どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)

著者 : ヨネダ・コウ

• 大洋図書 (2008年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ututu.さんの感想 · 2014年10月18日]

何度読み返しても、新鮮さと切なさで涙がでます。初コミックとは思えない完成度で、私が手にしたコは第二十二刷。納得です。

嶋の危なっかしい色気も素敵なんですが…外川の人間味というか人柄が等身大で描かれていて、一人の男性としてすごく魅力的でした。
ボーイズラブというより、外川という男と嶋という男が恋に落ちた物語だと思います。

立ち止ってた嶋が思い出していた外川の後ろ姿。この背中をかけるのってヨネダさんだけな気がする。画力とかじゃなくて、これ…好きな人の背中だもん。すごいなー。このシーンみただけで泣けます。本当、この2人が幸せになれてよかった。

[榊三日月さんの感想 · 2016年2月7日]

だれもが認めるこの方の代表作でしょう。
絵は地味なんだけど味がある。
なんと言ってもストーリーが秀逸で、ただHしてるだけのゴミBLとは全然違います。
泣けるBLの代表作です。
映画にもなりましたが、映画はたぶんイメージが崩れるので観ません。
どんな俳優さんがやってもウソ臭くなりそうなので。

[Allieさんの感想 · 2015年10月6日]

All time the best.
私が最初に読んだBL本。泣いた。BL1冊しか残せないなら間違いなくこの本を選ぶ。

[あんこさんの感想 · 2015年6月22日]

こういうBL漫画はなかなか読まないのだけれど、ふと飲んで泣いてはまってしまった。
この作者さんのはなんでもいいから読みたいと思うくらい面白かった。
ピュアだなぁー。

[hiromunさんの感想 · 2015年1月8日]

初めて読んだ時は受けのネガティブ思考が自分と被るだけに、最後はぼろぼろと大人げもなく泣いてしまいました。　男同士という不毛な恋という切なさを改めて感じされられます。　台詞回しがどこをどっても素敵で、何度も読み返してしまうお気に入りの一冊です(*´ω｀*)

[ユウキさんの感想 · 2014年4月27日]

泣ける、感動作だった。
本当に、どうして不毛だと分かっているのに好きになってしまうのだろう。好きという感情は本当にあやふやで、今日は好きでも明日も好きかどうかは分からなくて、十年後はもっと分からなくて、もし男と女だったならば、結婚という契約を結んで、たとえ十年後好きでなくなったとしても今の関係を維持していこうとするのも可能だし、子供を作って家族としての絆を形にすることも出来る。でも同性だったら、相手が心変わりするまで、好きというあやふやなものを頼りにしていくことになるのだろう。でも、そんな「好き」だけで完結してしまえたらいいなと思う。保証も何もない、ただお互いを好きだと思う気持ちそれだけで成り立つものがあったなら。
嶋君の気持ちは胸にこたえる。自分が傷付きたくない気持ちもあるけれど、男の自分は外川さんに家族を与えてあげられないという負い目とか、好きだと言ってしまうことの結果とか、それでも好きだったら、どうすればいいんだろうな。そう考えると、心が痛い。

[Jimiさんの感想 · 2012年9月11日]

既に「BL」という狭い枠に囚われていない、全ての人間にとって普遍的な「恋愛」という命題にまで価値を押し上げた作品。

[まるさんの感想 · 2022年9月9日]

切ない。初めて読んだ時には号泣した気がする。
ヨネダコウさんの描く登場人物の心理描写がものすごく好き。ストーリーもごく自然な流れで展開していくので、BLはちょっと…と思う方にも読んでみてほしい一冊です。

[MIYAさんの感想 · 2022年5月26日]

上司×部下
ガサツだけどおおらかな上司と繊細で傷心の部下とそれを取り巻く人間模様のバランスが好き。
静かに丁寧に展開していくので派手さはなく、けれどそこがいい。
BLの醍醐味がしっかり感じられる作品。
BLである必要ない作品も好きだけどやはり同性ならではの葛藤は大好物だなと再認識。
人に勧められて初めて紙で購入した思い出深い本。
私の中で商業BLの原点にして頂点。
BL作品で初めて泣いたのもこれだった気がする。

[あんずさんの感想 · 2022年5月1日]

切ない。
初めてヨネダコウさんの作品を読んだのですが、こんなにグッとくるとは何故か思ってなかったので、不意打ちを食らった感じでジーンとしています。

忘れることのできない記憶を抱えながらも、嶋の不器用な想いを受け止める外川が、めちゃくちゃかっこいい！