- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797499629
感想・レビュー・書評
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今ではV.V.でしか手に入らないレア物です。夢と希望が詰まった一冊。本屋になりたいならこの本を読んでからでも遅くはないでしょう。(sh)
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高校の先生に『お前がここに行ったら必ずハマるだろうな』といって教わったヴィレッジ・ヴァンガードという本屋。その創業者の自伝です。僕もサイトをいくつか運営する上で、大変、参考にさせていただいております。
僕が今立ち上げているいくつかのサイトを運営していく上で、もっとも参考にしているものがここに書いてあるヴィレッジヴァンガードのビジネスモデルである。
「お前はここにいったらきっとハマるだろうなぁ」
高校時代の英語の先生のK先生が卒業した後に僕が大学進学を機に地元を離れたときにこう言っていたことを思い出した。
札幌で大学生活をはじめたときに初めて札幌駅地下街のヴィレッジヴァンガードの店舗に入ったときに一発で僕のツボにピンと来た。そこは一言で言うと
「お好きな方にはたまらない」
本や雑貨しか売っていない本屋および雑貨屋でかもしだしている『におい』がたまらなかった。
後にこの本を読んでわかったことだが、『遊べる本屋』がそのコンセプトだという。
「こういうビジネスモデルでよくやっていけるなぁ」
なんて思いながら帰郷したときに郊外のショッピングモールの中にある地元のヴィレッジヴァンガードの中を歩きながらそう思っていて、あとで新聞の証券欄を見ているとなんとJASDAQに株式公開をしていたことがわかって大変びっくりしたものだった。
著者は奥様に相当苦労をかけたと述懐しているが、だからこそあの本屋ができたわけで、彼の業績は見事なものだと思うし、そして、彼らのスタイルを見て、僕も何か出来るのではないか、と僕もそう思わせるものが、この本にはあります。 -
一五〇〇〇円の本が売れたら、そりゃバンザイするよ。ハイタッチぐらい付き合ってよ。
95~96年のエッセイ、文庫化は2005年。かなり古いのでだいぶ時代と合わないけど、かつてのVVはこういう感じだったんだな、と。知らんけどな、この時代のVV。
抜粋。
ヴィレッジ・ヴァンガードで本を買ったお客さんが、例えば二〇年経って、その本を手にした時、二〇年前のヴィレッジ・ヴァンガードのことをまざまざと甦らせて、覚えていてくれる、そんな本屋になろう
・本と本にかかわる全ての事務を愛そう。
・本は売れるものではなく売るものである。
・客のクレームを喜ぼう。
・本に対して健全な知識を持っている書店経営者は、利益をあげられる。
・本屋の棚は店長のささやかな提案が少しと、大部分は客が作るものである。
・ショップコンセプトのためには売上を下げる勇気を持とう。
・一冊の本が及ぼす影響について多くの想像力を持とう。
「とりあえず売上は気にするな。客の反応を注意深く見ていろ。客の会話をじっと聞いているのもいいだろう。客がどのように店内を回遊し、どこで立ち止まってどんな行動をするか、しばらくじっと見ていろ。売上を上げる全ての鍵がそこにある」 -
ヴィレッジ・ヴァンガードの創業者 菊地 敬一による、起業~30店舗くらいまでの時期に言及したエッセイ+小中規模本屋経営の指南書
1997年の単行本を文庫化したものなので、今読むと時代のズレは結構ある
遊べる本屋のコンセプトの狙いとその実績
一般的な書店には置いていないような本を取りそろえながら、回転率はそんなに悪くないというのは、対象層とのマッチングが上手くいったのだと思う
サブカルという文化も発展し、規模も拡大して市民権を得た感がある
その流れに寄与したであろうヴレッジ・ヴァンガードという存在
僕も10~15年前くらいはよくお世話になったものだけど、最近は行かなくなったなぁ
ちなみに僕がよく行っていた店舗は全て閉店している
ドラマの2期でも言及されていたけど、独立店舗から大型商業施設のテナント型に移行した事によって失われたものはあると思う
その象徴的なのが、今年(2021年)1月のイースト店の閉店かな
かなり初期の頃の店舗というのは知ってたけど、2号店というのは知らなかった
階段を登った先に入り口があって、店内を見下ろしてから入るという特徴
確かにあの眺めは壮観でしたねぇ
ドラマの2期では最上もがが店長で、映画ではサブカル文化を守るために立てこもるという舞台にもなったところなのも感慨深い
ちなみに、選択肢の中で仲間外れとその理由を述べる店長試験は1問もちゃんと正解できなかった
思ったのと違う理由だったりするんだもんなぁ
ま、ヴィレヴァンは一筋縄ではいかないということですね
