図解 するどい「質問力」!: 「人を動かす」心理、「議論に勝つ」心理 (知的生きかた文庫)

著者 :
  • 三笠書房
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837981022

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  • 【目的】 今すぐ使えて、コミュニケーション力や問題解決力、交渉力に役に立つ「質問をするどくする方法」を解説する

    【収穫】 5W1Hを意識して質問の幅を広げられるようになった

    【概要】 質問には用途に合わせた型やルールがあり、頭の回転が速い人はそれらを使いこなしている。質問力を上げるためには、例えば以下のようなテクニックがある。
    ・5W1H(Why, What, When, Where, Who, How)を意識して、明確な質問の「形」をつくる
    ・大勢を代表して質問する場合は、概括型(この制度は今後どうなりますか?など)と確認型(この点は○○でいいですか?など)を使う
    ・相手に考えさせて答えを出させる質問(現状の確認→これまでの良かった点→悪かった点→解決策)で、自分の意見を通す
    ・「そもそも○○とは何か?」という質問で、お互いの認識を合わせて生産的な議論を行う
    ・質問して情報を得たい場合は、①その人に聞くのが適切か、②その人が回答してくれるか、③どのように効くのが適切か、の3点を考慮する

    【感想】 本書を読んだ動機は、研修の講義やプレゼンに対して質問・コメントをする際に、どのような視点で考えればよいのか知りたかったためである。その意味では、内容の半分くらいは参考になりそう。他にも議論に勝つためのテクニックや相手をコントロールするための質問もあるが、時と場合と頻度を考えないと相手の不興を買う恐れもあり、注意が必要と感じた。

  • 読みやすく日常で実際につかえそうな内容が掲載されてあり参考になりました。

  • 目からうろこ的なことは別に書かれていないけれども,SSTのネタには使えそう。

  • いきなり、「なぜ、報告しなかったんだ?」って聞く上司いるなぁ。。。。(うちの部長。)
    もっと具体的に、「何がよくて、何が悪かったんだ?」っていう事を、明確に言わないと、下もついてかないな、と強く思った。

    ・すぐに指示をせずに、質問で相手に考えさせる、

    ということもタメになった。

    どう思う?どうしたい?根拠は?ってQ&Qっていう質問の回答も交渉の場では必要なのだと感じた。

  • 弁護士谷原誠による「質問力」に関する入門書。

    「人を動かす」心理、「議論に勝つ」心理など、ディベートの専門的な話ではなく、一般の生活における工夫と言った点で「質問」が事例を含めて構造的に解説してあるのでわかりやすい。

    また、質問者だけではなく、質問される側にとっても、より有益になるように丁寧に優しく解説してある。
    ただ漠然と質問や対話をするのではなくて、この本に書かれてある知識や技術を活かすことで、より有益な議論(や日常生活)をすることができると思う。

    本書で書いてあることの本当の理解のためには、これを実行にうつさなければならないので、この知識を知った上で、経験を積まなければならないと思う。

    著者は、現在は弁護士をしているのだが、子どもの頃は口べたでいじめられっ子だったとのこと。
    それが、法律家の実務を見ることを通して、他人の話を聞くために積極的に会話をし、質問するようになった。そして、積極的な会話や質問をすることで、他人から情報を得たり、人をやる気にさせたり、人を説得することができるようになってきたということだ。

    本書最後は、著者からの質問で締めくくられている。
    『この本で学んだことは、明日のYさんとの会話にどういかせるだろうか?』

    ----------------
    【内容説明(amazonより)】
    目の前の「問題」を一瞬で解決!
    思考をより「論理的」に!
    必要な「情報」を確実に聞き出す!
    『報道ステーション』(テレビ朝日系)でも活躍中、
    敏腕弁護士の「問題の本質」をズバリ突く、33のすごい法!
    ----------------
    【目次 】
    1章 頭の回転が速い人の「すごい質問」力
    すぐ効果が出る7つの「スーパールール」
    ・成功する人は、例外なく「いい質問」ができる―ダ・ヴィンチ、ニュートンも実践した質問法
    ・“頭が切れる人”がみんな使っている「六つの法則」―こう聞かれると、誰もが「本音をもらす」
     ほか

    2章 仕事の成果に直結する「問いかけ方」
    立ちはだかる壁を「一瞬で崩す」質問
    ・まず「相手の言葉を繰り返す」 返報性の法則―「聞くタイミング」をどうつかむか
    ・「大局をつかむ」質問、「確認型」の質問―「突っ込んだ話」を聞くときの注意点
     ほか

    3章 議論で絶対負けない「論理的な質問」術
    ここを突っ込まれたら、反論できない!
    ・なぜ?」を五回繰り返す―いちばんシンプルな「論理的思考法」
    ・「質問は攻撃」「回答は守備」と心得る―ソクラテスが使った「議論で絶対に負けない」法
     ほか

    4章 人間心理を巧みにつく「質問」のテクニック
    「誘導尋問」「答えを求めない質問」…の高等戦術
    ・質問に対する「条件反射」を利用する―相手をうまく誘導する法
    ・思わず「イエス」と言わせる「二段階質問法」―重要なことは「二番目に聞く」
     ほか

    5章 相手が思わず「口を割る」質問力
    これであらゆる問題が、即解決!
    ・この「三条件」をクリアした質問を―「知りたいこと」を「知りたいとき」に知る方法
    ・回答者の「感情」にも気を配る―たとえば「知らないフリ」が効果的な場合も
     ほか
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  • 人と有機的なつながりを得ることはどんな世界でも重要。そのためには、物事の本質に迫る質問力が必要。質問力は学校では教えてくれない。しかし、この本は教えてくれる。

  • 良く覚えてないけどなかなか良かった気がする。もう一回読む。

  • 質問力は、生き抜く上でに必要となるものだ。質問とはわからない事を聞くだけでなく、"問題把握" "問題解決" "説得" "相手の考えを誘導" "決断を迫る" "コミュニケーションの円滑化" "議論の強化" "主張" など…多彩な用途がある。仕事上、学会発表や講演会などに参加する機会が多いが、質問力を向上に役立てたい。

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著者プロフィール

谷原 誠(たにはら・まこと)
弁護士。1968年、愛知県生まれ。明治大学法学部卒業。91年司法試験に合格。企業法務、事業再生、交通事故、不動産問題などの案件・事件を、鍛え上げた質問力・交渉力・議論力などを武器に解決に導いている。現在、みらい総合法律事務所代表パートナー。ニュース番組等の解説でも活躍する。
著書に『「いい質問」が人を動かす』『気持ちよく「はい」がもらえる会話力』(以上、文響社)、『弁護士が教える気弱なあなたの交渉術』『雑談の戦略』(以上、大和書房)など多数ある。

「2020年 『7タイプ別交渉術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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