のはらでまたね

  • 文渓堂
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本棚登録 : 196
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799901106

感想・レビュー・書評

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  • こぐまから緑のマフラーを贈られたたぬきだが、使い方がわからない。寒い時に使うように言われたので、最初は腹巻にしていたが、小鳥から「のはら」だと言われる。
    マフラーを野原、春のかけらと言う小鳥がとても可愛く、言葉選びが素敵。
    擬音語・擬態語の響きも、とてもかわいかった。
    最後にマフラーだとわかり、みんなで「のはらでまたね」というフレーズが繰り返され、だからこのタイトルになったんだ、という納得感もあって、読後感がほっこりする。

  • ある日、たぬきが家に帰るとこぐまからのプレゼントが届いていました。それはみどり色のマフラー。けれど、たぬきはマフラーを見たことがないのでこれがマフラーだと分かりません。試行錯誤の結果、マフラーは「のはら」ではないか、ということになるのですが...。ちょっと早い春が来た?物語。おとぼけたぬきにも春に温まるどうぶつ達にも癒されます。「のはらでまたね」と別れた後、春が待ち遠しく感じます。裏表紙の皆がお揃いのみどり色のマフラーをしているのが可愛いです。

  • たぬきが冬眠に入ったコグマから緑色のマフラーをもらった。
    たぬきはマフラーというものを知らなかったので使い方も知らなかった。
    でも、体に巻きつけると暖かいので、そうやって使うものだと思い、みんなに自慢しようと外に出る。
    小鳥と出会い、小鳥は緑色だから春の野原だと言う。
    確かに地面に置くとそこだけ春が来たみたいだ。
    乗っかってもぽかぽかと暖かい。
    コグマは春の野原をくれたのだとたぬきは喜ぶ。
    そうしているうちに噂を聞きつけた動物たとがやって来て春の野原の上に乗ろうとする。
    もう春がやってきたと勘違いして起きてきたのは冬眠に入ったばかりのコグマ。
    そこで、コグマは野原ではなく、首に巻いてつかうマフラーだと説明して冬眠に戻る。
    のはらでまたね、とみんなで言い合って、それぞれ冬の準備に戻るのだった。

    使い方を知らないたぬきはあったかいので春の野原だと思う…。
    ファンタジック。
    合言葉のような「のはらでまたね」という言葉も素敵。

著者プロフィール

静岡県生まれ。絵本ワークショップ「あとさき塾」で学ぶ。絵本に『おばけのドレス』(絵本塾出版)、『るーくんのベッド』(アリス館)、『こうくんとちいさなゆきだるま』(小学館)、『かえるのラミー』(BL 出版)、『のはらでまたね』『つきよのうた』(文溪堂)など。童話に『きみ、なにがすき?』(あかね書房)などがある。

「2023年 『ぞうのフニフとわにのワムくん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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