こうして解決する! 職場のパワーハラスメント―指導のつもりがなぜ?パワハラと言われるのか
- 経団連出版 (2013年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
- / ISBN・EAN: 9784818513549
作品紹介・あらすじ
◇実例に学ぶ「パワハラ」と「指導」の分岐点
パワハラをめぐる状況は今日、非常に複雑化しています。指導との境界線が判別しづらいというのも、そのひとつです。
本書では、パワハラ判断の一般的な目安やポイントを紹介し、さらに個別具体的な事例を取り上げて、企業としての対応策や申立てへの対処法について解説しました。
パワハラは、セクハラと共通する部分がありますが、相談への対処法は大きく異なり、セクハラ相談のノウハウをそのまま使うことはできません。多くの企業や官公庁で長年にわたり相談に携わってきた産業カウンセラーが、ヒアリングの方法から仲介・調整策まで、問題がこじれる前にどのような対応ができるかを提案します。
感想・レビュー・書評
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ひょっとしたら言い訳指南?
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パワハラをめぐる状況は今日、非常に複雑化しています。指導との境界線が判別しづらいというのも、そのひとつです。本書では、パワハラ判断の一般的な目安やポイントを紹介し、さらに個別具体的な事例を取り上げて、企業としての対応策や申立てへの対処法について解説しました。
パワハラは、セクハラと共通する部分がありますが、相談への対処法は大きく異なり、セクハラ相談のノウハウをそのまま使うことはできません。多くの企業や官公庁で長年にわたり相談に携わってきた産業カウンセラーが、ヒアリングの方法から仲介・調整策まで、問題がこじれる前にどのような対応ができるかを提案します。
http://www.keidanren-jigyoservice.or.jp/public/book/index.php?mode=show&seq=283&fl=0詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
産業カウンセラーとして30年以上のキャリアを持つ著者。実際の取り組みの中で得たエッセンスを簡潔にまとめてある良書。最初の一冊としてお勧めできます。
まず、まえがきにおいて、セクハラとパワハラの違いを述べているが、大変わかりやすい。
p4
・セクハラはそもそもが業務に関係のないことなので、そのままセクハラとして相談を進められるが、パワハラは職務目的の指導としての言動の場合が多く、パワハラに当たるか判断が難しいことが多い。
・セクハラ被害者は言いにくいことがあって沈黙がよく見られるのに対し、パワハラ被害者は自分のことをわかってもらおうと次から次へと話してくることが多い。
・セクハラの場合、行為者に"何か誤解されるようなことはありませんでしたか"と聞くと、思い当たることはあると答えることもあるが、パワハラ行為者の場合は普通の指導を行っただけなのになぜかと抵抗を感じやすい。
p14
パワハラ対策を会社の発展に結びつけるには、安全管理やリスク管理の分野で取り入れられている手法が参考になる。
事例から、どういうマネジメントをすればより適切だったのかをかんがえ、そこから学習し、働きやすい職場づくりにつなげていく。裁くことより学ぶことに主眼をおいて対応する。
パワハラ対策が、パワハラかどうかの認定、処分に傾きがちだが、重要なのは、行動の改善、フォローまで行うこと。
競争が激しく成果を求められる企業社会にあって、企業も個人もパワハラで労力を無駄にする余裕はないはず。多様な働き方、価値観、個性の違う人とのぶつかり合いでこそ生産性が高まり、あらたな方向が生まれるはず、との著者の意見に同意です。 -
気をつけてないと無意識にやってしまう人もいるのだろうけど、組織的にやってるとミルグラム実験のようになってしまうんだろうな。会社全体がマヒしてるというか。それをブラック企業と言うのだろうけど。