていたのだが、いろいろあって急に興味が出てきた。そんな折、本屋で見かけて購入した本、というかムック。表紙からして、電子書籍に懐疑的というか否定的な雰囲気が漂っている。
基本的にはハードやフォーマットよりも電子書籍のビジネスモデルに主眼を置いて書かれている記事が多い。ユーザ不在の電子書籍ビジネスの覇権争いなど問題点がよくわかる。その一方で、はじめに否定ありきで、ひどい論理を展開している説得力のない記事も。収益構造についての記事などは素人の私から見ても雑過ぎる。
本書を読んで、電子書籍の未来にはまだまだ問題が山積していることがよくわかった。それも技術的な話以外の問題が多いので、解決には時間がかかりそうだ。そう思いながらも、Sony Readerを発注してみた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どっちかっていうと、電子書籍の反対派から書いたもの。
最近、週刊エコノミストの電子書籍特集も読んだので電子書籍についての理解はだいたいできた気する。
今度は、図書館と電子書籍の関係について勉強だ! -
浮かれた電子書籍話ではないところに信頼がおけました。やはり植村さんの話は信頼できます。
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電子書籍、という一大ブーム。
発端は昨年のipadであったことは言うまでもない。
果たしてこれは幻想か否か、出版側、著者側、利用側からの視点。
正月休みにパブーで出版(http://p.booklog.jp/book/17832)をしてみたけど、「"売れる″ためにはどうしたらいいのかなぁ」ということで、アマゾンでポチッと押してしまった本w (結局、買ったのはリアル本、なわけで。。)
現在の電子書籍/出版の実態はどうなのか、手っ取り早くわかります! -
薄い本だけど、いろいろな意見が満載で面白いです。電子書籍に関してネガティブキャンペーン的ではありますが。。。^^; 賛否両方の意見を聞くことが大事ですよね。
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当たってるとこと、取材が甘いとこが混在してる。まあ、大体合ってるとこが問題なんだが(^_^;)
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ざくっと読んだ。
特に異論もないです。
よくぞ言ってくれましたってものでもないな。 -
電子書籍に未来はないとひたすら述べられている。新しいものを理解できない哀れさ。これで宝島が電子書籍に、参入したら大笑い。
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取り敢えず釣られておきました。
まぁ、新しいことの問題点を反対反対ってあげつらうのは簡単だよなと。
どう考えても今の出版というビジネスモデルを前提とした電子書籍ビジネスでは、本書で得意げにあげつらっている通り上手くいくわけないのだから、本書で親切にも思し召して頂いた問題点を一つ一つ愚直に解決していくしか無いんだろうな。
それで新しいビジネスモデルを描くのが先になるか、このまま茹で蛙状態に甘んじて日に日に先細る斜陽業界に甘んじるのか?
ボクとしてはまだ出版界はそこまで愚かでは無いと信じたいです。 -
2010/11/17読了。
様々な角度から徹頭徹尾「電子書籍は儲からない」と主張する、電子書籍に対するネガティブキャンペーン本。これからは電子書籍の時代だ!的な本が多い中、珍しいスタンスだ。かなり否定的なバイアスが掛かった書き方の記事ばかりだが、内容的には事実なので、電子書籍ビジネスに夢を見ている出版人は読んでおくべきだろう。
余談だが、今朝の新聞には本書の広告が掲載されていたが、そのキャッチコピーは「本屋のない町で私たちは幸せだろうか? 宝島社は、電子書籍に反対です。」であった。反対の理由は本書で繰り返し述べられているとおり、「儲からない」からだろう。逆に言えば、儲かれば賛成なのだろう。そう考えると、本当は電子書籍で儲けたくてたまらないのに、儲からないから苛立っているというのが出版社の本音で、それこそが本書の企画の根底にあるのではないかと透けて見えてくるようで面白い。広告には「お求めは〜インターネットで」とも書いてあって笑えた。町の本屋を駆逐しているのは電子書籍以前にアマゾンだと思うのだが。