「継次処理」と「同時処理」 学び方の2つのタイプ: 認知処理スタイルを生かして得意な学び方を身につける

著者 :
  • 図書文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784810097368

作品紹介・あらすじ

子どもの学習のつまずき解消の鍵は「わかり方(認知の仕方)」に合った指導方法・学習方法を用いること。
同時処理と継次処理,2つの認知処理スタイルを徹底解説!

<本書が目指す支援のステップ>
(1)学習につまずきのある子どもの得意な「わかり方」を大人が把握する
(2)子どもの得意な「わかり方」で大人が教える
(3)子どもが学ぶ楽しさや達成感をたくさん味わう
(4)子どもが自分に合った「学び方」を身につける
(5)自律的で主体的な大人に成長する <Goal!!>

感想・レビュー・書評

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  • 長所活用型指導という理念は、教育に携わる身として常に意識していきたいと思った。
    子どもの長所を活かして短所をカバーするには、知能検査等を用いて適切なデータとフィードバックを入手し、支援計画を立案・実行する必要がある。
    本書で紹介されていたカウフマン式検査やウェクスラー式検査を活用して、教師としての指導方法と子どもの学習方法のすり合わせを継続的に行っていきたい。
    私自身の理想の教育のあり方として、「子どもが自身の得意な認知スタイルを把握し、自分で学習方法を選択して学び続けられるようにしたい」という長期的な自立的学習の支援を目指す視点が加わった。
    具体例も丁寧かつ豊富で、教壇に立った後ももう一度読み返したい一冊だった。

  • 特性ありのうちの子の勉強をみていて、理解が遅いわけではないのになんだかスムーズにいかない…わかりやすく教えてるはずなのに響いていない…そう感じて、すでにうけていた発達検査の結果をもとに個人的にいろいろ検索してみた結果、認知スタイルに同時処理と継次処理の2タイプあることを知った。
    この本を読んでみてわかったのは、うちの子は継次処理で私は同時処理。この違いが噛み合わない原因の一つかなと思った。
    目立った遅れがない子の場合は特に学校で個別指導が受けられず、水面下で「苦手」が増えていくのではないか。そうならないための家庭でできる支援の気づきに大変参考になりました。

  • 認知発達の偏りによって学習がスムーズにできない
    子どもを発達検査によって「継次処理」と「同時処理」の
    どちらが得意かを見極めて、その子に合った
    学習方法を提案、発達検査K-ABCⅡの詳しい説明が掲載されています。

    継次処理→手順の順番に教えていく
    同時処理→まず全体を見てから細部に

  • 継次処理と同時処理について、自身のスタイルを確認しながら支援方略を学べる本。学校関連のお仕事の方は読みやすいし、指導にも活かせそう。心理屋さんは、所見の支援方略書くための参考にもできそう。

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著者プロフィール

吉備国際大学学長。九州保健福祉大学大学院(通信制)連合社会福祉学研究科教授。障害児・者心理学、福祉心理学。
主な著作:『WISC−IIIアセスメント事例集』(共編著、日本文化科学社、2000)、『日本版K−ABC心理教育アセスメントバッテリー』(丸善メイツ、1993)、『長所活用型指導で子どもが変わる』(Part.1〜3、共編著、図書文化、1999、2000、2008)

「2009年 『教育・福祉・医療関係者のための特別支援教育読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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