次世代モバイルストラテジー

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797356007

作品紹介・あらすじ

ウェブ3.0=リアル2.0。iPhone、GPS、非接触IC、おサイフケータイ、etc.モバイルは現実世界の履歴を取り込みマーケティングの進化を加速する。

感想・レビュー・書評

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  • 時が立つのは早い。その中でもモバイルの分野はもっとも時代が移り変わる領域。
    本が書かれたのは2007年、2009年に出版されたけど、大半がオワコン。ワンセグとかおサイフケータイとかBeeTVとか。iPhoneが弾き飛ばしたんだよね、きっと。そう考えると、機器のみならずビジネスモデルも大きく変えた、というか奪い去ったんだなと思った。
    パナソニックとdocomoが共同開発したアクティブマーカーとか全然流行ってないし、そもそもパナ機用とは意味わからん。企業間で垂直モデルやるとは意味分からんです。
    残念ながら、わずか三年前の本も歴史の証明にしかならない。

  • 2009年でi-modeは10周年。
    海外は失敗したけど、国内では進化し続けている。
    この業界はスピードが速すぎる。この本か書かれた頃はiPhoneしかスマホがなかった。今やドコモのスマホでもi-modeでの機能が搭載されるようになった。
    時代の流れが速すぎる。

  • 転職活動に役立ちましたので

  • ■ 感想
    - 最新のモバイル技術や各社の研究事例をもとに今後のモバイルがどうなるかまとめられている
    - 各章で取り扱う技術が異なり、全部で5章に分かれている。つまり大きく分けて5つの題材についてまとめられている
    - Webで紹介されている内容がまとまった印象ではあるが、Webに散見される情報が題材毎に分かりやすくまとまっていた印象
    ■ よかった点
    - モバイルに関する最新技術と今後の動向について分かりやすくまとめられている
    - 各社がどのように実証実験を行なっているかについての具体例が多いため、実感をもって今後変化しうるモバイルビジネスを知ることができた
    - 専門的な内容についてまとめられてはいるが、情報のまとめられ方が最新情報を網羅してる点が強く、Webの記事に近い印象をうける
    ■ この本に適している人
    - iPhone/Android/近距離通信/GPS等の現状について興味がるひと
    - モバイル業界を鷲掴みしたい人
    - 最近のトレンドを掴みたいひと

  • やっぱりライフログがあつい!

  • ウェブ界の技術革新のスピードは凄まじく、日々広告営業の方々は苦労されてると思いますが、次はモバイルと非接触ICなんじゃなかろーか?

    モバイルの提供できる位置情報と広告は結びつくだろうということは数年前から予想されていたことですが、そこにモバイルフェリカの行動履歴が加わると・・・究極のターゲティングの完成みたいな感じ。広告→狭告になっていく流れは絶対に抗えないんだろうなぁと感じさせる内容。

    で、モバイルというタイトルでしたが非接触IC(スイカとか)の今、もスゴく興味深かった。特に西鉄のnimocaができることってスゴい。これは近々九州に視察に行ってしまいたいくらいです。

    コミュニケーションの世界でもツイッターは今を共有できるツールとして注目されていますが、モバイルでの今を把握できることはものすごいマーケティング情報なんじゃないのかと思う訳です。

  • この次世代モバイルストラテジーは神尾寿さん(@hisa_kami)の著書であるが、一般的なモバイルの定義に拘らず、様々な角度から調査・分析をされた良書である。

    国内のジャーナリストの中でも、決済(おサイフケータイやNFCも含む)や車との連動、M2M、GPS等の幅広い要素をバランスよく分析されている方は少ないと思う。この難しい分野をわかりやすく、そして簡潔に纏められていることが重要です。

    さて、どうしても、モバイル=ケータイになりがちで、携帯電話端末の仕様に話しが行きやすいのですが、アプリやiモードの事ではなく、その上で活躍するべき各種アプリケーション群達の説明とその将来についてがまんべんなく書いてあります。私は使ったことはありませんがiコンシェルが描く未来は納得の行くものです。

    さらに、p79からのGPS連動ソリューションについて等は、車載搭載端末にまで言及してあり、一般的に言われるNAVITIMEのソリューションだけにとどまりませんし、どうしてこの今いる位置情報が重要なのか、普及したのかまで丁寧に表現されています。

    これらの情報はいわゆるガラパゴスなのですが、このガラパゴスはかなり先の未来、世界に取っての未来を預言するものであるニュアンスも私は感じ取りました。

    p115からの行動履歴との連動という、Amazon等ではおなじみのリファラーから読み取る技法のリアルワールド版についての言及ですが、そこにあるのはいわゆるレシートに相当する電子マネーの購買履歴と電車のタイムスタンプであると言う点です。また、全国の電子マネー(鉄道系がメイン)がどのように運用されているかと言う点も見逃せません。
    そして、私も注目しているNFCへ話しは続いていきます。

    iPhoneに関しての言及としては「社会インフラとして」「メディアとして」と、今後を占ったかのような着眼点には敬服いたします。2010年3月時点で事実そのように進んできています。

    また、見逃せないのが業界人達へのヒアリングページである。生の声をそのまま載せることで、よりリアリティを見せながらその後の文章への重みが増す手法でありますが、非常に納得の出来るながれでした。特に電子マネーの下りでは、赤字を垂れ流しているのにまだ大丈夫とか言い張るEdyさんとか、頑張ってる感が微笑ましかったりします(笑)

