パ-ソナリティを科学する: 特性5因子であなたがわかる

  • 白揚社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784826990455

作品紹介・あらすじ

簡単な質問表で特性5因子=外向性、神経質傾向、誠実性、調和性、開放性を図りパーソナリティを読み解くビッグファイブ理論。パーソナリティ研究のルネッサンスと話題の新理論を科学的に検証する。付・パーソナリティ評定尺度表。

感想・レビュー・書評

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  • 人間の性格を表す5つの要素(特性5因子、ビッグファイブ)についての解説書。
    外向性、神経質傾向、誠実性、調和性、開放性。
    この5つの要素のそれぞれがどのレベルにあるかによって、それぞれの個人の性格が表せるというものになっている。

    性格に関わるこれらの要素は、半分は遺伝的に決まるものの、半分は非遺伝的に決まるもので、
    また、それぞれがどのレベルにあってもメリットとデメリットの両方があり、
    自分のパーソナリティがこのようなものだからと諦めるのでなく、性格を活かしながら、時には、自分のパーソナリティに逆らって(本書内の表現では「回転に逆らって」)適応していくのがよいと書かれていたのが、嫌なところもある自分のパーソナリティとともに生きていくのに、勇気をもらえた気がしました。

  • パーソナリティー心理学や遺伝学や進化学などを絡めた説明が非常に面白かった。
    中でもダーウィンの進化論の考え方の認識違いに気づけたことはとてもためになった。
    自然淘汰とパーソナリティーの関係性の当時の時点でわかっていること、さらなる研究が必要であろうことなどわかりやすく書かれている良い本。
    パーソナリティーの5因子の低い高いで一喜一憂するのではなく、遺伝子性格を活かした生き方の主張は好感が持てた。

    心理学の研究に関する記述が私の学習不足で分かりづらかったので、そこがすんなり読めるようにもう一度読んでみたいと思う。

  • 進化心理学の一つである”ビッグファイブ理論”について分かりやすく解説してある。
    人の性向を5つの因子から組み立ててあり、性格分析よりはるかに自分のパーソナリティを理解する手助けとなる。
    簡単なパーソナリティテストが巻末についているので、まず自分のパーソナリティ特性を知ってから読むと、うなずけることが多くて役に立つ。

  • 古本安いのがあったので買っといた。

  • さいごの「自分の声で歌う」のところもよかった。

  • 科学的に1番信憑性があると言われている
    性格因子ビックファイブについての解説書

    一般書ではないため万人にオススメ出来る本では無いが
    なぜ性格というものが、人間以外の生物含めて存在するのか?
    ということにも触れてくれます

    個性や性格に関して
    専門性を高め対人には読んで欲しい1冊です!!

  • 人が一生を通じて見せる行動傾向は、パーソナリティによって異なる。人間のパーソナリティを形づくる“5つの因子”について、心理学者が解説する書籍。

    人間のパーソナリティを論じる枠組みに、「パーソナリティの5因子モデル」がある。
    これは「パーソナリティには次の5つの主要次元があり、人の性格はそれらによって異なる」というものである。

    【①外向性――放浪者】
    喜びや欲望、興奮など、ポジティブな情動に関わる。外向性の高い人は、喜びをもって大きな挑戦をし、時に成功する。だが、慎重さを欠くため失敗するリスクもある。

    【②神経質傾向――悩む人】
    恐怖や不安、罪悪感など、ネガティブな情動に関わる。神経質傾向の高い人は、うつ病のリスクが高い。一方、失敗への恐れから必死で努力し、成功することもある。

    【③誠実性――自制できる人】
    衝動のコントロールに関わる。誠実性の高い人は、まじめで、自己を制御できる。だが、極端に高いと、強迫性パーソナリティ障害(OCPD)のように、自分に不利益を生む。

    【④調和性――共感する人】
    調和性が高い人は、協力的で信頼できる。低い人は、冷淡で、不服従だとされる。だが、調和性の高さは、個人的成功においてはマイナスに働く。成功するには、自分自身を第一に考えねばならない。

    【⑤経験への開放性――詩人】
    はっきりと定義するのが難しい次元で、「文化」や「知性」とも呼ばれる。開放性の高い人は、芸術や研究の仕事に強く惹かれる一方、精神疾患に似た障害になりやすい。

  • ビッグファイブ

  • パーソナリティについて、遺伝的部分、非遺伝的部分に分け分析されている点が興味深かった。

  • 特性5因子の説明には説得力がある。
    統計的に重複のあるパーソナリティをまとめていくと5因子になるという。その背後には脳の特性があり、それは遺伝によるものであるという。
    特にサイコパスとなるか否かは、5因子の組み合わせで決まるという説明は実感とも合致し、説得力があった。

    ただ、遺伝と環境要因の話題になると一気に歯切れが悪くなり、一貫しない各論の連なりがだらだらと繰り返される。
    また、環境とパーソナリティは相関がないことを関係性がないことと混同しているようにも思われた。
    遺伝によるパーソナリティが発現するかは、環境によると私は考えるがいかがだろうか。
    相互作用を評価することとなるため、相関しないのは当たり前である。

    パーソナリティとどのように付き合うかについて書かれた最終章も内容が薄く要らなかった。

    5因子の説明箇所だけ読めば良書

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