- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834081008
作品紹介・あらすじ
大きなショッピングモールや、おしゃれなデパート、背中合わせのオタク街…たくさんの人でにぎわう都会の真ん中。ここに暮らす小6の3人が出会ったレトロなゲームソフトは、何を語り出すのだろう?
感想・レビュー・書評
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クラスでどのグループにも属さない女子1人と男子2人のゆるいグループ。どんな展開かな、と期待しましたが、ゲームも都会もファッションも買い物も興味ない私には話の内容も興味持てないまま終わってしまいました。
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実にクールな物語。主人公のコトノハ、パル、700の三人は教室でのグループから外れたからなんとなく一緒にいる。コトノハの住むマンションはショッピングモール、デパート、駅と直結し、裏にはオタク街もある都会のど真ん中。両親はゲームクリエイターと作家。朝両親がいない(起きてこない)時は、近所のお店で朝食を済ます。今まであまり見ない環境設定なのです。
そこで大きくなったコトノハにとって、人が多く賑やかな場所は日常。お店の人とも仲良くなり会話も交わし、でもべったりな関係ではない。
それはコトノハ、パル、700の三人の関係性にも現れており、たまたまグループからはみ出たもの同士という間柄。友達なのかと問われれば、そうだと即答もしかねる。でも一緒にいて心地好く、この関係は何だろうと考える。
そうコトノハはいつも考えます。一緒にいる相手のこと、両親のこと、初めて会う人のことも。自分と相手の関係性を自分で決めているように見えます。
これは大人でもなかなかできないこと。そのため冷めた子どもと見えることもあろうかと。
そんな三人の元に現れたレトロなゲームソフト。中古屋のパルの父親からもたらされたゲームは三人に何を語りかけるのか。それはパルの父親のメッセージなのか。
イマドキのクールな小6を描いた物語。三人は自分で考え、自分の言葉で語り、自分で行動します。それがイマドキ感を高めているのかもしれません。そこには作者のイマドキの子どもを見つめる(見守る)目を感じるのです。 -
クラスで、なんとなく余り者の3人コトノハ、パル、700。ファミコンののソフトから、自分達や親の思いに触れていく。
福音館のwebから誕生したストーリー。ひこさん、うまいな -
都会の真ん中で暮らすコト、パル、700。
クラスのあまりもの3人による、マイペースな会話が面白く微笑ましい。
コトの両親の“子育て観”好きだな。 -
1
親友! とか友達! じゃない、ゆるいつながり。