警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)
- 宝島社 (2014年9月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800232502
作品紹介・あらすじ
奥多摩で起きた一家惨殺事件。殺されたのは著名な陶芸家とその妻、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。人気アイドルであった瑠衣のストーカーによる犯行、瑠衣をねたんだ芽衣による犯行、陶芸窯の跡取りの座を巡っての犯行と、容疑者が絞り切れないまま捜査は進む。そんななか、麻希は捜査の進行状況が、真犯人によって仕組まれた方向へと進んでいることに気づき…。人気警察小説の新シリーズ第1弾。
感想・レビュー・書評
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ぐいぐいと引き込まれて一気読み。
ハラマキの前シリーズより面白い気がしました。
次読みます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おっと、こう来るかー。
相変わらず、ハラマキちゃんが冴えすぎだけど、新しい相棒も出てきて、このシリーズも楽しみだな! -
ハラマキ新シリーズ第1弾。
奥多摩で起きた陶芸家一家惨殺事件。かってないタイプの知能犯と麻希のかけ引きが見どころです。
今回もイッキ読みでした。引き込まれます。 -
相変わらずの荒唐無稽とスピード感。とても面白い。次を読みます。
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八丈島から発足したばかりの警視庁女性犯罪捜査班に呼ばれた若い星野夢見刑事の目からの女性犯罪捜査班の活躍が描かれている。やはり中心となるのは、小柄で可愛いが捜査となると鋭い観点で独自の捜査をする原麻希なのだが、班長の蔵本織江や、もとマル暴の増岡亜矢子、麻希の元上司の妹尾浩輔、もと恋人の広田達也管理官、夫の原則夫、娘の菜月など個性豊かなメンバーが脇を固めていて飽きさせない。
陶芸家一家4人皆殺しの事件が起こり、捜査人たちは犯人像をめぐって右往左往するが、結局は原麻希が犯人を追い詰めていく。犯人との対決で最後の決め手となるのは動機で、そこを攻めて麻希は犯人を落とす。なかなか読みごたえがある。 -
警視庁捜査一課に新設された『女性犯罪捜査班』。
主に、女性のDVやストーカー犯罪などを対象とする部署。
新しく八丈島署から異動して来た星野 夢見は、戸惑いを隠せない。なぜ、自分がこの部署に?
そして発生した奥多摩町の陶芸家一家四人惨殺事件。
容疑者は浮かぶものの、核心には至らない。
そして、『生け贄』と称する真犯人の用意した偽の容疑者に、警察は翻弄される。
真の動機は?そして真犯人とは?
原 麻希(ハラマキ)を中心とする女性犯罪捜査班の面々。
活動開始となる記念すべき一作です。 -
2月-9。3.5点。
原麻希、新シリーズ。捜査一課に女性犯罪犯が設置され、異動になった原麻希。
奥多摩の陶芸家の、一家惨殺事件。娘はアイドルグループの一人。
狡猾な犯人、容疑を第三者へミスリードするよう、罠が。
真相の鍵は、15年前の出来事か。
あっという間に読める。まあまあ面白い。
容疑者との対決が、面白かった。 -
【本文】
瑠衣
「父は偽善者、母は淫乱、片割れは足でまとい。そして自分はアイデンティティ、クライシス、か~」
麻希
「いい? 事件そのもの、残された証拠も全部、ナマモノなの。一週間以内にある程度、方向性を固めて動かないと、あとは腐ってもう使いものにならない。
だからこそ、こいつが本ボシだって決めつけた捜査はしたくない。とにかくいまは犯人が準備したミスリーディングは即発に潰す!
それしかないわ」 -
新装ハラマキシリーズ。女性捜査班にうん?と思いましたが、プロットはシリーズ中でも屈指のもので読み応えあった。夢ちゃんの活躍を期待したいところ。