- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829134771
作品紹介・あらすじ
十五年前。神様は世界を捨てた。人は生まれず死者は死なない。絶望に彩られた世界で死者に安らぎを与える唯一の存在"墓守"。「今日のお仕事、終わり!」アイは墓守だ。今日もせっせと47個の墓を掘っている。村へ帰れば優しい村人に囲まれて楽しい一日が暮れていく。だけどその日は何かが違った。銀色の髪、紅玉の瞳。凄まじい美貌の、人食い玩具と名乗る少年-。その日、アイは、運命に出会った。「私は墓守です。私が、世界を終わらせません!」世界の終わりを守る少女と、死者を狩り続ける少年。終わる世界の中で、ちっぽけな奇跡を待っていた-。大賞受賞作登場。
感想・レビュー・書評
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作者の構築する独特の世界観が素晴らしかった。この作者の頭の中はどうなっているのだろう?
深い世界観が楽しい全9巻だった。装丁や挿し絵を電車の隣の人に見られると恥ずかしいなとか、登場人物の台詞が赤ちゃん言葉みたいな感じで拒絶感をくすぐる感じだけど、それを差し引いても良かった。感動の長編だと思ったけど苦手な人は多いだろうなあ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直な所、展開が早いかなぁと思う所はあるけれど世界観は魅力的で新しいと純粋に思えた。
アイのびっくりするくらいの意志の強さには、結構えっ!?ってなるけれど。笑
でも死者と生者との間で揺れ動く子供達や一部の大人という設定がこの本の独特の雰囲気を作り出してると思う。
本屋で初めて見たときに角川文庫かどこかが装丁とか新しくして出してて、「この題名ってラノベじゃなかったっけ?」とか思い、気になったから一冊買ってみたけどハマる!
この世界観は確かにラノベを超えても十分受け入れられる(ラノベ版だとどうしても読者の枠に限界があるだろうし…)と思う。
ラノベの定番の萌えとかちょいエロとかも物語の少し重たい雰囲気にいい意味で子供らしさと明るさを感じさせてくれるから、違和感とかなく楽しく読める。 -
もっと早く読めば良かった。最初から最後まで惹きつけられっぱなしだった。泣かせ系ファンタジーだろと思ってなんとなく敬遠していたのだけれど、読んでみたらとても良い作品だった。アイの気持ちも人食い玩具の願いも、登場人物らの想いが絡み交わり、見捨てられた世界で生きていく。続編も是非読みたい。
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感無量です。
久しく、良いノベルに会えた。 -
人生の有限さを感じる。キャラクターの会話が少しラノベ感があって2巻以降を読もうとは思わなかった。
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「神様がいなくなった日曜日」という舞台設定は
ファンタジーとしてまこと素晴らしく面白いのだが
書き方が新人だから荒いとかでなく
富士見ファンタジア風ファンタジーであるのが惜しい作品
といったら作者に失礼だが
しかしでもこの舞台設定でいろいろなひとに競作してみて欲しいものだ
作者のひとも荒いところ詰めてきっちり書けば今後に期待 -
2015年12月24日に開催された第1回ビブリオバトル市内中学生大会E会場で発表された本です。
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語り口が回りくどいなぁ。ハンプニーの死にざまと村の種明かしは悪くなかった。しかしこっからどうやって続くんだろう
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978-4-8291-3477-1 253p 2010・3・5 3版