フットボールの犬―欧羅巴1999‐2009

著者 :
  • 東邦出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784809408335

感想・レビュー・書評

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  • スポーツ
    エッセイ

  • 普段なかなか日本に情報が入ってこない地域のフットボールが描かれていて面白い内容なのだが、著者の文体がラノベかよってくらい違和感が強くてマイナス。

  • 感想はこちらでひとまとめ。
    http://booklog.jp/users/ohsui/archives/1/434441764X

  • 題材となる国は、アイルランドやフェロー諸島、マルタなどマイナーな国。牧歌的に行なわれる地域リーグは、4大リーグとは異なる魅力がある。日常にある文化としてのサッカーを知るには最適な本。

  • 「犬の視線でサッカーを見た(作者のトークショーより)」本。「何でこんなとこ行ったの?」というような辺境でサッカーを見る。スタジアムで面白いのは、実は観客だと思っているので、いわば世界の面白いひとたちワールドが堪能できて満足。

  • 2012年5月現在読みかけ。
    東西ドイツの格差ってサッカーにもあるんだなあ…。

    2013年5月読了。
    横に地図をおいてじっくり読むととても面白かった。
    地理的・政治的な話にも触れているので、私のように、フットボールの知識が浅い人でも楽しめるはず。
    ・北アイルランドとアイルランドの話
    ・p36 イスラエルの話(イスラエルがAFC(アジア・フットボール連盟)を追放されて、流転の末にUEFA(ヨーロッパ・フットボール連盟)に迎えられたのも、ボスニア・ヘルツェゴヴィナに民族ごとのリーグが存在するのも(のちに統合)、いずれもその国や地域を取り巻く環境の特殊性に由来する)
    ・p29 プラーヴィ(=ユーゴスラヴィア代表の愛称。「青」の意味)
    ・p84 ユーゴスラヴィア代表のその後の話(プラーヴィの伝統の終焉)
    ・p208 東ドイツと西ドイツの話

    あたりが印象に残った。旧ユーゴスラヴィアあたりの複雑さはほんと大変なんだろうなあ…と思う。
    サッカーを切り口に、(ちょっと前の)世界情勢の一端に触れることができた。
    著者の他の本も読みたい。


    ---
    2015年10月に再読したくなって文庫版を購入。

  • これは面白い。我々がメディアを通じて日本から知る事の出来るヨーロッパサッカーは水面に顔を出した氷山の一角であり水面の下には想像もつかない大きな世界が広がっている。サッカーの世界は広く、文化は多岐に渡っている。スタジアムの外にあるその国の内包する問題や背景を鮮明に描いている点が薄っぺらなサッカー談義しか出来ない評論家とは異質で文化的であり魅力的である。明日サッカーを観戦しにスタジアムへ行きたくなる一冊。

  • リアルで、イキイキした欧州サッカー事情レポート。サッカー、いや、フットボールがどれだけ欧州で文化として根付いているかがとてもよくわかるし、こんな雰囲気のスタジアムで観戦できたら最高だろうなあって思う話も多数。日本にいたら窺い知れないような小国の話も出てきて面白い。物凄く丁寧に取材したんだろうなあということが感じられる一冊。サッカー好きならぜひ読むべきかと。

  • ヨーロッパ中の16の国・地域をフットボール(サッカーのこと)を観戦・取材・撮影するために、訪問した、その訪問記というか旅行記というか。気負わずに、しかし、その国のサッカーの、あるいは、その国そのものの本質に迫ろうとしていて、なかなか、読んでいて楽しいし読み応えもある。サッカーと旅行が好きな自分としては、また、うらやましくもなる本だ。

  • 北アイルランドのデリーのマホンの話がすごい好き。なぜかわからないけど胸にじんときた

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著者プロフィール

写真家・ノンフィクションライター。1966年生まれ。東京都出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了後、テレビ制作会社勤務を経て、1997年に「写真家宣言」。以後、国内外で「文化としてのフットボール」を追いかける取材活動を展開。2010年『フットボールの犬 欧羅巴1999‐2009』でミズノスポーツライター賞大賞、2016年『サッカーおくのほそ道 Jリーグを目指すクラブ 目指さないクラブ』でサッカー本大賞を授賞。現在、個人メディア『宇都宮徹壱WM(ウェブマガジン)』を配信中。

「2022年 『前だけを見る力 失明危機に陥った僕が世界一に挑む理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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