シリコンバレー式 よい休息

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822255213

作品紹介・あらすじ

創造的なアイデアは「よい休息」から生まれる!

 働き方の本はたくさんありますが、本書は「休息」についての本です。しかし、書かれているのは、だらっと時間を過ごす「休息」ではありません。創造性を高め、高パフォーマンスを発揮するための「戦略的休息」の取り方について、詳しく解説しています。
 実は、私たちの脳は、一生懸命仕事をしているだけでなく、ぼんやりしているときでも、活発に動いていることがわかっています。この時、思考が整理され、アイデアが生まれやすい状態になります。会議で長時間議論してもいいアイデアが出ないのに、朝歯を磨いていたり、電車に乗って外をぼーっと眺めていたりするとき、いいアイデアがひらめいたりした経験はありませんか。
「働いている時間」も大事ですが、「働いていない時間」の過ごし方も、結果を出すためにはとても大事です。むしろ、「働いていない時間」の中身を濃くして「戦略的」に過ごすことができれば、働く時間は今よりずっと短くても、高いパフォーマンスを出せるようになります。
 仕事が順調に進んでいる時に、その日の仕事を終える。そして、次にどうするかは考えず、明日までそのままにしておく。文豪アーネスト・ヘミングウェイはこの方法をとっていたことで知られています。文の途中でやめておけば、潜在意識はその先の展開をずっと考え続け、執筆を中断しなかった場合よりもすばらしい結果が出ることを、彼は直感的に知っていたのです(第1部の『中断』で詳述します)。
 このように「働いていない時間」の中身を濃くして「戦略的」に過ごし、結果を出す具体的な方法を、本書ではふんだんに紹介します。


『戦略的休息』を理解し、活用するための4原則

(原則1) 労働と休息はパートナーだ
休んでいる時でも、脳は問題に取り組み、答えを探したりしている。戦略的休息を学べば、このプロセスをうまく働かせ、自分が関心を持つものにその働きを活用できる。

(原則2) 休息は活動である
「休息=受動的状態」ではない。体を動かすことには、予想以上の休息の効果がある。また、脳や精神の休息は、わたしたちが自覚する以上に、活動的だ。

(原則3) 休息は技術である
休息は、セックスや歌唱やランニングのようなものだ。誰でも、どうすればいいか基本的なところはわかっているが、少し勉強して理解すれば、はるかにうまくできるようになる。

(原則4) 戦略的休息は、創造性を刺激し、維持する
労働と休息は夜と昼のように、一方がなければもう一方も生じない。創造的な人々にとって、休息はきわめて重要な役割を果たしているが、その働きは、正当に評価されていない。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に良本。とても勉強になった。
    「休息は、技術である。戦略的に、休息を取ることで仕事の効率がはるかに向上する。 休息と、仕事は同等に扱わなければならない。良い原則は、創造性と生産性を高め、終わりのない仕事や増える一方の期待から、私たちを救ってくれる。」

    創造性を刺激するために
    ・仕事の時間を4時間(90分×3セット、30分を6セット、など)
    ・朝のモーニングルーティーンを作る
    ・散歩する(歩く)
    ・昼寝をする(記憶の定着率を上げる)
    ・中断をする(次に再開できるときにすぐに取り掛かれるところで止める)
    ・睡眠をしっかりと取る(疲労を取れるのはここだけだ)

