深海生物の謎 彼らはいかにして闇の世界で生きることを決めたのか (サイエンス・アイ新書 32)
- SBクリエイティブ (2007年8月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797339239
作品紹介・あらすじ
われわれを魅了してやまない深海の奇妙な生き物達。闇の世界の中で彼らはどのように生きているのか?その秘密の一端は地球の運動と海底の崩壊による乱泥流にあった。地獄のように異質な環境に群がる深海生物達。地上の痕跡から深海へと辿っていく展開は、深海生物好きにはたまらない1冊。
感想・レビュー・書評
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より早く、より強くーーーぼくらの知る生き物はそういう方向に進化し、あるいは努力?してきたわけだが、それとはまるで違うやり方を選んだ連中が深海には棲んでいる。あるものは魚のくせに泳ぐのが下手だったり、あるものは口も消化器官もなかったり。そういう連中がぼくらの目から見ると奇想天外な姿をしているのは当然のことで、別の惑星の生き物を見ているかのようだ。
深海についてわかっていることは少なく、本書も既知の知識を説明してくれるのではなくて、一緒に深海探索艇に乗って、深海探検に行くような気分にさせてくれる。著者と一緒に「なんじゃこりゃあぁぁ!」と叫ぼう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
深海の海流にきりきりまいさせられている
生物たちの様子に、つい笑ってしまいました。
必死なんですがね(^^;
まぁ、それだけ過酷な環境ということですが・・・
それに順応して生きている彼らの生命力は驚愕です。 -
新江ノ島水族館必携。
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この本ではめくるめく深海生物の世界が紹介されます。
深海魚、貝、カニ、その他の生物など、いろいろ紹介されますが、ハイライトは何と言ってもナマコでしょう。ナマコと言っても色々あって、ヒレのついたヤツ、突起のついたヤツ、足のついたヤツなど、様々です。とても素晴らしい。
それにこの本は、とても写真が多いのです。多くのページで見開きの右が写真、左が文章のような構成になっっていて、奇妙な形の生き物、その形が良くわかってとても楽しいです。
さらに、生物の話だけで無く、深海自体の話しや、深海探査機の話などもあって、勉強にもなります。 -
所在:展示架
資料ID:10701779
請求記号:481.74||Ki68 -
20120615
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深海生物や化石、潜水艇などを解説。
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第4章「死体の楽園」が読んでいて面白かった。
クジラの死体に群がるエゾイバラガニ、ホネクイハナムシなどの写真は、私にとって頗る新鮮だった。
あと、クジラの死臭が水環境によって変わり、酷いものだと臭いを通り越して「痛い」ということなので、一度どんなものなのか嗅いでみたいと思った。嗅いだあとは後悔するかも知れないが。 -
普段全く意識しない神秘の世界「深海」
決して暗黒世界ではないというのがわかる -
[ 内容 ]
われわれを魅了してやまない深海の奇妙な生き物達。
闇の世界の中で彼らはどのように生きているのか?
その秘密の一端は地球の運動と海底の崩壊による乱泥流にあった。
地獄のように異質な環境に群がる深海生物達。
地上の痕跡から深海へと辿っていく展開は、深海生物好きにはたまらない1冊。
[ 目次 ]
第1章 地上の痕跡から深海へ
第2章 初島沖ステーションから見る世界
第3章 熱水の吹き出る世界
第4章 死体の楽園
第5章 泥を喰らうもの
第6章 海溝、そして地上へ
第7章 深海を探査する機械
[ POP ]
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