- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799310373
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スキルでなく、スタイル。
点でなく、線。
成功でなく、成長。
期待をかける。
果たして、それはどこから発生するものなのかを点検しないとすぐ悟られるもの。
期待をかけられる側からはとっても、よく見えること。
時間という制約を睨みつつ成功なのか、成長なのか。
人間学だと思う。 -
か
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人に期待をする場合、
期待が期待はずれに終わることもあります。
でも、期待はずれになるのは
運だけではありません。
本日ご紹介する本は、
期待ということに関して
かなり深いところまで、理論的に考察し
期待を使いこなして成果を出すところまで
話を展開しています。
期待がかなわない理由は3つあります。
1つは、実際に行動するのは「他者」なのに、
自分の考えを強制的に要望している場合。
まず、行動する人が望んでいることが必要です。
そして、期待の内容が、期待をかける相手の認識と
ミスマッチを起こしている場合。
こちらが期待したこととは
違う結果が得られるのが当然です。
最後に、期待の内容があいまいである場合。
得られる結果は、なりゆきになり
期待と結果が合うことは
運まかせになります。
期待をコントロールするポイントは
「スタイル」
まず期待する場合に、
その人らしいスタイルを反映した
期待にする必要があります。
本人が「やりたい」と思えることであるほうが、
期待が達成される可能性は高くなります。
そして、期待を実現するには、
あらかじめ、ドラマのように
ストーリーとシナリオを考えます。
ストーリーとは、その人スタイルを貫くことで
起こりえる失敗を考えておき、
ストーリーに織り込んでおきます。
そして、その時に、どのようなイベントで
その失敗を乗り越えるのかという
シナリオも考えておきます。
最終的には期待をかけることで
その人を成長させるところまでの
理論がわかりやすく展開させている良書です。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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そもそも期待の中身にミスマッチがある場合は、期待はずれに終わっても仕方がない
「あいまいさ」=期待をかける側とかけられる側の信頼関係を壊し、モチベーションを下げることにつながる
「その人らしい期待」=「スタイルを反映した期待」
スタイル=その人の強み、弱み、物事や人、状況に対する態度などを点で結んだ「線」で表現されるもの
社会的な常識や肩書きからくる「らしさ」を押しつけることは、その人の個性を見失わせるリスクの1つ
描いた図を見て、期待をかける側が「あいつらしい」と思え、本人が「自分らしい」と感じ、ワクワクできれば成功
自分に自信がない瞬間に注目するのではなく、自信が持てる瞬間に光りを当て、その瞬間を増やしていく
現実的なストーリーが描けない時点で、目指そうとしているゴールは、実現が困難な夢である可能性が高い
期待をかける=その人らしさ、スタイルを認め、それに合ったゴールとそこに至る道のりを共有し、支援すること
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◆目次◆
第1章 なぜ、あなたの期待はかなわないのか
第2章 正しい期待が、人を成長・成功に導く
第3章 他者への期待を使いこなし、最高の成果を引き出す
第4章 自分への期待をコントロールして、ゴールを達成する
第5章 《実践》期待のマネジメント
第6章 成長しつづけるための期待の哲学
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◆マインドマップ◆
http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/38e317e062a37f70.png
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361.454 ナ 登録番号9133
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確かにサクっと読めるし、そんなに難しいことは書いてはいないが、なかなか真実を突いている本だなと思った。
その人の多様性と個性を認めて、その人らしい成長を期待する。うーむ、これはなかなかできないことかも。自分に対しても人に対しても固定観念に縛られるのは時間の無駄ってことかな。
期待していたより得るものの大きい本でした。 -
良書。後半、具体例もあり良い。
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VSS(ビジョン・ストーリー・シナリオ)と、その人らしさの考え方が新鮮。
ビジョン(双方合意の上の具体的なゴール設定)
ストーリー(ロードマップと困難の想定、その対処法の事前すり合わせ)
シナリオ(支援方法と、対処する態度のすり合わせ)
また、その人らしさ=スタイルを多面的に見極めることこそ、上記VSSのベー
スとなり、そこを見誤れば全てが不成立となるんですね。