億男

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著者 : 川村元気
  • マガジンハウス (2014年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838727148

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億男の感想・レビュー・書評

  • お金には縁が無いからなのか、私には難しい本だった。
    とにかくお金には振り回されたくない。
    でも宝くじに当たりたい。しかし、友人に相談はしたくないかな。
    チャップリンの言葉が印象的。
    「人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ。」

  • 宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男。浮かれる間もなく不安に襲われた一男は、「お金と幸せの答え」を求めて大富豪となった親友・九十九のもとを15年ぶりに訪ねる。だがその直後、九十九が失踪したー。ソクラテス、ドストエフスキー、アダム・スミス、チャップリン、福沢諭吉、ジョン・ロックフェラー、ドナルド・トランプ、ビル・ゲイツ……数々の偉人たちの“金言”をくぐり抜け、一男の30日間にわたるお金の冒険が始まる。
    人間にとってお金とは何か?
    「億男」になった一男にとっての幸せとは何か?
    九十九が抱える秘密と「お金と幸せの答え」とは?(帯より)

    働きだしてから、「お金とは何か」「働くとはどういうことか」といった問いに対して何らかの答えを持っていないと身動きが取れないという思いがあって、本を読んでみたりしながら自分なりに考えてきた。作中でもあるように、学校や親から教えられるということも少ないので、一人一人が付き合い方を身につけなければいけない気がしている。登場人物の考えや人生を追うことで色々と考えさせられる。

    一男は幸せな人生を取り戻せるのか、応援しながら一気に読んだ。うまくいってほしい。
    司書の一男と妻・万佐子の結婚のなれそめが本の交流だったのはちょっと憧れる。

    今まで小説を同時に読むことはしてこなかった。半年前から『吾輩は猫である』を読み始めて遅々として捗らない中、遂に禁(?)を破ってこの作品を読んだ。テレビでは複数のドラマやアニメを同時に見ているわけだし、と勇気を出してみた。片方がこれだけペースが遅いなら、同時に読んでもなんの支障もなさそう。『猫』では感じない「次が気になる」という感情、久しぶりに味わった。やっぱり小説には重要だな。

  • 宝くじで3億円が当たった、図書館司書の物語。
    弟の借金を肩代わりして昼も夜も働き続けた人物が、一夜にして大金を手にする。
    果たして彼はその大金と、今後の人生とどう向き合うのか―。

    もしも、3億円当たったら。
    すごく嬉しい!あれも買える、これも買える!と、思った後で、私もきっとすごく怖くなる。
    それはやっぱり分不相応なお金と感じてしまうから。
    普段私たちが生きている社会ではお金の存在はすごく大きくて、富める人でも貧しい人でもお金に振り回されずに生きることはすごく難しいように感じています。
    だからこそ、この本のテーマである「お金と幸せの答え」について、とても興味深く読ませてもらいました。

    お金が私たちの多くにとってすごく大きい存在でありながら、お金について真剣に学び、向き合っている人がどれだけいるでしょうか。
    お金のことをよく考えながらも、それに囚われることなく、自由でいる。そんな生き方が理想です。
    本書でも繰り返し出てきますが、チャップリンの残した「人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ」という言葉が本書を読み終えた後はより心に残ります。

    お金を貯めること、使うこと、増やすことについては日々考えますが、
    お金が人にもたらしてくれるもの。
    お金が人から奪うもの。
    そんなことに目を向けさせて、考える時間をくれる本書は今の私にとっては貴重なものでした。
    それに、誰かと共有することで手に入る幸せ、生きる原動力となる欲、については改めて感じ入るものがありました。

    お金は人を試しますが、信用をきちんと築ける人でありたいと思いました。

  • 欲があるからお金がほしい、みたいに欲とお金はセットだと思っていたので、お金に執着しすぎることで欲がなくなってしまうという考え方は面白いと思った。
    現金通貨も預金通貨も、結局は人の頭の中のものなんだな、と思う。

