別冊映画秘宝初代ゴジラ研究読本 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800304520

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    初代『ゴジラ』のみだが、その充実した資料群は他に無いかも知れない。
    故・本田猪四郎氏のインタビュー再編、スーツアクターを含む俳優ら、美術スタッフのインタビューを収録。
    製作工程や、図版は小さいながらも絵コンテ、更に世界で公開された際の広告ヴィジュアル(チェコのものまで)も網羅。
    当時の宣伝文句や映画評論家の批評、興行収入などのデータも。
    そこからゴジラを様々な角度から解釈できる良著だと思う。

    ゴジラ上陸のルートが戦時中のB29のそれと同じ事はよく知られている。
    戦前・戦中の戦意向上映画のノウハウを活かしたのが日本の特撮怪獣映画であることを知った。
    インタビューには戦中の傷を癒やすように、或いは反動のように、創造する情熱を傾ける製作者たちの姿が垣間見れた。
    そこに生きる人間の生への喚起や反戦の意図を思う。

  • 日本における銀幕の大スターは多かれど、公開されてから60年を経てなお、毎年数冊の出版物に登場できるスターは彼を於いて他には存在しない。邦画初の海外興業として初めて外貨を稼ぎ出し、数々の伝説を生んだ日本初の特撮怪獣映画『ゴジラ』。
    60年の還暦を記念して企画、刊行された初代ゴジラの研究読書は、特撮美術を手掛けた芸術家、成田亨氏による表紙イラストに始まり、監督、スタッフ、俳優陣による綿密な再編集によるインタビュー記事、特撮映像研究家、特殊造形家、コラムニストで構成された随筆陣による記事、60年前のロケ地所在調査、戦後初の防衛庁、発足間もない陸上自衛隊の協力による撮影風景と設定。草案から脚本準備稿、決定稿に至る比較検証、発掘された宣伝材料や公開風景、未公開スチル写真の数々のビジュアルもふんだんに掲載、過去において星の数ほど刊行されたムック誌、映画専門書ですら到達できなかった他に類を見ない濃厚な内容の初代「ゴジラ」最終報告書。

  • 新発見多し!

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