君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838724468

感想・レビュー・書評

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  • 内容が響なかった。

  • 世界における日本の立ち位置、英語の学習法までいろいろとハッとさせられる一冊。

  • エール大学やハーバード大学、ランド研究所の研究員であり、日本では参議院議員を2期つとめ、世界の隅々に人脈をもつ国際人の著者が、日本国内に留まらず、世界を見よう、世界から日本を見ようと訴えた一冊。

    「日本の常識は、世界の非常識。」と言われるほど、日本で当たり前とされていることは世界では通じないことが多い。
    それは、空気を読むことを重んじ、他国にないような難しい日本語を操り、皮膚の色や話す言葉、慣習や信条などで同質性の高い国に生まれ、差異に非常に敏感な、村意識で育ち通用してきた常識だからだろう。
    日本は素晴らしい国だけど、世界は広い。
    そんな広い世界を見ずに、自分の人生を終わらせていいのか。

    そしてこれからの時代、どんな大企業でも中小企業でもベンチャー企業でも、世界と繋がらずには生き残っていけない。

    経済の低迷や人口減少に伴う社会保障制度の破綻や経済の破綻、超高齢化社会を前に、日本のもつ潜在力を活かして、もっと世界に出ていく必要がある。

    日本国内で批判される様々な問題、例えば、総理大臣がコロコロ替わり、他国のように一貫性がないことや、国内の格差が開き、貧しい人たちが増加していること、新卒の内定率が7割を切ったことなど、海外の人たちが見ると、それは問題なのか?

    国のトップを選ぶこともできない国や、選べたとしても間違ってしまうと任期の間は替えられない国、トップに文句など言える雰囲気ではない国もあり、格差問題では、スラム街もなく、親が子の臓器を売ったり売春を強制したりすることもなく、教育も受けられている。新卒の内定率なんて、どれだけ優秀でも国内で就職する道はなく、世界中で探すしかない国や、統計すらできない国もたくさんある。

    日本の現状に満足しろということではないが、今問題となっていることは、本当に問題視するべきことなのかを世界目線で見ることができるように、世界の現状を自分の人生目で見るために、どんどん世界に出ていくべきだ。

    景色や秘境を自分の目で見たくて、旅行にいくのもいいけど、世界の人たちの暮らしや営み、社会の状況をもっと肌で感じられる留学をしてみたい。
    インターネットの普及で世界が繋がったとはいえ、日本語で書かれた記事は2〜3%ほど。
    たった一度の人生、いろんな視点にたって世界を、日本を見てみたいと思う。

  • 田村耕太郎「君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか」マガジンハウス(2012)
    *ネットで得られる情報は、しょせん情報の断片だ。ネット上の情報の9割が英語だといわれ、日本語の情報は世界人口に対する日本人口の比率と同程度の2〜3%と言われている。英語ならまだしもネット上で日本語になっている世界の実情は相当限られている。
    *日本では「そんなの常識だよ」という表現をよく使う。しかし世界では常識、つまりコモンセンスという言葉は滅多に使わない。多様なバックグランドの人間がひしめくアメリカでは使えない言葉だ。多様を認めれば「そんなの常識」なんで安っぽ表現は使えない。いろんな人種、進行、政治信条、国籍の人々が交差する今のグローバルな舞台において「皆が共有できる常識」など存在しないからだ。「日本の常識は世界の非常識」という表現があるが、言い切ってしまえば、世界には非常識しかないのだ。
    *世界の部代では「教養がないと仕事ができない」。「歴史や哲学や科学は先の読めない変動の大きなグローバル時代に先を読むたいまつのような役割を果たしてくれる」
    *日本人力は世界で武器になる。海外に出てみなければわからないことがだが、「日本人ほど世界でまんべんなく好かれている人たちはいない」。日本のパスポートは世界最強である。まさに金メダルだ。
    *雇用の構造そのものが変わってきている。外国人と日本の会社内で雇用を争う時代になった。グローバル化は国外の話ではない。国内でも世界の人材との競争が始まっている。この時代に対応するには、外国人の人材と戦える人材になるか?それとも彼らにできない価値をつくれる能力を高めて行くか?いずれにしろ国内にとどまっていてはそんなふうにはなれないことはたしかだ!
    *自分の眼でいろんな世界を見て、何かを感じて、自分の頭で考える訓練をしておくべきだ。そのためにも世界を見ると同時に、たくさんの本を読み、自分に知識を詰め込みながら、自分と向き合い、自分の価値判断の基準をつくっておくことが必要。
    *「違いこそが美しい」。均等性の高いものを大量につくるころがベストだと言うビジネスモデルの時代は終わりつつある。まず違いを気にしすぎない。次に違いに敏感な我々日本人こそが世界では変わっている事を認識する。日本がここまで発展できたのは、世界に閉じていたからではない。日本人が世界に出て行き、世界を見て、世界から学んだときに日本の反映がある。世界に出ていろいろな違いに接する。この違いこそが美しいとかんじられるようになることが必要。
    *最大のリスクはリスクをとらない事である。そして決定したら自分の意思と情熱で正解にするしかない。選択は意思なのだ。選んでからが勝負だ。選んで実行するからには、自分が成功させてやると思うのだ。そう思えば必ず選択は好結果をうむ。

