- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834016819
感想・レビュー・書評
-
なんとも異文化色の強い、不思議で美しいお話。
ファンタジーでもあり民話でもあり。
見返しからすでにシベリアの雰囲気たっぷりで、まずはここからゆっくり見せたい。
おうちで読むのなら、地図を広げてシベリアを指してあげるともっと良いかも。
夏のある日、食べられる根っこを掘りにツンドラに出かけた村の女の子たち。
ところが、ひとりだけ迷子になって帰らない子がいた。
その子はある女性に助けられ、親切にもてなされて暮らしていたのだが・・
アイヌの熊神を思わせるお話で、もしやシベリアとアイヌの繋がりでもあるのかと思ってしまう。
タイトルになっている「まほうのたいこ」は、この女性からの手土産なのだが、これが村に豊饒をもたらしてくれるという優れもの。
きいちごがあふれる場面、海の水があふれる場面など、どちらも美しい。いやいや、全編とにかく美しいパステルカラーでまるで夢のようなのだ。
村祭りに、当然のように登場するシャーマンの存在も新鮮。
異文化を知ることの楽しさを教えてくれるお話。約8分。
低学年から。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おんなのひとがちゃいろいくまだったところにびっくりしておもしろかった。
-
うちだ りさこ (著), シェイマ ソイダン (イラスト), Seyma Soydan (原著)
食べ物が出てくる -
★★★★☆
ツンドラ気候の自然の育んだような民話。
みんなとはぐれた女の子がきれいな女性に助けられ、冬の前に太鼓をもたされて村へと帰る。
村の祭りで、女の子は…。
青が美しい!
(まっきー) -
熊送りという習わしが日本にも東北や北海道(だったかな?)にあったというけど、熊というのは昔の人にとって恐れとともに親しまれたものだったのでしょう。自然と共生していた姿が生き生きと描かれていて引き込まれる。シベリア~アイヌを通して大陸がとても近く感じられ世界が近くなったような気がしてよい気持ち。
-
ある日迷子になってしまった女の子は不思議な女の人に助けてもらいました。家に帰るとき、女の人は女の子に贈り物として小さな「まほうのたいこ」を渡します。さっそく女の人に習ったようにお祭りで叩いてみると…?シベリアの昔話です。
-
ツンドラで草の根をとっていた女の子が、道に迷います。であった女の人が助けてくれ、その女性と数カ月を過ごします。やはり寂しくなった女の子は、女性に案内されて生まれた村へ帰ります。その時、女性にもらったタイコ(原書ではタンバリン)を打ち鳴らすと、様々なものが現れ、村の人たちを潤します。彼らの村では、魔法の力をもつものを「シャーマン」といい、彼女はずっと、村のシャーマンとして過ごしたというお話。ちなみに、女性は冬眠前のメスのクマだったようです。
-
ツンドラで草の根をとっていた女の子が、道に迷います。であった女の人が助けてくれ、その女性と数カ月を過ごします。やはり寂しくなった女の子は、女性に案内されて生まれた村へ帰ります。その時、女性にもらったタイコ(原書ではタンバリン)を打ち鳴らすと、様々なものが現れ、村の人たちを潤します。彼らの村では、魔法の力をもつものを「シャーマン」といい、彼女はずっと、村のシャーマンとして過ごしたというお話。ちなみに、女性は冬眠前のメスのクマだったようです。
-
25年度 (2-4)