子どもの国語力は「暗読み」でぐんぐん伸びる (ソフトバンク新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797362206

感想・レビュー・書評

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  • 寝床を暗くして子供に語り聞かせる「暗読」、読解力、想像力の育成にもちろん役立つのだろう。しかし著者の書いている通り、親の気構えと時間の問題。

  • 暗読みというのは、暗記して読むことかと思ったら、違いました。が、著者のどくとくな観点で記された暗読みの魅力に惹かれます。
    すべて実施するのは大変ですが、試す価値ありだとおもう

  • 絵本の読み聞かせだけでは子供の国語力は定着しない・・・とのこと。
    なら、国語力を伸ばすという「暗読み」とは何?気になりますよね。

    本によると、本当の国語力とは文章から映像を想像することができて、前後関係や結論を推測したり把握できる能力があること。なんだそうで、
    絵本ではビジュアルに頼ってしまい、言葉だけからすべてを想像することができなくなってしまうというのです。

    そこで、小学生くらいになったら、夜寝る前に親が口頭でお話をしてあげましょう。という内容です。

    世に存在する物語を暗記して語ってもいいですが、出たとこ勝負で創作してもいいのです。その場合はコツがいくつかあり、「今ある1文の不足情報を補うこと」
    「なぜなら、ところが、なんとといったキーワードで展開していくこと」などです。
    それがあれば誰でもお話が作れるし、質問を交えながらお話を進めるというような子供の想像力を高めることも可能なんだそうです。

    他にも、お勧めの童話や古典が紹介されています。

    童話では宮沢賢治・新美南吉。
    古典からの引用で面白いと思ったお話は沙石集「児の飴くひたる事」「ねずみの婿取り」「正直にして宝を得たる事」でした。

    真の国語力は必ずすべての可能性を助けることになると思うので、
    がんばって「暗読み」やってあげようかと思います。(今はまだ絵本ですけど)

    もしかして私の国語力も上がったりして・・・今更何の可能性を助けるのだろう?老化防止?

  • 暗読みで論理的思考力が養われる。それは、情報の不足を頭で補うようになるから。逆に絵本は想像力が鍛えられない。

  • 新しいことを言っているようで、実は”文章の読み方・書き方”を別の形で提示している本。

    「暗読み」を実践できるかはともかく、この本に書かれているように本を読むように心がければ、基礎的な本を読む力・書く力は伸びるんじゃないかと思う。

    この本を、『本の基礎的な読み方を具体的に、やさしく、実践例も交えて紹介しているもの』と捉えればなかなかよく出来ていると思う。

  • なかなかに新しい国語観を提示してくれている本。
    当然ながら、本書のメインテーマは書名にもなっている「暗読み」。
    でも、もっと根本的な部分にこの本は良い要素が隠されているなあ。
    「あ、国語ってそういうことなのかー」と納得させられる部分もあるのでは? と思います。

    これまでは、保護者に対し「国語とは何か?」に関する意見を提示してきたのは、
    受験業界の人間が主だと認識しています。
    それ自体が悪いことであるとか良いことであるとかは無いと感じていますが。
    本書も国語についてバリバリ語っています。でも受験の話題が出てきません。
    受験を離れた国語観というものを本書は提示してくれているのです。
    しかし、結局思うのは、受験を媒介としようがしまいが、目指すべきところはそうズレたものではないんだなあってことですな。

    「暗読み」も面白そうです。でも、鈴木さんは随分と子どもに高い要求をされるんだなあって感じ。


    【目次】
    はじめに
    第一章 「絵本の読み聞かせ」から「暗読み」へ
    第二章 「暗読み」の実際
    第三章 「暗読み」で論理的思考力を養う
    第四章 書く力はどう育つのか
    第五章 子どもと一緒にお話を作る
    第六章 名作を「暗読み」する
    第七章 古典は格好のテキストになる
    第八章 国語ができる子を育てるための生活習慣
    おわりに

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著者プロフィール

鈴木信一(すずき・しんいち)
1962年、埼玉県生まれ。横浜国立大学教育学部国語科卒業。
現在、埼玉県の公立高等学校に勤務。2007年、早稲田大学文学研究科派遣研究員。
著書に、『800字を書く力』(祥伝社新書)などがある。

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