いい加減のすすめ: ほどほどくらいがちょうどいい (王様文庫 B 22-8)

著者 :
  • 三笠書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837930266

作品紹介・あらすじ

あと少し、自分にやさしくしてみる。
もう少し、生きやすくなってくる。
ほどほどに、無理なく、寛容に「加減上手」で生きるヒント。

*****************
今の世の中、ある程度は、
世間の流れとの「折り合い」を
つけながら生きていく知恵と計算も、
時にではあるが必要になってくる。
そのために必要なのは、
その時と、その場所と、その場合に対して、
最も適切な「加減」を考えて
フレキシブルに身を処していく機敏さである。
*****************

力をちょっと抜くだけで見えてくるものがある。
たとえば――
◇「どちらか」ではなく「どちらにも」
◇ 速いほうがいいこと、遅いほうが望ましいこと
◇「疲れたから」か、「疲れる前に」か
◇ 時代遅れも未来に役立つかも
◇ 時には「冒険色」の強いことを

もっと思うまま、自由に、寛大に!

感想・レビュー・書評

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  • 本書のテーマは、次である。

    エゴが支配する社会にあっては、独りで純粋な清廉潔白主義を貫こうとするのは無理だ。
    必要なのは、その時と、その場所と、その場所に対して、最も適切な「加減」を考えてフレキシブルに身を処していく機敏さである。
    混乱を極めた世の中にあっては、「清濁併せ呑む」という考えが必要である。
    「いい加減」はいきていくときに必要不可欠な調整機能である。

    以下気になった言葉。

    ・日々時々刻々怠ることなく努力しているので、真面目な人であればあるほど、疲労困憊の時間が続いていく結果となる
     しかしながら、人間であるから、疲れたら休むという生存のための鉄則も無視するわけにはいかない。
     そのためには、必要に応じて、「適当に」怠けることである。
    ・スピード狂という世の流れには与することなく、穏やかに流れていく人生の流れを悠然として心行くまで味わうゆとりが必要である
    ・努力をするのは「いい加減」にして、結果に重点を置く考え方に転換しなくてはならない。自分の力以上の結果は出せない。
    ・始めたら、とにかく続ける。「為せば成る」、自分の力を信じて作業に手を付ける。くよくよと気に病んでいいことは、一つもない。自分で自分を信じれば、道は開ける

    ・「真心」はいい加減に人任せにしない。自分自身の良心に従ってするのが鉄則だ。
    ・より、実務的な勉強をして、職業人としての腕を磨く
    ・可能性があることであれば、その可能性の大小など考えないで、とにかく「やってみる」
    ・「骨折り損のくたびれ儲け」であったとしても、それだけ人生の経験を積んでいる。
    ・相手は相手、自分は自分

    ・売りつけようとするから逃げられる 何かを売ろうとするときは、まず相手に「買ってもらう」という姿勢に徹する必要がある
    ・打合せで不機嫌になったりしない。笑顔を保っていたほうが真実の情報が入ってくる。
    ・「知っている」とおもっても、その都度、役に立った情報の一つに例を言う律儀さが必要である。

    ・人間いきなりはいけない。少しづつ付き合っていく中で、自分の相手に対する「好意」を伝えていこうとする
    ・「八方ふさがり」ではなく「七方ふさがり」で。相手を追いつめない。常に敵の逃げ道を用意したりそのヒントを与えたりしておくこと
    ・量が多くなれば、質が悪くなり、量が少なくなれば、質は良くなる

    <結論>

    ・無駄な抵抗は、自分の思考の中においてさえしない。問題点を大まかに把握したら、ちょっと考えただけで、自分の力が及ばないとわかる。
     頭の中だけで、考えて落ち着かない生活をするよりも、現実に即した考え方として、時には考えること自体までも差し引き換えてみる。

    ・まさに、「足が地に着いた」着実な考え方に転換するのだ。すると、そのうちに、世の中の流れがかわっていくかもしれない。その点に望みをつないでいったほうが、現実的かもしれないし、少なくとも気は楽だ。

    目次

    はじめに  「折り合い」をつけながら生きて行く知恵

    1章 「柔軟」に生きる 力を抜くから見えてくるもの

    2章 「ほどほど」につきあう 「過度な距離」に信頼が生まれる

    3章 「なるようになる」でいく あまり真面目過ぎても

    4章 「正しい」ばかりではしんどくなる 時にはズルさもあっていい

    5章 もっと思うまま自由にすればいい こんな「いい加減」がうまくいく

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著者プロフィール

山﨑武也(やまさき・たけや)
広島県生まれ。一九五九年、東京大学法学部卒業。ビジネスコンサルタントとして国際関連業務に幅広く携わるかたわら、茶道など文化面でも活動を続ける。仕事術、仕事にまつわる人間関係などのビジネス書での著作が多い。
著書に、『★いい加減のすすめ』『★気くばりがうまい人のものの言い方』 『★好かれる人のちょっとした気の使い方』 『★なぜか感じのいい人が気をつけていること』 『★シンプルに考えるほど人間関係はうまくいく』 『一流の人の心の磨きかた』 『さりげなく「感じのいい」人』 『「気の使い方」がうまい人』 『ちょっとしたことで「かわいがられる」人』 『*「孤独」はつくって愉しむもの』 『*話ができる男、バカになれる男、男が惚れる男』(以上、三笠書房、★印《王様文庫》、*印《知的生きかた文庫》)、『一流の作法』『一流の気配り』(以上、PHP文庫)、『弁護士に依頼する前に読む本」』(日経BP社)など多数がある。

「2023年 『安気な老後は一日にしてならず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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