図解 するどい「質問力」!: 「人を動かす」心理、「議論に勝つ」心理 (知的生きかた文庫)
- 三笠書房 (2012年2月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837981022
感想・レビュー・書評
-
【目的】 今すぐ使えて、コミュニケーション力や問題解決力、交渉力に役に立つ「質問をするどくする方法」を解説する
【収穫】 5W1Hを意識して質問の幅を広げられるようになった
【概要】 質問には用途に合わせた型やルールがあり、頭の回転が速い人はそれらを使いこなしている。質問力を上げるためには、例えば以下のようなテクニックがある。
・5W1H(Why, What, When, Where, Who, How)を意識して、明確な質問の「形」をつくる
・大勢を代表して質問する場合は、概括型(この制度は今後どうなりますか?など)と確認型(この点は○○でいいですか?など)を使う
・相手に考えさせて答えを出させる質問(現状の確認→これまでの良かった点→悪かった点→解決策)で、自分の意見を通す
・「そもそも○○とは何か?」という質問で、お互いの認識を合わせて生産的な議論を行う
・質問して情報を得たい場合は、①その人に聞くのが適切か、②その人が回答してくれるか、③どのように効くのが適切か、の3点を考慮する
【感想】 本書を読んだ動機は、研修の講義やプレゼンに対して質問・コメントをする際に、どのような視点で考えればよいのか知りたかったためである。その意味では、内容の半分くらいは参考になりそう。他にも議論に勝つためのテクニックや相手をコントロールするための質問もあるが、時と場合と頻度を考えないと相手の不興を買う恐れもあり、注意が必要と感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目からうろこ的なことは別に書かれていないけれども,SSTのネタには使えそう。
-
弁護士谷原誠による「質問力」に関する入門書。
「人を動かす」心理、「議論に勝つ」心理など、ディベートの専門的な話ではなく、一般の生活における工夫と言った点で「質問」が事例を含めて構造的に解説してあるのでわかりやすい。
また、質問者だけではなく、質問される側にとっても、より有益になるように丁寧に優しく解説してある。
ただ漠然と質問や対話をするのではなくて、この本に書かれてある知識や技術を活かすことで、より有益な議論(や日常生活)をすることができると思う。
本書で書いてあることの本当の理解のためには、これを実行にうつさなければならないので、この知識を知った上で、経験を積まなければならないと思う。
著者は、現在は弁護士をしているのだが、子どもの頃は口べたでいじめられっ子だったとのこと。
それが、法律家の実務を見ることを通して、他人の話を聞くために積極的に会話をし、質問するようになった。そして、積極的な会話や質問をすることで、他人から情報を得たり、人をやる気にさせたり、人を説得することができるようになってきたということだ。
本書最後は、著者からの質問で締めくくられている。
『この本で学んだことは、明日のYさんとの会話にどういかせるだろうか?』
----------------
【内容説明(amazonより)】
目の前の「問題」を一瞬で解決!
思考をより「論理的」に!
必要な「情報」を確実に聞き出す!
『報道ステーション』(テレビ朝日系)でも活躍中、
敏腕弁護士の「問題の本質」をズバリ突く、33のすごい法!
----------------
【目次 】
1章 頭の回転が速い人の「すごい質問」力
すぐ効果が出る7つの「スーパールール」
・成功する人は、例外なく「いい質問」ができる―ダ・ヴィンチ、ニュートンも実践した質問法
・“頭が切れる人”がみんな使っている「六つの法則」―こう聞かれると、誰もが「本音をもらす」
ほか
2章 仕事の成果に直結する「問いかけ方」
立ちはだかる壁を「一瞬で崩す」質問
・まず「相手の言葉を繰り返す」 返報性の法則―「聞くタイミング」をどうつかむか
・「大局をつかむ」質問、「確認型」の質問―「突っ込んだ話」を聞くときの注意点
ほか
3章 議論で絶対負けない「論理的な質問」術
ここを突っ込まれたら、反論できない!
・なぜ?」を五回繰り返す―いちばんシンプルな「論理的思考法」
・「質問は攻撃」「回答は守備」と心得る―ソクラテスが使った「議論で絶対に負けない」法
ほか
4章 人間心理を巧みにつく「質問」のテクニック
「誘導尋問」「答えを求めない質問」…の高等戦術
・質問に対する「条件反射」を利用する―相手をうまく誘導する法
・思わず「イエス」と言わせる「二段階質問法」―重要なことは「二番目に聞く」
ほか
5章 相手が思わず「口を割る」質問力
これであらゆる問題が、即解決!
・この「三条件」をクリアした質問を―「知りたいこと」を「知りたいとき」に知る方法
・回答者の「感情」にも気を配る―たとえば「知らないフリ」が効果的な場合も
ほか
---------------- -
人と有機的なつながりを得ることはどんな世界でも重要。そのためには、物事の本質に迫る質問力が必要。質問力は学校では教えてくれない。しかし、この本は教えてくれる。
-
良く覚えてないけどなかなか良かった気がする。もう一回読む。