逆境を突破する技術 「折れない心」を科学的に習得する極意 (サイエンス・アイ新書)
- SBクリエイティブ (2017年8月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797389173
作品紹介・あらすじ
長い人生、必ずといっていいほど訪れるのが「逆境」です。「逆境を経験したことがない」という人はほとんどいないでしょう。この逆境でくじけてしまう人と、糧にして一回り大きな人間なる人がいます。この違いはどこにあるのでしょうか? そもそも人は、そう大きな違いがあるわけではありません。違うのは逆境のとらえ方なのです。本書では、多くの実験から明らかになっている「逆境に負けない技術」を科学的に解説します。
感想・レビュー・書評
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考え方についての本。基本的に、ポジティブ思考についての本だとは思うのだけど、楽観主義するのはどうなんだろうと思った。楽観主義というのは、何か問題が起こっても自分のせいにしないということだそうだけど、それって成長できないんじゃないかとも思った。逆に、レジリエンス(復元力)の高い人は自分自身の成長を目指して自分のすべてを受け入れているそうなので、こっちのほうはしっくりくる。
後、何かにたいして、うまくいったことを運がよかったと考えるのはダメだというのもどうなんだ(うまくできなかった時に運のせいにするのがダメなのは分かるけど)。個人的にはうまくできたことにたいして運がよかったと考える人のほうが好感がもてる(まだまだ反省点はあると考えて成長していこうと思ってそうだし)
ちょっと驚いたのが、OECDの年間平均労働時間の調査において、イタリアが日本より多いということ(といっても、基本労働時間で、残業時間は含んでないようだけど)。イタリアってもっとのんびりしてるのかと思ってた。どちらかというと、先進国で最小の労働時間のドイツのほうが、インダストリー4.0とかいって労働に意欲的な感じ(いや、むしろインダストリー4.0という政策をやってるから労働時間が少なくてすむのかも?)。
それにしても、この本を読んで思ったけど、イチローっていろいろな名言を残しているんだなと思った。普通の人とは違った考え方で生活してきたんだろうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
逆境にこそ、成長の糧がある、ということを基本に、困難にぶち当たったときにどのような考え方をするべきか、どのように克服していくか、ポジティブシンキングになるためには?など、イラストと文章が上手いことまとまっていてとても読みやすかった。
話の内容がスポーツに偏っている気もしますが、精神論ではない、具体的な方法がいくつも紹介されているので、めげそうな時にページをめくると、ヒントになることが書かれている。
不安を紙に書く、瞑想する、運動をする、といったことはすぐに取り入れられると思いました。 -
シリーズを通してのことだが、絵もあり文章も読み易いため、ストレスなく読み進めることができる。
自分の物差しで決めた目標を持つ。
失敗は次のステップへのフィードバックの機会と考える。
制限時間を決めて生活のテンポを上げる。
写真を撮り、その日の振り返りを毎日行う。その時に何を感じたか、考えたかを記録する。
成長ノート、ABC日記をつける。 -
具体的な逆境を乗り越える方法、マインドセットがテンポ良く書かれていて読みやすい。
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この本はレジリエンス(resilience)をつけるための方法が紹介されている。これは逆境やトラブル、強いストレスから復元させていく力を意味している。宗教的に啓発する内容ではなく、科学の知見を技術・知見に簡潔に整理し、整然と配列している点が特徴といえる。自らの価値観を持ち、過剰に周囲に合わせないこと(過剰適応しないこと)が大切とのこと。内容が盛りだくさんなので、適宜振り返って読むと、その時の境遇によりまた新たな気づきがあるだろう。
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安いドリンク剤のようなものだが、1mmでも前に進めるなら意味があるのではないか?