そんなヴィレヴァンも今や上場企業ですもんねぇ
ドラマのアフタートークで、昔は変わり者が多かったというエピソードが披露されていた
今もバイトとか社員は変わり者が多いんでしょうかねぇ? -
大人のおもちゃ箱、ヴィレッジバンガードの創業者によるエッセイ集。めちゃ趣味っぽいお店だが、趣味でやってはダメ、という文章に、ハッとさせられる。そういえば、この一言感想は、ヴィレッジのPOPに感化されて始めたんだった。
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本当に濃密な三ヶ月間を過ごさせてもらいました。あの空気を肌で感じることができたのはとても大きな財産です。
http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage188.htm -
ヴィレッジ・ヴァンガードという店主の趣味を色濃く反映したなんでも置いてる雑貨店(?)の一号店がつくられていく過程が綴られている。とても楽しそう。
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ごく控へ目に述べますと、ヴィレッジ・ヴァンガードといふ店はあまり好きぢやないのであります。
2度ほど、退店の際に防犯ゲートが鳴つたことがあります。もちろん悪さをした訳ではなく、出入口附近まで商品が満載で、防犯ゲートのセンサーがタグに反応したと思はれます。
ピーピー鳴つて従業員に呼び止められる。実に極まりが悪いのであります。店員はエヘラエヘラ笑ひながら「すいませ~ん、また誤作動だと思ひますが...」などとほざく。わたくしは他の客の視線の中で身体検査を受け、もう2度と来るものかと決心するのでした。要するに個人的恨み。
しかし本書は面白いですね。どんな分野にせよ、功なり名遂ぐ人の話は興味深いものであります。
ヴィレッジ・ヴァンガードのやうな店は、チェーン店とは対極に立つ存在と思はれるのに、ここまで多店化できてゐるのは驚異そのものと申せませう。人々は「ワクワク感」や「意外性」を求めてゐるのですね。わたくしは、あの陳列やPOPを見てゐると恥づかしくなつて居たたまれなくなりますが。
店名の命名秘話、開店前の苦労話、個性的なアルバイト諸君、書店に関するQ&A...エッセイ風の文章ですつと読めます。
一番共感したのは、わたくしと同じく清水義範さんのファンであるといふこと。清水作品の愛好者に悪者はゐませんのでね...
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-91.html -
いつも行くイオンのテナントに入っているので立ち寄ることがある。印象は本屋というよりも雑貨店に近いイメージがする。名古屋が発祥のユニークなお店なのだ。あのゴチャゴチャした雰囲気はドンキホーテに通じ、レトロ感はユーズド衣料販売店に通じる。同じものを大量生産して大量消費する時代から個人のニッチな趣向にあわせた品揃えのお店が人気だ。そんな流れはしばらくつづくだろう。
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■書名
書名:ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を
著者:菊地 敬一
■概要
1986年に名古屋で生まれたヴィレッジ・ヴァンガードの創業者、菊
地敬一氏によるユーモア溢れるエッセイ集を初文庫化。ショップコ
ンセプトの決定から、オープンまでのタイムスケジュール、業者の
選び方、定番リスト、POP添削講座、お悩み相談室まで、V・Vの魅力
がつまった一作。
(From amazon)
■感想
有名な本屋+雑貨屋さんの、ヴィレッジヴァンガードの社長のエッ
セイ集です。
発行されたのは1997/09で、文庫化されたのが2005/12ですので、少し
前の本となります。
この本、本屋を目指している人には、かなり為になる本な気がします。
ヴィレッジは純粋な本屋というわけではありませんが、菊池さんが
自分の好きな事、信じる事を実現していった様は非常に楽しく読む事
が出来ました。
文章もかなりウケを狙っている部分もありますが、面白い文章だと思い
ます。
私の結構好きで、ヴィレッジがあると思わず入ってしまう事が多いです。
本もかなりツボが押さえてあるので、普通の本屋で見つからない本など
探してみると、結構あったりしますので、おすすめです。
ヴィレッジバンガードが好きな人、本屋が好きな人、本屋をやりたい人
は、ある程度楽しめる本だと思います。
■気になった点
・日本のような国家では、マニュアルなんか不必要ではないかと
いう根本的な疑問を持っている。 -
会社を辞める理由を会社の後輩に問われ、その理由を言ったら、
「俺も同じようなこと考えてました!」と言って、貸してくれた本。
この本はワクワクする!勇気が出る!
