学術書を読む

著者 :
  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784814003013

感想・レビュー・書評

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  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC03010199

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1283314

  • 手に取った理由は、"専門の"学術書の読み方の本だと思ったからだけど、本書のテーマは"専門外の"学術書の読み方だった。ただ、今の自分の読書習慣や考え方にとって、刺激的で楽しい本だった。
    なぜ専門に固執していてはダメなのか、なぜ「わかりやすい」本はアブナイのか、そういった問いから、最終的に、学術・知識の意義などにも発展していくような本書は、これまでにない新しいタイプの「読書指南書」と呼ぶに相応しいだろう。なにより、さまざまな名著を引用しながら進んでいくのは楽しい( ¨̮ )

  • 図書館でたまたま見かけたもの。タイトルだけだと分からないんだけど、本書の主旨は”専門外”の学術書を読むこと。色んな方面に興味を持って、フラフラ手にとっては、入門書みたいなものを読んでみることも多いんだけど、次の一歩がなかなか難しいってのが悩みどころ。口当たりの良いものばかりでなく、ときには咀嚼し難いものにも手を出すようにというのは、特に目新しい視点ではないんだけど、改めて自己確認した次第。

  • 専門外の学術書を読むことの勧め。自身の職業に関わる分野以外の学術書を読むことは、他分野の人々とのコミュニケーションを構築することにつながっていく。コロナ禍のなか、医学の専門家だけでも経営や経済の専門家だけでも問題は解決しない。どちらが大事か、ではなく、異なる分野の専門家同士で対話しながら進むべき道を探っていくこと。外側に立って傍観者として批判するのではなく、渦に巻き込まれ現場で働きながら、異なる専攻の者たちと知恵を寄せ合うこと。対話型専門知を持ち続けるために、専門外の学術書をこれからも読んでいこう、と思いました。

  • 専門外の本を読むこと。たしかに!

  • 図書館で立ち読み。学術書の勧めというより近年の読書の潮流に対するアンチテーゼといった印象。学史、専門に近い分野、古典、歴史的視点からみた現代の課題という4テーマから読書をしていくことで体系知が得られると説く。特に「わかりやすい」「速読多読」「知の数量化」にご立腹な様子。もっとゆったりとした姿勢が大事なのではないかという。確かにそうだが、じっくり洞察するには基礎的な知識が必要だし、時間も限られている中判りやすさや速度に頼ることは必要ではないかと思う。そもそも本書はある程度確固とした専門分野がある人向けという印象なので、世間の専門分野すらない人を対象とした大衆向け本を批判してもどうなの?といった気もしないでもない。まあ学術書なんて結局知的水準の高い人しか読まないし、そういったレベルの人には価値ある一冊ではあると思う。

    2021/12

  • 不完全であることを認めること、そのうえで対話することこそ、未来に進む私たちにとって大切だということは専門外の知をはぐくむ読書、そのための本選びにとっても、最も大切な心構え。
    まずは一冊を余さず読むこと、体系として記された知を情報に分解せずに知識として身に着けること。こうした心路が前が必要。

  • 特に学術書を読むアドバイスがあるわけではない
    知が重要だとか当たり前の話かと思いきやいきなりインパクトファクターの罪についての持論
    それ学術書を読む側にはあまり関係ないのですけど
    入門書のふりを装って世に通じない(通じるならばその業界で話せば良い)持論を入門者に押し付けるのは下策でしょう

  • 「専門化の罠」に落ちない学びのために.「書く」現場に携わる大学出版の編集者が専門を越え,広く知の世界に触れる実践を語ります.(出版社HPより)

    ★☆工学分館の所蔵はこちら→
    https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT22160675

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著者プロフィール

京都大学学術出版会専務理事・編集長。京都大学文学部および教育学部に学ぶ。出版社勤務を経て二〇〇六年より現職。著書に、『学術書を読む』、『学術書を書く』(高瀬桃子との共著)、『世界大学ランキングと知の序列化』(分担執筆)(以上、京都大学学術出版会)、『京都の「戦争遺跡」をめぐる』(池田一郎との共著)(地方・小出版流通センター、新装版:つむぎ出版)など。

「2022年 『「専門家」とは誰か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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