お坊さんが教えるこころが整う掃除の本 (お坊さんに学ぶシリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799310960

感想・レビュー・書評

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  • 東京神谷町の光明寺で住職(お坊さん)をされている松本氏によって書かれた掃除の大切さを具体的な方法とともに解説した本です。

    毎日使っているキッチンの清掃は頻繁にやりますが、敢えてしなくてもそれなりに暮らしていける部分は、後回しになりがちです。お寺では、末尾につく数字の日によって、掃除をする場所等が決まっているそうです、そのルールは私も採用してみるつもりです。

    汚れたから綺麗にするのではなく、掃除によって綺麗さを保つことの重要性が説かれていたのは私にとっては新たな考え方でした。

    特にオフィスの机・書棚や引出等は、整理をしてどこに何があるかを把握しておくことで、探す時間が短縮され、それが仕事の効率向上につながります。家での作業効率を上げるためにも「掃除」の重要性を認識して、自分の「やりたい」ことに多くの時間が割けるように、暮らしていきたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・日本の小中学校で生後が全員で掃除をするのは当たり前だが、日本では掃除というものが「汚れを落とす」だけでなく、「心の内面を磨く」ことにつながると考えられているから(p12)

    ・日本人の「もったいない」は、ものを無駄にしないだけでなく、ものに対して「ありがとう」と感謝するこころです(p15)

    ・掃除は朝、一日の朝一番に行うのが良い、夜寝る前には、身の回りの片づけをする(p18、19)

    ・毎日の掃除と片づけは、大切なのは続けること(p20)

    ・掃除の前にやるべきことは、窓を開けて空気を入れ替えること(p21)

    ・シンクも蛇口も水垢がつかないように、必ず乾き布巾ですべての水滴を拭き取る、ゴミは次の日に残さない(p50)

    ・曹洞宗において言葉を発してはいけない三つの堂舎を三黙道場といい、僧堂(座禅・食事・睡眠を行う場所)、浴司(よくす、風呂)、東司(とうす、手洗い)である(p53)

    ・永平寺では、四のつく日と九のつく日を、身の回りを整える日として、ほつれた衣類の修繕などを行う、これを四九日(しくにち)という、さらに剃髪もする(p80、144)

    ・拭き掃除によって、自分の心を磨いている、床磨きをしていて、もし汚れを見つけたら、それはあなたの気の乱れのサイン(p93)

    ・三のつく日と八のつく日は、毎日は手が回らない場所の掃除に当てている、照明等の掃除(p108)

    ・靴をそろえて脱げない人は、こころが乱れている人(p115)

    ・目が覚めたらまず洗面、汚れているから洗面するのではない、洗面することが大事、洗面をしないで人と接してはいけない、きちんと身体を清めて、こころを浄めることが、人と会うときの最低限の礼儀(p135)

    ・呼吸とは「吐いてから吸う」のが基本、新しいものを取り入れる前に、まずは自分の中にあるものと一旦外に出し、それから新しい気をいれるようにする(p141)

    ・仏教では「身・口・意の三業(しんくいのさんごう)」といい、人間の行いを三種類に分けて考える、身体的な行い(身)や、心に思う行い(意)だけでなく、言葉で表す行い(口)も整え浄めなさいと教えている、なかでも言葉の出口である口を綺麗にすることは大事で、歯磨きがポイント(p142)

    ・ものを持たない身軽で自由な僧侶の生活をしていると、持ち物たちは、みんな「良いもの」ばかりが手元に残ることになる(p157)

    2012年3月18日作成

  • 良い内容の本だったけど、ちょっと納得感に欠けたかな。「日常の全ての行動を丁寧にてやってみましょう。そうすれば心が整いますよ。」という趣旨なのだけれど、「そりゃそれだけ全部丁寧にゆっくりやれば心は整うだろうけれども!」とだけ思った。忙しくてできなかったりする現実の中でどうすれば少しでも達成できるのかとか、忙しい中でも丁寧に行動すればどんな良いことがあるのかとか、そういう中身のある話は無くて、ただただ、「例えば食事はこうします、例えば掃除はこうやります、、、」と羅列された印象。

  • まずは早寝早起きから始めたい。
    感謝の気持ちを忘れずに、気持ちよく過ごせるように身の回りがいつも清潔な状態であるように生活したいと思った。

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