大人のための「困った感情」のトリセツ

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  • 大和出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804762456

感想・レビュー・書評

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  • P30の親友ノートの使い方で、上司に注意された状況を「ののしられた」と感じてしまうのは問題ではないか。寄り添うはずの親友の方でも「人格否定」したと追い討ちをかけ、「私はあなたが頑張っているのを知っていて応援しているよ」と自分だけが味方だと刷り込んでいるような発言もなんだか洗脳チックで怖かった。


    P32の、怒りにまかせて相手に攻撃すると、相手は反撃や自己正当化、逃避などにエネルギーを使ってしまい、根本的な解決に至らないという説明で、相手のエネルギーであるのに『状況の改善にエネルギーを使えなくなってしまいます』と、自身の問題の解決に尽力するのが当たり前のような発想が恐ろしい。普通なら『状況の改善に回してもらえたかもしれないエネルギーを無駄に消費させてしまうことになり、その損失は計り知れません』くらいでよいのではないでしょうか。著者は相手も自身の意のままにコントロールできると思っている節があるのではないかと勘繰ってしまう。

    また、あとがきでしきりに本書を読み返すようにとすすめてくるあたり、万人に有用であると勘違いしているきらいがある。
    「感情をコントロールできる人は自由に生きられる」というフレーズも、どうしても人心掌握と結び付いて感じてしまう。感情をコントロールできる人は、他人をも操ることができると言われているような気分になり、後味が悪い。

    そもそも感情は人間に備わった機能であると言っておきながら、向き合うのではなくコントロールという表現を盛んに用いる著者に対して違和感を感じたのは私だけではないだろう。

  • 字が少ないけどまとまっててきれいでよかった

  • 部下を持つようになり、イライラ気味な自分。
    このままではマズイと思いこの手の本を読んでます。
    自分にとってはこのような本を読む事で心を落ち着かせる事ができます。

    この本の中では、感情の持つ意味が書かれていて、結構納得。こんな風に考えられたら、イライラは減りそう。
    そして親友ノートと表現している、自分の心の見える化
    最後に相手を思いやる事
    常に心を落ち着かせていればいいんだなと安心出来ました

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著者プロフィール

水島広子【みずしま ひろこ】

慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン代表。主著に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』(創元社)、『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』(紀伊國屋書店)、『怖れを手放す』(星和書店)、『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)、『自己肯定感、持っていますか?』(大和出版)、『「毒親」の正体』(新潮新書)などがある。

「2022年 『心がスーッとラクになる 世界の美しい文様ぬり絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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