カノジョの妹とキスをした。3 (GA文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815612252

作品紹介・あらすじ

話題の『不』純愛ラブコメ、待望の第三弾がついに登場!!

感想・レビュー・書評

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  • ついに博道が本当の気持ちに気が付いてしまった…。時雨を出会わなくても博道と晴香はいずれ破綻していたことでしょう。思いがかけ離れているし、何より晴香が博道に要求するだけで博道へ何も返せてない。苦しいときに愛情を注いでくれる時雨が近くにいれば、「なぜ晴香と出逢う前に時雨と出会えなかったのか」という考えに至るのは必然の成り行き。そして、そう思うことにさえ苦悩する博道の心情を思うととても苦しくなる。ハッピーエンドなんて望めない状況下、三人の関係はどんな結末を迎えるのだろう。続きを楽しみにしています。

  • 「デートなら別の日でもできるし」って、それは博道ならともかく、晴香が言っちゃいけないセリフだと思う。博道の気持ちを考えない晴香にだんだんと腹が立ってきた。

    ハッピーエンドにはならなそうだが…。

    次巻が楽しみ。

  • 晴香のお家訪問、花火大会ドタキャンからの映画デビュー話。
    晴香が見ているのは過去の子供時代のピュアな博道?
    一方、時雨は激情をぶつけてくる。博道も時雨の想いの強さと、今の自分を見てくれてることにひかれていく。
    そしてついに破局へ。

  • あ、前巻のあれはハッタリで終わったんだ、良かった……
    けれど、時雨が姉との関係を破綻させかねない行動を起こそうとした一点はどうしようもなく変わらない。
    この瞬間から時雨は博道と本気の恋を成就させようと決心したのだろうね

    そういった意味ではこの巻では時雨の誘惑の背景にある感情が変化した為か、行動の傾向も幾らか変わって見えるね
    2巻では博道を誘惑しつつも彼の誠実さを尊重していた。この3巻では彼の誠実さを尊重すると共に晴香の言動に傷つき続ける博道を癒そうと積極的なアクションを起こしているね
    冒頭から時雨は現状を晴香にバラすと、バラされたくなければこのズブズブの関係を続けろと脅してくる。でもこれって別方面から見れば、博道に対し今の不倫状態は脅迫されているのだから仕方ないと理由づけさせるものになっているんだよね
    晴香を傷つけたくないのだから仕方ない。脅されているのだから仕方ない。これは時雨との不倫に苦しむ博道に感情の逃げ道を与えるもの

    こういった面が描かれているからこそ、アシダカグモが出た夜に逆脅迫出来る状況だったのに、それを引っ込めた博道の誠実さが光るね
    晴香の不誠実と時雨の誘惑によって博道は時雨に溺れていく。一方で時雨は博道の誠実さに溺れていく

    ただ、相手の誠実さに惹かれるという事はそれを利用し続ける罪悪感も湧いてくるというもの
    時雨が博道にこの関係を続けても良いのかと最後の選択を委ねたのはそういう背景が有ったからだろうね。博道が自身の誠実さを重視し時雨より晴香を少しでも優先すれば終わってしまった不義理の関係
    それが博道の意志で終わらなかった、という時点でもうこの二人の関係の答えは出てしまっていたんだろうなぁ…


    博道や時雨の誠実さを意識した行動が強調される度、逆に目立ってくる晴香の不遠慮さが遂に頂点に達しましたよ……
    別に自分の夢よりもデートを優先しなかったのは間違いだと指摘するつもりは毛頭無いけれど、酷い擦れ違いが有ってからそれ程経っていない時期に申し込まれたデートがどのような意味を持つのか、そもそも博道が現在どのような心理状態であるのかを全く想像していない時点で晴香はこの関係を続ける努力を欠片もしていないと言えるんだよね
    無上の信頼を博道に寄せる晴香。でも、EX2や他のシーンでも描かれているようにそれは最早盲信に近い。博道を苦しめる拠り所のない信頼


    どのような誠実さを見せても、時には誠実さをかなぐり捨てて我儘を言っても応えてくれない。博道を無視して遠くへ行こうとする晴香
    だからこそ、博道の近くで彼を癒やし続けようとする時雨の行動が際立つし、それに博道が溺れるでも縋るでもなく大切なものだと理解してしまうのは当然の成り行きというもの
    晴香が変わらなければいずれ訪れていたであろう時が遂に訪れてしまったね

    一線を超え、いわば答えが出てしまった状態で2人が出逢ってしまった本当の彼女
    2巻ラストで期待させられた展開が持ち越しの果てにやっと描かれたとも言える状況。けど、嫌な予感がするのは晴香が高尾と再会し傷ついているだろう点
    時雨への誠実さによって好きを露わにしたばかりの博道にとって今の晴香を更に傷付ける選択が出来るのだろうか……

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著者プロフィール

大阪在住のラノベ作家。『断罪のイクシード』(原題:善意の魔法)で第2回GA文庫大賞優秀賞を受賞してデビュー。代表作は『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)』と『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』。

「2018年 『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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