俺って単純だな~。 -
ぼくとヴィレッジ・ヴァンガードとの出会いは5年ほど前。
その頃、間もなく心筋梗塞に襲われる事など露程も知る由はなく、シガレットを1日50本以上も吸うヘビースモーカーだった。
やがてパイプスモーキングをも始め、「Let's smoking」と言う愛煙家のコミュティが作成販売していた燐寸を買うために、ネットでその燐寸を販売している店を検索していて「ヴィレッジ・ヴァンガード安城」を見つけて訪れたのが切欠である。
以来、V・Vの虜になった。
街やショッピングモールでV・Vを見つけると、憑かれたように入ってしまう。
雑貨をアレコレ眺め、本をパラパラ立ち読みして至福の時間を過ごすのである。
そのV・Vの創業者菊地氏が書いたこの単行本を、家の近所にある同じコンセプトの店「GREEN GRAGE」で見つけて早速読んでみた。
面白い。
菊地氏の経営理念が見て取れ、マニュアルがなく、従業員はアルバイトさえも自分の考えを持って店の経営に参加できることが人を雇うことに長けた人であることを伺わせる。
だから直営店もFC店も増殖しているのだろう。
この本を読んで、V・Vがなお一層身近な店になった。
「もう少し、あと20歳くらい若ければ、V・Vのアルバイトに応募するのに…」と50歳の親父が地団駄を踏んでしまった。 -
最近はイオン系のショッピングモールには必ず入っている奇抜な雑貨店ヴィレッジバンガード。
訂正します。元来の書店とはコンセプトの違う新しい書店ヴィレッジバンガード。
その社長が自身の経営する店について語っています。 -
「世界で一番かっこいい本屋」の社長さんのアンチ経営学。細切れで読むのに時間は掛かるが、ライブ感にあふれて面白かったV.V.風に書くと「この本を読むと…本を買いたくなります! 万引きはダメよ」
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…アラ、あんたも好きなの?気が合うわねぇ。
お菓子コーナーはしらみ潰しに見てまわります。
直営じゃなくてフランチャイズでいいから福島にも来てくれよおぉ!!! -
菊池さんのエッセイ
毒々しくて、嫌いじゃない一冊
電車で読むのは危険
なぜなら、たまに潜む菊池トラップに
笑わずにはすまないからです -
ブクブク交換会(2/15、新宿 Be Wave、テーマ「旅」)で採り上げられたお勧め本。
タイトルから、ヴィレッジ・ヴァンガードを愛してやまないファンのラブコール本かと思いきや、社長のエッセイでした。
日本にない書店を一から作り上げるのは、想像できない大変さがあったことと思いますが、とても明るい性格の人で、前向きにどんどん夢を形にしていっている様子がわかります。
ヴィレヴァンのコンセプトは、海外の雑貨屋ではよく見るスタイルなので、私は特に熱狂的に支持するファンではありません。
しかも、てっきり輸入雑貨屋だと思っていたので、この本で書店と知って驚きました。
たまたま訪れるのが、雑貨に力を注いでいるお店なのかもしれませんが。
ごちゃごちゃ感のあるジャングルのような店内は、疲れている時にはパワーを吸い取られるような気がしますが、元気のある時に行くと、店全体の魅力的な雰囲気にワクワクしてさらにテンションが上がるという、不思議な相乗効果を持っています。
書店としてもそのこだわりは、他店とは全く違う質のものだとわかります。
通常書店とV・Vの書籍POPを比べたコーナーで、引き込まれ度が格段に違うと実感しました。
まさに“夢のある本屋”を実現させているんだなあと思います。
従業員たちの情熱が違うんでしょうね。
さっぱりわからなかった書店の業界用語が紹介されていて、ためになりました。
書店のオーナーになりたい人への経営本にもなっています。
全てにコンセプトとこだわりを持ちながら、開店へ向けて一つ一つ段階を踏んでいくことは大変なことだということが、行間から読みとれますが、そのどれにも弱音を吐かず、楽しみながら着実に夢を現実にしていく社長はすごいなと単純に思いました。
「本屋の明るいお悩み相談室」コーナーでは、読者/書店員/書店を始めたい人/バイト/店長/オーナーと、それぞれの立場別にコーナーが設けられていて、おもしろかったです。
なかなか身につまされるQと、愛とおとぼけが詰まったAがたくさん紹介されていて、なるほどと思えるゆるい解決策になごみました。
3パターン掲載されていた「店長昇進試験(仮想)」にも挑戦してみました。
かなりV・Vのカラーに即したマニアックな質問ばかりで、ぐっときました。
V・Vを愛する人にはたまらない一冊です。 -
やることない日は、即ヴィレヴァン♪
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おもしろい!(^^)