  • 英語勉強法、アジア、アメリカでのMBAについて知識、方法、経験談等。
    いまの自分の興味の方向を具体化するのにgood。
    グローバルに対して好印象を抱くとともに想像以上に厳しい世界であることを認識。
    途中から多少読むのしんどかった。

  • メインターゲット層は裕福な親を持った高校生辺り。
    へ向けた海外に出ることがどれだけ重要なことかを具体的に説明してくれている。
    そしてそのためにどう行動すれば良いのかってことも詳しい。
    実例も豊富。

    とりあえず英語、留学先はアメリカ。そしてMBAって言うのが鉄板。
    留学する金がないなら止めておけって書いてあるのが正直だと思った。

  • 「しっかり”詰め込んで”から外に行け」。今「日本人よ世界に飛び出せ」という趣旨で書かれた本はたくさんある。しかし、この本も結論は同じだが、一つだけ脱出論をあおるような本との大きな相違点がある。それは「世界で戦える準備をしたものだけが世界に出て何かを得られる」との思いだ。
    自分の目でいろんな世界を見て、なにかを感じ、自分の頭で考える訓練をしておくべきだ。そのためにも世界を見ると同時に、沢山の本を読み、自分に知識を詰め込みながら、自分と向き合い、自分の価値判断の基準を作っておくことだ。(使える英語は当たり前)
    これからは明確に自覚すべきだ。君の変わりは、いくらでもいる。
    スターバックス成功物語
    志高く(孫正義)

  • 「グローバル」という言葉が流行している現代において、なぜ海外に出たほうがよいのかを筆者はもちろん実際に海外で活躍している方の体験談を元に説明している。

    「海外に行くべきだ」という主張に対してあまり考えたことのない人や、自分の人生に漠然とモヤモヤを抱えている人にとっては良本。

    一方で、海外での滞在経験、将来海外へいこうと確固たる考えがある人にとっては読まなくてよい本かもしれない。

  • タイトルに返事するなら、死ねない!!!と言いたい

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著者プロフィール

田村耕太郎(たむら・こうたろう)

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院 兼任教授
米ミルケン・インスティテュート フェロー/一橋大学ビジネススクール 非常勤講師

早稲田大学卒業後、慶応大学大学院(MBA)、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了。

証券会社社員、新聞社社長を経て、2002年に政界入り。10年まで参議院議員。第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務めた。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。

その後、イェール大学研究員、ハーバード大学研究員、世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を歴任。他、米国、シンガポール、イスラエル、アフリカのベンチャーキャピタルのリミテッド・パートナーを務める。

「2023年 『地政学が最強の教養である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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