- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784826901642
感想・レビュー・書評
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銀ぶらしたくなった。
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/67431
建築史家、建築家として活躍する藤森氏が軽快な文章で銀座の代表的な建築物を写真とともに紹介する、面白いエピソード満載な1冊。 -
建築家・建築史家の藤森照信が、銀座にある歴史的だったり風変わりだったりする建築物について、来歴や見所、建築された当時の背景などを紹介している一冊だ。
今まで何度も通ったことがあったり行ったことがある建物の裏事情的なものが書かれていて興味深い。
特に、銀座四丁目の角にある「三愛」がどのような経緯でどんな紆余曲折を経てあの形でできあがったのか(そしてオープン時は現地を通行止めにしてまでお披露目されたという実にのどかで素敵なエピソード)とか、数寄屋橋にある交番の屋根に突き刺さっているオブジェは本当はもっと凝ったものになるはずが模型を警視総監に見せる際にサンプルがあがってこず、仕方なく「仮」として刺したまち針がそのまま採用されてあの形になってしまった、とか、エピソードがさすが銀座というかなんとも面白い。
改めて銀座の町を歩きたくなる。 -
銀座の並木通りの並木は、なんで歩道と車道の間に植わっているのか。
なぜ、和光ビルはあんなに記憶に残るのか。
銀座ライオンの壁画の秘密。
などなどなど。
言われてみなければ気にならないけど、言われてみれば、なるほど気になる。
そんな銀座建築にまつわるあれこれ。
藤森本は、その肩肘張らない文章と、書かれている内容の奥深さとのミスマッチが、たまらなく面白い。
奇しくも、この本を読了する直前に銀座ライオンに赴いていた。
本文とは全く関係ないが、また行きたい。
それぐらい、シズル感のある、本書でした。