「継次処理」と「同時処理」 学び方の2つのタイプ: 認知処理スタイルを生かして得意な学び方を身につける
- 図書文化社 (2019年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784810097368
作品紹介・あらすじ
子どもの学習のつまずき解消の鍵は「わかり方(認知の仕方)」に合った指導方法・学習方法を用いること。
同時処理と継次処理,2つの認知処理スタイルを徹底解説!
<本書が目指す支援のステップ>
(1)学習につまずきのある子どもの得意な「わかり方」を大人が把握する
(2)子どもの得意な「わかり方」で大人が教える
(3)子どもが学ぶ楽しさや達成感をたくさん味わう
(4)子どもが自分に合った「学び方」を身につける
(5)自律的で主体的な大人に成長する <Goal!!>
感想・レビュー・書評
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長所活用型指導という理念は、教育に携わる身として常に意識していきたいと思った。
子どもの長所を活かして短所をカバーするには、知能検査等を用いて適切なデータとフィードバックを入手し、支援計画を立案・実行する必要がある。
本書で紹介されていたカウフマン式検査やウェクスラー式検査を活用して、教師としての指導方法と子どもの学習方法のすり合わせを継続的に行っていきたい。
私自身の理想の教育のあり方として、「子どもが自身の得意な認知スタイルを把握し、自分で学習方法を選択して学び続けられるようにしたい」という長期的な自立的学習の支援を目指す視点が加わった。
具体例も丁寧かつ豊富で、教壇に立った後ももう一度読み返したい一冊だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特性ありのうちの子の勉強をみていて、理解が遅いわけではないのになんだかスムーズにいかない…わかりやすく教えてるはずなのに響いていない…そう感じて、すでにうけていた発達検査の結果をもとに個人的にいろいろ検索してみた結果、認知スタイルに同時処理と継次処理の2タイプあることを知った。
この本を読んでみてわかったのは、うちの子は継次処理で私は同時処理。この違いが噛み合わない原因の一つかなと思った。
目立った遅れがない子の場合は特に学校で個別指導が受けられず、水面下で「苦手」が増えていくのではないか。そうならないための家庭でできる支援の気づきに大変参考になりました。 -
継次処理と同時処理について、自身のスタイルを確認しながら支援方略を学べる本。学校関連のお仕事の方は読みやすいし、指導にも活かせそう。心理屋さんは、所見の支援方略書くための参考にもできそう。