- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799711705
作品紹介・あらすじ
弱みを握られ、脅され、ふたりがかりで辱められ-支配するものがその立場を奪われ、悦楽に跪くとき…。『10×3』をはじめ、書き下ろし含む全6編、密室、玩具、極道など、榎田尤利がこだわりぬいた極上のエロティック短編集。
感想・レビュー・書評
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榎田さんて自由自在に紡げる魔法の筆をお持ちのようだ。6編それぞれ違った色を魅せてくれて、改めて感心。それぞれ良かったけど最後の「書生の戀」、これは振えが来るほどだった。イラストもそれぞれの話にマッチした絵師さんだったと思う。
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うわこれ間違えた。前編 BL じゃないか。やおいの小説版ってことか。でもこうして BOOKOFF で間違えてジャケ買いしない限りは一生手に入れることのないかった作品だろうからな。試しに読んでみるとする。
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これを、後書き含め最後まで読めば、エロスがいかに大切かお分かりいただけると思う。けれど、エロスはエロスでも、これはBLを題材にした
乙女のためのエロスである。
萌えのためのエロスである。
短編なので読みやすい。 -
短編でも榎田さんはすごい!! 1編1編の完成度が高くてどの作品もすばらしかった。
一番人気は『書生の戀』らしいけれど(もちろんこれも素晴らしく、素敵だった)、個人的には『ストロベリー』が好きだったなぁ。 イケメンが非常に残念な感じで暴走してて愛らしかったのよ。腰乃さんの扉絵がピッタリでしたw -
エロスと官能の珠玉の短編集。
短編集というと普通は物足りない感の詰合せになるのだが、どれも内容が濃くて一つの物語として完結している様は流石。マニアックなエロがてんこ盛りなのだが、美しく流れるような文章で不思議と下世話な印象はなく上質なエロティシズムが感じられるのは榎田さんの小説という先入観があるからなのか(^^;;
そして最後の「書生の戀」のような作品こそ榎田さんの真骨頂ではないだろうか。一度も交わるどころか逢瀬すらしていない、ただ書簡のやり取りを通して紡がれる恋物語。書生が創り出した絵空事だったはずの物語がどんどん真実味を帯びてきて、いつのまにか二人の恋が事実として存在していたかのように感情移入してしまう。
そして戦争によって残酷な運命が訪れる訳だが、それを第三者の曾孫が読み知る事によって不思議なカタルシスとなって青年は今の恋人との生を実感する。エロスなくしては私達は生まれない、エロスとは生きること。というあとがきに書かれていた榎田さんのメッセージが込められた作品であったと思います。 -
榎田先生の性癖でパンチされている感じで正直あまり好みではないタイトルもあったんですが、後ろの2作品がとても好きでした
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どれも良かった。漫画で読んだ気がするくらい風景が浮かんで来た。
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2012-8-20
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「痛い靴」イラスト:えすとえむ 弱み
「ストロベリー」イラスト:腰乃 リバ
「10×3」イラスト:円陣闇丸 弁護士・舎弟×極道
「カルメン」イラスト:鬼嶋兵伍 ドラァグクイーン
「クリスタル」イラスト:中村明日日美子 密室
「書生の戀」イラスト:今市子 文通 -
2017/05/22
中村明日美子御大の本や!と勘違いして購入。
結果、とても楽しめた。
短編集というのも良かったかな。
他の方のレビューでも好評のafter words、良かった…。
好きな人とのやり取りは、メールでもLINEでもウズウズしたり不安になったり喜んだり一喜一憂出来るけど、やっぱり文通が最上級に良い。
このワクワク感は電子では味わえない。
言葉が綺麗な時代というのもあったかも?
どの章も面白いしエロも感じられるので読んでみて損はないかな!