銀座建築探訪

著者 :
  • 白揚社
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本棚登録 : 58
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784826901642

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  • 銀ぶらしたくなった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/67431

    建築史家、建築家として活躍する藤森氏が軽快な文章で銀座の代表的な建築物を写真とともに紹介する、面白いエピソード満載な1冊。

  • 建築家・建築史家の藤森照信が、銀座にある歴史的だったり風変わりだったりする建築物について、来歴や見所、建築された当時の背景などを紹介している一冊だ。
    今まで何度も通ったことがあったり行ったことがある建物の裏事情的なものが書かれていて興味深い。
    特に、銀座四丁目の角にある「三愛」がどのような経緯でどんな紆余曲折を経てあの形でできあがったのか(そしてオープン時は現地を通行止めにしてまでお披露目されたという実にのどかで素敵なエピソード)とか、数寄屋橋にある交番の屋根に突き刺さっているオブジェは本当はもっと凝ったものになるはずが模型を警視総監に見せる際にサンプルがあがってこず、仕方なく「仮」として刺したまち針がそのまま採用されてあの形になってしまった、とか、エピソードがさすが銀座というかなんとも面白い。
    改めて銀座の町を歩きたくなる。

  • 銀座の並木通りの並木は、なんで歩道と車道の間に植わっているのか。
    なぜ、和光ビルはあんなに記憶に残るのか。
    銀座ライオンの壁画の秘密。
    などなどなど。
    言われてみなければ気にならないけど、言われてみれば、なるほど気になる。
    そんな銀座建築にまつわるあれこれ。

    藤森本は、その肩肘張らない文章と、書かれている内容の奥深さとのミスマッチが、たまらなく面白い。

    奇しくも、この本を読了する直前に銀座ライオンに赴いていた。
    本文とは全く関係ないが、また行きたい。

    それぐらい、シズル感のある、本書でした。

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著者プロフィール

1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。現在、工学院大学教授。全国各地で近代建築の調査、研究にあたっている。86年、赤瀬川原平や南伸坊らと「路上観察学会」を発足。91年〈神長官守矢史料館〉で建築家としてデビュー。97年には、〈赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)〉で日本芸術大賞、2001年〈熊本県立農業大学校学生寮〉で日本建築学会賞を受賞。著書に『日本の近代建築』(岩波新書)、『建築探偵の冒険・東京篇』『アール・デコの館』(以上、ちくま文庫)、『天下無双の建築入門』『建築史的モンダイ』(以上、ちくま新書)、『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)などがある。

「2019年 『増補版 天下無双の建築学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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