- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800308351
作品紹介・あらすじ
戦前、天皇家の資産と規模は、三井、三菱といった財閥を10倍も上回るものだった-。天皇家の巨大資産はいかにして作られたのか天皇家の知られざる「お金」の秘密とその謎を解み解く。
感想・レビュー・書評
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内廷費と宮廷費の違いは難しいときもある。
戦前の皇室所有地は長野県ほどもあった。
昭和天皇には投資アドバイザーがいた。東芝社長から経団連会長を務めた石坂泰三や、元日銀総裁の森永貞一郎ら。
株の銘柄が明らかになっていないが、鉄鋼や重電機などが中心だったようで、今でも兜町では「天皇銘柄」といわれているそうな。
明治維新の背後にはイギリスがいた。外務長官ハモンドはパークスに「日本における体制変化は日本人だけから出るような外観を呈しなくてはいけない」と訓令。
武器商人グラバーはイギリス政府の指示に沿って薩長に武器を売った。グラバーの使用人だったのが坂本竜馬
西郷は江戸城を攻撃するつもりだったが、パークスから反対されてやむなく中止した。
孝明天皇は公武合体派だったので、毒殺されたという説が当時からある。
天皇が2.26事件の際にまず心配したのは、経済の混乱だった。
日銀と日本郵船にはおおぐち出資していて、宮内省から監査役を出していた。
日銀の最大の株主は天皇だった。
張作霖爆殺事件は、満州における日本軍と現地軍閥のマネー戦争だった。
鈴木貞一によると、東条は首相の打診が来るとは思っていなかった。
国際決済銀行は第一次世界大戦におけるドイツの賠償金管理のために設立されたが、最終的には国際赤十字社の資金管理くらいの用途になった。
満鉄の人的資源を引き継いだのが今の電通。視聴率を調査する唯一の会社ビデオリサーチは電通の子会社詳細をみるコメント0件をすべて表示