- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812491287
作品紹介・あらすじ
独立記念日-シグマフォースのグレイ・ピアース隊長のものに、かつて闘ったギルドの女工作員セイチャンが、重傷を負って助けを求めてくる。その直後、グレイたちはギルドのメンバーに襲撃された。グレイとセイチャンは、巻き込まれたグレイの両親と共に、命からがら逃げ出す。セイチャンは組織のある計画に反発し、抜け出してきたという。その計画とは、マルコ・ポーロと『東方見聞録』の謎にまつわるものらしい。一方、シグマのモンク・コッカリスとリサ・カミングズも、ある島で発生した奇病を調査するため向かった先で謎の集団から襲撃を受けていた。突如発生した人肉を欲するようになる奇病と「東方見聞録」から削除された空白の期間-真実を記した秘密の書-それらが解明される時、人類の内側に潜む大いなる謎が明らかになる…。
感想・レビュー・書評
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シリーズ第3弾。北米、ヨーロッパ、アジアの各地域でトラブルに巻きこまれるシグマフォースの面々。それぞれの事件が1つにつながっていくといった感じ。
超電導、量子エネルギーときて今回はアジアで発生した謎のウイルス。マルコ・ポーロの「東方見聞録」が解明の鍵らしい。
歴史的な事件や人物、建築物なんかに関わるうんちくやミステリーは好きなんだけど、上巻を読む限りそういったテイストは薄い。基本的にずっとドンパチやっていて、ときどきマルコ・ポーロの話題に戻る。
登場人物たちはキャラが固まってきて愛着あるし、展開もスピーディでスリリング。事件の真相も気になる。ただ、続けて読むとやっぱり飽きる。1年に1冊ぐらい新刊が出て、待ってましたと楽しむのがいいんだろうな。 -
こんな奇病が現実になったら生命は終わると思った。
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シグマフォースシリーズ3
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"今回の科学的なテーマは菌にまつわる話。そして歴史のテーマはマルコ・ポーロさんの「東方見聞録」に秘められた謎。
人間の体は、多くの菌と同居している。ヨーグルトを食べると身体に良いといわれているのはビフィズス菌が腸の働きを良い方向に整えるから。
そのほかにも数千の単位で聞いたことのないような菌と同居している。そのほとんどが無害のままで共存している。
それらが、急に反旗を翻したらどうなる?科学的にあり得る話なのだろうか?
好奇心を刺激されさらに先を読みたくなる。" -
読書録「ユダの覚醒(上)」3
著者 ジェームズ・ロリンズ
訳 桑田健
出版 竹書房文庫
p137より引用
“ テキサス生まれの母は、父と同じ油田労
働者の家庭で育った。銃規制法案には賛成だ
と常日頃から主張しているものの、いざとい
う時には銃の仕様をためらわない。”
目次から抜粋引用
“黒い聖母マリア
待ち伏せ
遺失物
疫病
第一号患者”
機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
長編アクション小説。シリーズ第三弾上巻。
東方への長い旅の帰り、マルコ・ポーロと
その父・叔父一行は、東南アジアのスマトラ
島に立ち寄っていた。彼らの目の前では、旅
を共にした仲間たちが炎に包まれている…。
上記の引用は、主人公・グレイの父母につ
いての一節。
普段から身近にあれば、私たちの身の回りの
道具とそれほど変わらない感覚で、銃も使え
るようになるのかもしれませんね。毎年のよ
うに銃乱射事件が起こっているのに、規制が
進まないのは、人は銃を向けてくるのが当然
だと思っている人ばかりだからでしょうか?
歴史と科学を上手く混ぜたミステリーが、
先を読む楽しみを加速させます。けれど、上
巻だけで400ページ超というのは、少々長く
感じる人もいるのではないでしょうか。その
分丁寧にかかれているので、場面場面を思い
浮かべやすくはあります。
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シリーズ3作目にもなると、登場人物にも愛着が湧いてくる。考古物から発したパンデミックをめぐる知識の獲得争いに惹きこまれる。グレイの両親まで巻き込まれたり、セイチャンが仲間になったりと、シリーズ中の伏線を使い切る作者の覚悟も伺えます。
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下巻で