- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834251661
感想・レビュー・書評
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やさしいことばと、鮮やかな絵を通して読者自身も未知の世界へと没入してしまう。
一見、何を言っているのか分からないお話だと思う人もいるかもしれない。
でも私は、心の奥底を鷲掴みにされたように胸がきゅーっと苦しくて。
読んでる間ずっと涙が止まらなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私も、長くはない人生の中で沢山の物をなくしてしまった。でも、なくしたものにいつかまた会えるといい。ものだけじゃなく、なくしてしまったり忘れてしまった一瞬の気持ちにも。その気持ちは、その一瞬では辛く苦しいものでも、いつか再会した時には「よく頑張った」と言ってあげられるだろうから。いつかその気持ちと再会した時にそう言ってあげられるような人生を送りたい。
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こどものころ持っていてなくしたものの多さをおもう。でも持ち続けては生きてはいけないともおもう。
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角田光代さんの小説の挿絵が、松尾たいこさんだったこと、
ピンクベースの装丁がかわいかったので読みました。
わたしは好きな感覚。
案外、こういう経験や体験、想いをしているひとっているんじゃないかな。
他の方のレビューを拝見していて、「怖い」とか「不思議」という方がいて
改めて、ひとが持つ感情の多種多様性を感じました。
自分のことでひるがえると、「なくしたものたち」を振り返り、
内省ばかりの日々もあったけれど、こうやって晩年にまた触れる機会もあるかもしれないという希望も持てました。
【本文より】
・「恋?そうね、ずっとおなじところに何十年も立っているようなものよ」 -
大切な人を亡くした後、手に取った本です。
今の私が、読むべくして読んだ物語かもしれないなーと、大袈裟だけど、そう思った。 -
ラジオドラマを聞いて、思わず読みたくなった作品 。 感動した
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なくしたものたちには、なくしたものたちのいく国がある。
大切なもの、時間、人、、、
忘れてしまったもの、けれどもかけがえのない大切なもの。
いろんなことを忘れてしまう私の心に、静かに強く響きました。
わかれてしまってもまた会える。
会えば、わかる。
忘れていても、そこにある。
不思議な物語でした。 -
初・角田光代。じんわり。ほんわり。私もよく物をなくす子ども(今でもそうだけど…)だったから、なくしたものたちの国があるって思えば何だか素敵だなって思う。2011/261
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不思議な世界は最初だけかと思ったら最後まで不思議な世界だった。なくしたもの、自分にもたくさんあるはず。悲しいけど、その分得てるものがあるから仕方ないな。自分も最後にフォトブック見てみたい!輪廻転生