- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829685617
感想・レビュー・書評
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主人公二人の心の変化が鮮やかな作品。
ハンディキャップをもったキャラクターが出てくると(BLに限らず)設定に頼ってストーリーが薄くなってしまうのでは…と懸念して読むのをついためらってしまうんですが、このお話はそんな枠組みにとらわれず、人間二人が間近に感じられました。
何度もすれ違うのがもどかしくて切ない。恋になりかけてるこのギリギリのあたりが好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
難聴が原因で周囲と上手に馴染めない航平くんと、明るくて前向き(でもことごとくバイト首になるw)太一の淡い恋の話。難聴だから話しかけられてもうまく答えられない、自分が悪いから周りに嫌な思いをさせる‥‥自分も傷つく。そんな航平に「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!」と言う所はホントにかっこいいです。これはBLが苦手な方でも読めるあったかい作品だと思います。
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初読み作家さん。
全く聞こえないわけじゃないけど聴覚障害があるために、人と一線をひいている男と、両親が離婚して祖父に引き取られたために超貧乏で生活してきたでも単純な男との話。
さっき読み終わった本の絵よりは嫌いじゃない絵柄だけど。
でも、エロ無し。
気持ちも通じ合ったのかしら?
こういう地味な話は私は萌えないので評価は低くなっちゃう。
これでせめてエチまであれば、、、。 -
聴覚に障害のある子と率直な子。
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心が洗われる作品でした。
私の中では、はやくも今年度BLベスト3には確実に入ります。
難聴ものBLとして話題になっていたので、「聲の形」BL版かな?と思い込んで読み始めましたが、障害に対するアプローチが全く違いました。
耳が聴こえない=必ずしも全く聴こえない、わけではないということ。障害がある人を扱った作品にいくら共感したとしても、実際に聴こえない人は物語の登場人物ではなく、確かに現実を生きていること。
障害を題材にした作品が増えているきょうび、この作品は忘れがちなことをさらっと気づかせてくれました。
正直、BL誌ではなく一般誌でも大丈夫なBL描写ですが、性別関係なく、一人の人間が一人の人間に心救われ、やがて惹かれていく物語なので、読後も充分に満足できました。続編も楽しみです。
「特別な」事情を持つ人間を、普通の友人として労わることができる太一は稀少なタイプですが、太一みたいな人が増えたら世界は優しくなりそうだな、とかセンチメンタルな気分になりつつ。 -
爽やかなBL。
蛇足的に最後濡れ場を突っ込んでくるBLも多いですが(そういう適当なエロはいらない派)これはなくて良かったです。
心が通っていく様子がきちんと描かれていて素敵でした。 -
難聴とノートテイクの話。
難聴であることに対して誤解を持つ人がいる中で太一だけが「聴こえないのはお前のせいじゃない」と言い、航平とちゃんと向き合っていく。ちゃんと言葉にしなきゃ何も伝わらない、伝えなければならない、再認識させられた。
作画はやさしい感じで、純粋に良いと思いました。 -
難聴大学生×同級生
”他とは違う”自分に’”他と同じように”接してくれる、それが意識してではなく当たり前のようにしてくれる人の存在がどれだけ大切かひしひしと伝わってくる。
タイトルにぴったりのあたたかい話だった。 -
好感の持てるお話。暗く重くならずとても爽やかで読後感も良かった。