ロマノフの十字架 上 (竹書房文庫)

  • 竹書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801900981

作品紹介・あらすじ

陸軍軍医にして疫病学者のスレーターは、軍法違反の刑に服する代わりにアラスカへ向かえと告げられる。孤島の墓地が崩れ、棺が発見された。その中で、100年前に猛威を振るったウイルスが、永久凍土に閉じ込められたまま死滅していない可能性があるというのだ。スレーターの任務は、ウイルスの復活を防ぐこと。精鋭チームを率いてアラスカに飛んだスレーターは、美しい女性市長ニカと出逢う。北極圏の孤島で、世界をパンデミックの脅威から救うための戦いがいま始まる-。怪僧ラスプーチンがロシア帝国第四皇女アナスタシアに贈った十字架。そこに込められたのは、呪いか祝福か…時空を超えてその封印がついに解き放たれる。

感想・レビュー・書評

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  • 題材は最高にワクワクする。
    しかし民間人をいくら押されたからと言ってほいほい同行させちゃいかんだろ。

  • ラスプーチンからロマノフ王朝の生き残りと言われるアナスタシアに渡された十字架には特別な力が備わっていた。
    ラスプーチンがその死の前にアナに残した言葉、その意味が現実のものとなり、アナは数奇な運命を背負って生かされていく。
    読むに従って、なんとなく終わりは想像しやすい物語ではあるが、引き込まれる内容ではあった。

  • ロバート・マセロによる歴史・宗教ミステリ。
    物語は主に3つの視点から描かれる。一つは蟹カゴ漁師・ハーレーがベーリング海で蟹カゴと共に引き揚げた棺とその埋葬されていた人が身につけていた十字架をめぐる物語。一つは元陸軍少佐で疫学者のスレーターがたどるスペイン風邪をめぐる物語。もう一つはおよそ100年前のロマノフ王朝の第4皇女・アナスタシアとラスプーチンにまつわる物語。
    時代が異なる物語と同じ時代の別の視点からの物語が交錯するため、それぞれの物語の先が気になりながらヤキモキする感がある。物語がスピーディーに展開する場面もあればややまどろっこしく感じるところもあり、ヤキモキ感に拍車をかけるが、構成もよく練られていて飽きさせない。
    特に、史実に基づいていると思われるアナスタシアとラスプーチンの物語はロマノフ王朝の凋落に関わるだけに、物悲しい印象を残す。
    アラスカに主要人物が集まり、この先どんな物語が待ち受けているのか、先が気になる。下巻でどんな物語が展開するのか、楽しみである。

  • 感染パニックものかと思いきや若干ホラー。
    そして意外と地味。
    なかなか展開しない。

  • 頁を繰る手が停まらなくなってしまうが…“ロマノフ”から想起される、革命期の帝室の秘話、メディカル系の「科学の知識を容れたサスペンス」、アラスカの自然や伝承、劇中人物達の冒険、伝奇的要素が高密度に詰まっている。本作を視掛けた時点での期待に違わない…否!期待以上に、素晴らしいエンターテイメントだ!!

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