ノマド化する時代 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799313053

感想・レビュー・書評

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  • 知り合いがでてて『お!』という感じ。

  • 著者が唱える「ノマド化する時代」において、日本では、日本語力や漢字力、日本人のマナー、古典といった分野を学び直そうとする風潮がみられるような気がする。
    大石さんはノマドのためには日本の文化を理解する必要もないと述べている。しかし、いま現在、日本という国の存在・文化は尚更再認識されつつあると思う。これは、グローバル化を認識しているからか。グローバル化とノマド化は意味が違う。ただ、ノマド化のための準備をしておけば、グローバル化にも充分対応できる。というわけで、ノマド化がいつ加速化・浸透していくかはわからないが、これについて考えてやるべきことを行動することに損はないと思う。
    国と、国がもっている文化ってなんだろう、と強く思った。大石さんによれば恐らくノマドにおいて文化は関係ないのだろう。でも私はノマドがどうこうではなく、その前に文化の大切さに一度回帰したほうがいいのではないかと考えた。ノマド化によって消滅する文化があるならば、それは私は悲しいことだと思う。

  • (2013/4/15読了)トップ層と下層とが共に「定住」生活から、仕事に合わせて世界を転々とする世界がやって来る・・・という、マクロ的にはそうだよなあ~と思うのだが、私の身の周りを見る限り、案外昭和そのままの世界が広がっている領域も多い。いや確かにスマホの普及なんかは明らかに昭和ではないのだが、でもねえ・・・家族の中で、地元を離れているのは私だけ。「地元に生まれて地元に育って地元で働いて結婚」という昭和は根強くて。本で読むマクロでグローバルな世界と、家族内の狭い世界が余りにも違うので、そこらへんがいつも解せない。地方には案外、国外どころか、東京に出ただけで「地元を捨てた」と言われる村落共同体的心性が残っていると思うのだが。(P235に関連して)

  • 可能性を感じてワクワクする人か、将来に暗澹たる気持ちになる人か。
    自分も含めて日本人では後者の方が多いのだろうな。
    先進国と途上国比べたら途上国の人の方が前者の占める割合は圧倒的に高いんだろう。
    2者の間では本文中で出てくる「survive」の意味合いも、「下層ノマド」の「下層状態」が果たして現状と比べて下か上なのかも違ってくる。

    明治時代、身分秩序が崩れた時の武士も、武力行使権も行政権も徴税権も平民に奪われ、大部分は特権的な身分から平民と同じ存在になって、でも一部は殿様を超える存在までのし上がって、
    こんな気分だったのだろうか。

    何か強迫めいた内容だろう、という予想して、あまり強く印象に残らないようにさらっと読んだ。
    大体想像した内容だったけど、具体事例が中心で変なまとめが少ない分、インパクトがあった。

    「所属より個人、フラットに考える、身軽さを保つ、現地に溶け込む」
    「ノマドの特徴」とされるものはどれも「ふむ、そうだ、かくありたいものだ」と考えるけど、
    「じゃあ一生懸命外国の言語を学んで、地球上の最適と思われるところで、個の力で生き抜いてね」と言われたら
    「え、それはちょっと」と躊躇する人は自分含め多いだろう。
    個人的な理想は、国内を飛び回ってそれを実現する国内ノマド。

    それほどコトは単純には運ばないだろう。
    でも、そもそも幸せって何なんだろうとか、
    ここにでてくるハイパーノマドたちは本当に一握りで、大部分はそれほど影響ないでしょうとか、
    でもその影響を食らう人が徐々に無視できないくらい増えているだろうとか、
    これが実は地球規模でみるとどれくらいプラスになっているのか、マクロで分析、予測する学者が出てきてほしいとか、
    どこかに30年後の世界をずばっと言い当ててる人がいるんじゃないかとか、
    あとがきにある「ノマド化してバラバラになる」前に何か揺り戻しがありそうだとか、
    国家と個人の利害があまりに一致しないと、そのひずみが大きくなった時に権力の暴発が起きてしまうかもしれないとか、
    「トランスヒューマンと超民主主義」って、そんな神様みたいな人間は生まれないでしょうとか、
    色々考える。

    これを今の10代が読んだらとらえ方はだいぶ違うのだろうなあ。
    実際自分は社会の変化を傍観する側で、人生にはそれほど影響を受けないだろうと楽観的にとらえているだろうけど、
    既に社会に出ている自分は逃げ切ってしまいたいと願うのは、「TPP反対!」て主張する人たちと同じ様に、既得権益にしがみつこうとしている、いわゆる古い生き方なのだろうか。

    結局「目をつぶっちゃだめ」と言われても、あえて傍流へ流れるとか、やりたいことをやる、とか理由をつけて日本語の鍛練に励もう、と思うのでした。
    国がなくなったら人間は幸せになるのかな。
    グローバル化が日本にとっても愉快な世界になることを祈る。

  • 詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=112

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著者プロフィール

ビットコイナー。2013年よりフルタイムでビットコイン及び暗号通貨の事業に関わる。ブロガーとして暗号通貨の技術を噛み砕いて紹介。Ethereumを日本で初めて一般むけに紹介し「イーサリアム」と翻訳した。暗号通貨の普及と、技術の育成を目的に活動している。(社)日本デジタルマネー協会理事、(社)日本ブロックチェーン協会アドバイザーほか、エンジェル投資家としてウォレットやクロスチェーン等の事業へ複数投資している。1975年生まれ。慶応義塾大学卒、外資系コンサルタント会社、起業等を経て現職。著書に『コンサルタント1年目が学ぶこと』(ディスカヴァー21)『3分でわかるロジカルシンキングの基本』など。

「2018年 『これからを稼ごう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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