    ・休暇をとる
    ・運動をする

  • 多くの人は勘違いをしていますが、休息は全て終わってから取るのではなく、欲しければ自分から能動的に確保しなければいけないのです。



    厚さの割にあまり内容がないという意見は
    同感。

    はじめのエッセンスだけ読めばよいかも。




    1労働と休息はパートナー

    脳は休んでいる時でも、
    問題に取り組み、
    答えになりそうなものを調べたり捨てたりして
    目新しいことを探したりしている。

    休息は優れた仕事をする上で欠かせない



    2休息な活動

    休息と聞くと
    受動的な活動を思い浮かべるが、
    能動的な休息(例えば体を動かすなど)は
    予想以上の効果がある。

    一方で、受け身に思える休息が、想像以上に身体的に活発な活動でもある。
    休息中脳は、毒素を排出し、体のメンテナンスを行うのも忙しい。


    3休息は技術

    休息はセックスやランニングのようなもの。

    つまり、
    誰でもどうすればいいか基本的なところはわかるが、少し勉強して理解すれば、はるかにうまくできるようになる。




    4戦略的休息は、創造性を刺激し、維持する


    ある種の休息は、創造性を刺激する。
    そのような休息をとることで、
    課題をより創造的に、より早く効率的に解決できる。



    〇休息の問題
    懸命に働くことが恥ではなくプライドなのは
    最近のこと


    〇4時間
    創造性が働く時間

    〇朝の日課
    早朝に仕事を始める
    考え抜いた日課を守る
    (日課は時間とエネルギーを節約する)


    〇歩く
    歩くのはよい

    〇昼寝
    20分程度の昼寝は、体にエネルギーを回復させて
    あなたの集中力を高めてくれる。

    さらに、昼寝を日課にすると
    ・記憶力が高まる
    ・ミスや悪い行いを減らす効果

    〇中断


    〇睡眠


    〇回復

    自分の思うままに時間を管理できない人は、より強いストレスを感じる


    〇運動


    〇遊ぶ
    効果
    ①人を夢中にさせる
    ②仕事で使っているスキルを別の状況で、活用する機会をもたらす
    ③仕事と同様の満足をもたらすが、仕事では得られない恩恵を得られる
    ④過去をつなげる
    子ども時代や若い頃の活動を思い出させ、
    過去とのつながりを地の通った現在進行形のものにする。



    〇サバティカル

  • シリコンバレー式よい休息
    アレックススジョンキムバン

    ◆労働と休息はパートナー
    休んでいるとき脳は問題に取り組み答えを探し続ける
    戦略的休息を学べばこのプロセスをうまく働かせ自分が感心をもつものにその働きを活用できる

    ◆休息は活動
    休息=受動的状態でない
    体を動かすことには予想以上の休息効果がある
    また脳や精神の休息には私達は自覚する以上に活動的

    ◆休息は技術
    休息はセックスや歌唱たランニングのようなもの
    誰でもどうすればいいか基本的なことはわかっているが、少し勉強して理解すればはるかにうまくできるようになる

    ◆戦略的休息は創造性を刺激し維持する
    労働と休息はよると昼のように一方がなければ、もう一方も生じない
    創造性人々にとって休息は極めて重要な役割果たす
    その働きは正当に評価されていない

    あさの日課
    トーマス・ミッチェル
    人生についてのエッセイ集
    使える時間把握し区切り一つずつ順番に片付けるルールを守れば一日驚くほど大量に仕事をこなせる
    他のことに気をとられながらしたり大急ぎで乱暴に片付けたらほとんど仕上げられない
    どんなときも一度に一つすれば一度に2,3やるよりよい結果だせる
    このルール守れば他の人なら1週間かかる仕事を一日で片付けられる

    中断
    アーネストヘミングウェイ
    最もよいのは順調に進んでいるとき次にどうなるかわかっているときにペンを置くこと
    毎日そうすえrば行き詰まることはない
    常にうまくいっているときペンをおき翌日書き始めるまで作品について考えたりくよくよしたりしないことだ
    そうすれば潜在意識がそれについて考える
    だが意識して考えたり思い悩んだりすると書き始めるまえに脳が疲れ順調に進まなくなる

    創造性維持
    あることナスための最善の休息は別のことをしてぐっすり眠ること
    暇な時間を存分活用すれば知識を広げより有能な専門家よき市民になれ幸福な人生送れtル
    さらに外の世界の理解が深まりあなたを機知にとむ人にする
    イルダーペンフィールド
    カナダの脳神経外科医

