アイデアのちから

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822246884

感想・レビュー・書評

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  • チップ・ハース + ダン・ハース

    アイデアはどのように人々の心に焼きつくのか。それをテーマに、著者なりの主張をまとめた一冊が本書である。

    世の中には様々なアイデア(製品やサービス、言葉や行動など)があふれている為、受け手の心に焼きつくものはそのごく一部である。それらを研究し検証した一定の成果を、本書の中で6つの原則として紹介している。

    本書の主張は大きく二つ。アイデアを焼き付ける為の6つの原則と、アイデアを解釈するのは全て受け取り手次第であるということ。


    6つの原則は以下の通り。

    1.単純明快である(Simple)
    単純明快とは、核があり、簡潔であるということである。余計なものを排除し、核となるメッセージを簡潔に伝えなければいけない。諺が長く伝え継がれているのはこの理由からである。

    2.意外性がある(Unexpected)
    アイデアを覚えてもらうためには関心を惹く必要がある。関心を惹くためには意外性が必要である。

    3.具体的である(Concrete)
    『ポケットに入るラジオを作りなさい(井深大)』 『60年代の終わりまでに、人類を月に着陸させ無事地球に帰還させる(J・F・ケネディ)』 具体的なメッセージは人々の心に焼きつく。

    4.信頼性がある(Credentialed)
    メッセージに信頼性があることは重要で、それは権威者のリファレンスでも良いし、自らが例えば統計数値で理解することでもある。

    5.感情に訴える(Emotional)
    『大衆を見ても私は行動しない。個人を見たときに私は行動する(マザー・テレサ)』
    気にかけてもらうためには、関連付けを利用する、自己利益に訴える、アイデンティティに訴えるといった方法がある。

    6.物語性がある(Story)
    物語性があるということは、その経験をシミュレーション出来ることと、それによって行動を促すことが出来るということである。


    以上6つの原則を満たしたうえで、最終的に判断するのは聴衆である。その為には、聴衆を次のような状態にする必要があると言う。

    ・関心を払う(=意外性がある)
    ・理解し、記憶する(=具体的である)
    ・同意する、あるいは信じる(=信頼性がある)
    ・心にかける(=感情に訴える)
    ・アイデアに基づき行動できるようになる(=物語性がある)

    これらを一つ一つ満たしていき、単純明快なメッセージを送ることでアイデアを聴衆に焼きつけることが出来るのである。


    本書は、例えとなるようなストーリーをふんだんに盛り込むことで、読者にメッセージを伝えようとしていた。要約するとシンプルな内容ではあるが、具体例を交えながら理解するためには一読の必要がある。

  • ◆ある設計士のはなし
    設計士が完璧さを達成したと確信するのは、それ以上付け加えるものがなくなったときではなく、それ以上取り去るものがなくなったときだ

    ◆チェック項目
    ・単純明快
    ・意外性
    ・具体性
    ・信頼性
    ・感情に訴える
    ・物語性がある

  • 相手にアイデアを浸透させ、わかりやすく、記憶に焼き付けさせる為に必要な要素は『SUCCES』

    Simple(単純明快である)
    Unexpected(意外性がある)
    Concrete(具体的である)
    Credentialed(信頼性がある)
    Emotional(感情に訴える)
    Story(物語性)

    そして、この6つを「記憶に焼き付ける」為に、さまざまな印象的な逸話が展開される

    ■臓器狩りの都市伝説
    ■ポップコーンの真実(飽和脂肪37グラム)
    ■ハローウィンの風評
    ■知の呪縛
    ■司令官の意図
    ■最格安航空会社
    ■リードを埋もれさせるな
    ■パーム・パイロットの木片
    ■好奇心の隙間理論
    ■ドラマ形式で教える会計の授業
    ■記憶のマジックテープ理論
    ■茶色い目、青い目
    ■「白いもの」と「冷蔵庫の中の白いもの」
    ■自ら人体実験をして証明した潰瘍研究
    ■シナトラテスト;インドで映画フィルムの配送
    ■細部の威力;ダースベーダーの歯ブラシ
    ■核廃絶;BB弾とバケツの実演(統計は関係性を示す)
    ■ウェンディーズの「肉はどこ?」
    ■あなたの暮らしは4年前よりよくなりましたか?(レーガン)
    ■NBAの新人研修とHIV感染の女性達
    ■個人を見たときに私は行動する(マザーテレサ)
    ■マズローのピラミッドの底辺部を避ける
    ■イラクの食堂「士気を高める責任者」
    ■ピアノの二重奏「オーケストラの音を室内楽のように楽しめる」
    ■テキサス人はポイ捨てしない「テキサスを怒らせるな!」
    ■問題のある学生への対応
    ■ゼロックスの修理員の職場の話
    ■サブウェイで90kg減量したジャレドの話
    ■物語の3パターン;「挑戦、絆、創造性」
    ■優れた話術と心に焼き付けるスキルは一致しない

  • 記憶に焼き付くアイデアとは?
    単純明快である、意外性がある、具体的である、信頼性がある、感情に訴える、物語性があるの6原則。後に読んだ「スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン」にある人々を惹きつける原則にも共通する項目がある。

  • 記憶に焼きつくアイデアの6原則
    ①単純明快である ②意外性がある ③具体性がある ④信頼性がある ⑤感情に訴える ⑥物語性がある
    ということを軸に具体的に書かれており、参考になった。

  • 「アイデアを人々の記憶に焼き付けるには?」この命題を、6つの原則(Simple Unexpected Concrete Credentialed Emotional Story = SUCCESs)に沿って解説。
    巻末の勝間和代女史の解説にて、売れている新書(のタイトル)はこのフレームワークにまとまることを知る。「お金は銀行に預けるな」なるほど。

  • アイデアを理解させ、記憶させ、持続的な影響を及ぼすようにすることについてのお話。僕は「アイデア」を「考え」と捉えていて、自分の考えを伝える状況というのは日常に溢れかえっていると思う。だから、いつでもアウトプットが可能だしその分だけ吸収のスピードも質も向上すると思う。

  • 記憶に焼き付く6つの共通原則
    1、単純明快 2、意外性がある 3、具体的である 4、信頼性がある 5、感情に訴える 6、物語性がある

  • 勝間和代も絶賛のフレームワーク。プレゼンする人には特におすすめ。

  • 5つの重要事項

    1:単純明快である
    2:意外性がある
    3:具体的である
    4:信頼性がある
    5:感情に訴える
    6:物語性

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