- Amazon.co.jp ・本 (84ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834012651
感想・レビュー・書評
-
広島の原爆はあまりにもむごすぎる・・・
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルから見てただの絵本のように思ったがまるっきり異なっていた。ひらがなこそふってあるが、原爆投下までの世界の戦争への流れが詳細に図示されている。絵も単に描かれたということではなく、聞き取りや考証をもとに詳細にえがかれているものである。絵の上に透明なシートで説明が書かれていればよりわかりやすかったかもしれない。広島の原爆投下に関しての入門書としては最適のものであろう。さらに福島原発メルトダウンでどのような被害があるのかということもこれで学習することもできる。
-
6年生戦争を学んでいる時に読み聞かせしました。情報量が膨大で全部は読み切れないので、所々説明しつつ、読むところだけ。10分くらいだったかな。改訂版にある遺体の扱いについての訂正文は読みました。後は、核の科学的な説明などこういう情報があります。と言って参考に見たい人には見てもらうようにしました。新聞作りなどでもこの本の情報は見ていた子が多かったそうです。
-
土曜日の、天音堂での雨宿りの折に、この絵本も読む。作者の那須正幹は『ズッコケ三人組』シリーズの人だ。那須が、爆心より3kmの場所で3歳のときに被爆しているのだと初めて知った。
原爆投下前の広島の町の風景から始まるこの絵本は、投下後の町の状況を生存者の証言を元に文章と絵で再現する。町を描いたページの間には、核分裂の発見から原爆開発に至る話や、放射線障害や原爆症のこと、あるいは軍都・広島の歴史、戦争につっこんでいった日本という国のこと、現在に至るまでの世界の核実験と核廃絶運動のことなど、個人の体験で語るのとは違う「広島の原爆」が淡々と述べられている。
巻末には、広島の町を描いたそれぞれの絵の「絵解き」も付されていて、たとえば被爆死した膨大な遺体を焼く場面では、酒を飲んでやや意識をもうろうとさせて、それで作業にあたっていることがわかる。
那須さんと西村さんは、『ぼくらの地図旅行』で一緒に仕事をし、そしてこの絵本の仕事をしたそうだ。また近所の図書館で借りてきて、ゆっくり読もうと思う。 -
原爆の仕組みや放射線の人体への影響、戦争前後の歴史背景なども解説されてます。大人が読んでも勉強になる。