    回復偉大な人間の脂質は休息力
    不安落ち着きがない苛立ちは弱さのしるし
    ジョン・ロバートシーリー
    イギリス歴史家

    休息のある生活
    幸福をもたらすものは富でも豪華さでもなく平穏さと仕事
    トーマス・ジェファーソン

  • テーマが興味深くて冒頭の方を食い入るように読んだ。

    例えば、
    ・労働と休息は対立するものと見做されてきたが、両者は互いに補完し合うもの
    ・二者が対立構造を成したのは、産業革命などの歴史の産物
    ・デジタルツールの普及によって全ての時間に労働がつきまとうようになり、休息はいっそう、能動意思を持たないと確保できない質のものに変化

    労働の長さではなく質が大事と言われはじめて久しいけれど、整理が面白い。


    でも具体の段になって何か意識が置いて行かれ。

    ここで語られる休息の定義とは?
    ある章では、頭を使いすぎない単調作業。
    ある章では、睡眠など、何もしないこと。
    早朝から働く世界の成功者は、休息を大事にしているの?疎かにしているの?
    文脈ごとに休息の定義が都合良く拡大されたり縮小されたりされているような…

    読み切る前に閉じてしまったので、その辺り後半で整理つけられていたらごめんなさい…

  • 休みの時間を取っているのにあまり休んだ気にならず、
    ずっと疲れているような感覚があり、
    よい休息のとり方を知りたかったので本書を読みました。

    全体的に他のメンタル系のビジネス書で見たことがあり、
    それを難しく書いているような印象でした。

    個人的には合わない一冊でした。

  • 働き方改革とか言い出した時に新刊で買ってそのまま積読。帯にいる茶白の猫でジャケ買いした可能性も否めない。
    オンとオフのメリハリ、戦略的休息の重要性。確かにだらだらと夜中まで残業していたって生産性なんてあったもんじゃなかった。
    4時間、朝の日課、歩く、昼寝、中断、睡眠、回復、運動、ディープ・プレイ、長期休暇
    それぞれの章の見出しがキーワード。
    俺も、1年間のサバティカルをとれるような身分になりたい。色んな意味で。

  • 過度な労働が結果を出すわけではない。人間が創造的な活動ができるのは4時間くらいのもの。それをベースにして、ルーチンを組み立て、継続することが良い結果をもたらす。
    それ以外の時間を休息の時間としてどのように過ごすのかも大切。
    日々の休息、長期休暇の取り方なども考えるべき。

  • 休み方は、生き方、仕事の仕方と直結。

  • 脳の働きを調べた結果、休息時の脳は休んでいなかった。偉大な先人の多くの例を見ても働きっぱなしではなく上手く休息を取っていた。要は休むことの目的は最高のパフォーマンスを出すこと。だから皆上手に休むべし。組織でベクトルを合わせるにはこの目的共有型の考え方の方がよほど容易であろう。
    戦略的休息を活用するための4原則―「原則1 労働と休息はパートナーだ。原則2 休息は活動である。原則3 休息は技術である。原則4 戦略的休息は、創造性を刺激し、維持する。」

  • 余暇が生産性を高めるとの考えに基づき、良い余暇の過ごし方についてを論じている。

    以下の構成。

    第一部 創造性を刺激する
    ・4時間
    ・朝の日課
    ・歩く
    ・昼寝
    ・中断
    ・睡眠
    第二部 創造性を維持する
    ・回復
    ・運動
    ・ディーププレイ
    ・長期休暇

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著者プロフィール

レストフル・カンパニー代表。スタンフォード大学客員研究員。スタンフォード大卒。シリコンバレーを拠点に、マイクロソフトリサーチ、サイード・ビジネススクール、ストラテジック・ビジネス・インサイト(スタンフォード大系シンクタンク)などで、20年にわたって、テクノロジーの動向を研究するコンサルタントとして活動してきた。2016年、企業に「よい休息」をコンサルティングするレストフル・カンパニーを創業した。

「2017年 『シリコンバレー式 よい休息』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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