- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784831871688
作品紹介・あらすじ
「脳死は人の死」の嘘,がん論争の本当の意味,埴谷雄高と大森荘蔵など,注目の哲学者の論考集。
感想・レビュー・書評
-
言葉を明瞭に取り扱う池田晶子氏が「魂」について言及。
「魂」ということばは、よく使われる割には、分かり合えていないのではないかな。
「本当の自分」イコール「魂」という使い方には慎重でいたいと思う。
魂とは何か…取り組み中。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
36253
-
印象に残った文章は以下。
1)魂のインフォームド・コンセント
1.ガンになったからといって、人は生きている限りは、生きているのだから、単に生きているだけである。何も変わらない。
2.病気の厭わしさ(いとわしさ)は、病気自体の厭わしさや、死への怯えと同時に、社会からの疎外感、落伍感として感じられているだろう。
・けれども、それがなんなのだ。
自分の人生における労働と娯楽、それはなんなのだ。
それを内省する機会を、その病いこそが与えてくれる。
・肉体が自然なら、病気とて自然なのである。
2)天才の生き方について
・与えられた仕事や、与えられた境遇は、凡人から天才まで全て違うけれども、そんなことは本当はどっちでもいいこと。
↓
与えられたそれらを、より善く生きようと努めること、結局はそれしか我々にはすることはないからである。 -
難解な内容でしたが、普通の言葉で語られているのでゆっくり読めば理解しやすいです。ただ、最後の章の鼎談は蛇足のような感じを受けました。
-
池田晶子さんの1996年〜1998年頃書かれた作品(連載)をまとめた本になります。
この本を読んだのは初めてのはずだが、内容は知っていました。
たぶん、過去に読んだ他の本に同じ作品があったのではないかと思います。
個人的にはこの本はおススメです。
・脳死と「人の」死
・<魂>のインフォームド・コンセント
・少年Aとは何者か
の3つは、私自身大きな気付きがあった作品です。 -
2011.10
魂を考える
なければないで全然かまわないものそれが便利さの定義
便利なものな必要がない -
池田晶子さんを知ることになった、僕にとって超!大切な本です!
多分、解らない人には本当に何言ってるか解らない本だと思います。
そしてきっと、理数系の方は読まない方が…良いかと。
この人の本、本当にすき。
生きることに真っ直ぐで、読んでいて爽快。
うう、無くなられたことが残念で仕方ないよぅ(;ω;` -
自分の壁をべりべりとはがされる一冊だった。
しょせん人間なんだもの。あきらめるのではなく
そんな視線から見た世の中。あーらびっくりです。