    最後に次世代のモバイルへの提言ですが、本日(3月15日)のツイッターのTL上でも話題になっているMediaFLOや、AR、NFC、そして聞き慣れないフローティングカーをCGMで拡張して行くMGM等、車の専門家であるこも起因してか、非常に面白い視点で書かれております。

    とにかく、モバイルの未来はiPhoneやAndroid端末だけじゃありません。こういった、様々な要素技術の組み合わせ、積み重ねが世界を作っていくのです。

    #p76に私(@anamsa)がツイッター上の写真で載っています。神尾さんとのガンダムのやりとりをさりげなく載せて頂いているのですが(笑)

  • この次世代モバイルストラテジーは神尾寿さん(@hisa_kami)の著書であるが、一般的なモバイルの定義に拘らず、様々な角度から調査・分析をされた良書である。

    国内のジャーナリストの中でも、決済(おサイフケータイやNFCも含む)や車との連動、M2M、GPS等の幅広い要素をバランスよく分析されている方は少ないと思う。この難しい分野をわかりやすく、そして簡潔に纏められていることが重要です。

    さて、どうしても、モバイル=ケータイになりがちで、携帯電話端末の仕様に話しが行きやすいのですが、アプリやiモードの事ではなく、その上で活躍するべき各種アプリケーション群達の説明とその将来についてがまんべんなく書いてあります。私は使ったことはありませんがiコンシェルが描く未来は納得の行くものです。

    さらに、p79からのGPS連動ソリューションについて等は、車載搭載端末にまで言及してあり、一般的に言われるNAVITIMEのソリューションだけにとどまりませんし、どうしてこの今いる位置情報が重要なのか、普及したのかまで丁寧に表現されています。

    これらの情報はいわゆるガラパゴスなのですが、このガラパゴスはかなり先の未来、世界に取っての未来を預言するものであるニュアンスも私は感じ取りました。

    p115からの行動履歴との連動という、Amazon等ではおなじみのリファラーから読み取る技法のリアルワールド版についての言及ですが、そこにあるのはいわゆるレシートに相当する電子マネーの購買履歴と電車のタイムスタンプであると言う点です。また、全国の電子マネー(鉄道系がメイン)がどのように運用されているかと言う点も見逃せません。
    そして、私も注目しているNFCへ話しは続いていきます。

    iPhoneに関しての言及としては「社会インフラとして」「メディアとして」と、今後を占ったかのような着眼点には敬服いたします。2010年3月時点で事実そのように進んできています。

    また、見逃せないのが業界人達へのヒアリングページである。生の声をそのまま載せることで、よりリアリティを見せながらその後の文章への重みが増す手法でありますが、非常に納得の出来るながれでした。特に電子マネーの下りでは、赤字を垂れ流しているのにまだ大丈夫とか言い張るEdyさんとか、頑張ってる感が微笑ましかったりします(笑)

    最後に次世代のモバイルへの提言ですが、本日(3月15日)のツイッターのTL上でも話題になっているMediaFLOや、AR、NFC、そして聞き慣れないフローティングカーをCGMで拡張して行くMGM等、車の専門家であるこも起因してか、非常に面白い視点で書かれております。

    とにかく、モバイルの未来はiPhoneやAndroid端末だけじゃありません。こういった、様々な要素技術の組み合わせ、積み重ねが世界を作っていくのです。

    #p76に私(@anamsa)がツイッター上の写真で載っています。神尾さんとのガンダムのやりとりをさりげなく載せて頂いているのですが(笑)

  • 次世代モバイルストラテジーということで、ちょっと色々と携わることが多いので、読んでみた。

    基本的には、現在のスマートフォンが出て、位置情報を活用したアプリとか、デジタルサイネージの現状と今後の展望。

    あとは決済的なところがメインだった。

    中でも、GPS・ジオ的なところをこの著者は大いにフォーカスをしていたようだった。

    今のビジネス(個人的な)では位置情報はちょっと…でも大いに示唆に富むものだった。

    iモードでかなり国際的に優位性があるので、スマートフォンアプリでもけっこうまだまだいけるでしょ日本は。
    色々と取り掛からないとね。

    おススメ

  • まさにモバイルビジネスの「今」が分かる本だ。

    現在のモバイルの潮流が理解できることは勿論、なぜ、「このサービスがヒットしたか」が良く分かる。
    特にNTTdocomoのBeeTV担当の方へのインタビューは興味深い。当初「また動画か」と思っていた身、なぜ、ヒットしたかが良く理解できた。
    BeeTVは、「携帯で見る」ために、ドラマのシナリオも、画質も全て携帯仕様らしい。
    そのデバイスに一番合った状態で、コンテンツを提供することー
    私が業務で今後考えていかなければいけないことだ。

    もうひとつ。こちらは誰のセリフが忘れたが、ココロに残ったので併記しておく。
    ----
    「この技術はすごいだろう」ということは一部のギークにしか
    伝わらない。いわゆる一般ユーザーは「で、それで何をしてくれるのか?」が知りたい。さらに、その技術を使ったサービスがターゲット層の琴線に触れるところまで歩み寄らないといけない。
    ----

    NTTdocomoとカーナビ(元々車関連の記者らしい)寄りな記事が多いのが気にかかるが、モバイルの今が大まかに理解できる・モバイルとはなんぞや?が良く分かる一冊であることは間違いない。

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