    小説としてより、自己啓発本として楽しめた。

  • 宝クジを当選し、大金を手に入れた男。お金に翻弄された人々の運命。なくてはならないものだけど、お金は感覚を麻痺させる。本当に大切なものを考えさられました。

  • 読みやすい。『予想もしなかった結末が待っていた…!』っていうのを求める人には向かないだろうな。全体として、まとまりがあるってこと。無駄なものが少ない。結論、きれい。

  • なんといっても、昨年12月までに出版された本の中から全国461書店、580人の書店員の一次投票によって選出された本です。しかも、映画化までされた「世界から猫が消えたなら」の著者、とくれば、テッパン間違いなし。

    …とお薦めしたところですが、前作同様、私にはまったくピンと来ず、今回のノミネートも「なぜこれが?」というのが正直な感想です。同じ出版社からもう一冊エントリーしており、マガジンハウスの売込みはそんなに上手いのか?とも。。。前作が映画化されるほど評価されたことも理解できませんでしたし、書店員といえば本の目利きであろうこと間違いのない人たちですので、目利きには分かる何かを感じるとるセンサー(単なる理解力?)が自分には欠けているのか、と不安さえも感じた次第。

    「成長期よ永遠なれ」

  • 面白い…と思う反面、考えてもよくわからない。
    テーマが重いのか、答えがないような、でも最初からわかっているような…

    妻との出会いや、九十九という人物が好きだった。

    でも、欲を捨てて働く一男は家族を手に入れる為の欲で生きていたんじゃないの?と疑問が残りました…。
    読解力がないだけかな

  • ※ちょーネタばれ注意

    ちょっと雰囲気(といえばいいのか?)が、ガネーシャに似ている。
    『人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ』映画『ライムライト』でのチャップリンの言葉。
    勇気と想像力があっても、お金がないと、例えば起業はできないと思うのだけれど、そこを想像力で賄うってことなのかしらね?
    自分の中では、お金があればほとんどの物はどうにかなると思う。だって人間はお金のために=生活のために働いているのではないか?
    三億円が当たらないとわからないかも。


    一男の世界
    弟の借金三千万円を返すために、昼は図書館の司書として、その後はパン製造をしながら地道に借金を返済している一男。奥さんと子供は家を出て行ったので、パン製造工場の寮に住んでいる。
    そこの押入れに三億円が収納されていた。
    一男は宝くじに当たったのだが、どうしていいか分からず、大学時代の親友の大富豪、九十九に連絡した。

    九十九の金
    九十九のお金に関する考えに驚いた。
    一万円札は縦76ミリ、横160ミリ、重さは1g
    五千円札は縦76ミリ、横156ミリ
    千円札は縦76ミリ、横150ミリ、
    五百円玉は7g、百円玉は4.8g、五十円玉4g、十円玉4.5g、五円玉3.75g。
    このくらいお金のことをしらないと、やはりお金にはすかれないのだろうと思った。
    さて、
    九十九に三億円を持って相談に行った一男だったが、飲めや歌えの乱痴気騒ぎの上、気づくと九十九と三億円が消えていた。
    そこから『お金と幸せの答え』の回答を聞くためと、お金を取り戻すためのに九十九を探す旅に出る一男だった。

    十和子の愛
    九十九の会社の広報担当で、九十九と付き合っていた十和子。『金持ちが、そのお金をどのように使うか分かるまで、その人間をほめてはいけない』ソクラテス
    彼女はお金は汚いものと躾けられていた。でもその反面お金を愛しすぎていた。
    父親からの養育費の2億円と九十九の通信会社を売った10億円を押し入れの中へ隠し、彼女の夫にも隠して生活をしている。
    彼女から、九十九の元会社の2人の電話番号を聞く。
    そして彼らに会いに行く。

    百瀬の賭
    呼び出されたのは競馬場の馬主席のもっと奥にある、VIPルーム。百瀬にお金を借りて一男も賭けをする。最初は勝ったのだが、次のレースですべてを失う。ショックを受ける一男だったが、百瀬は大笑いする。「金なんて掛けてない」と。一男の頭の中で1億円が儲かって、また失う。金はあくまでキミの頭の中で動いていただけや。何も変わっていないと。
    『富は海の水に似ている。それを飲めば飲むほど、のどが渇いて行く』ショーペンハウアー
    そして次の千住のところへと行くのだった。

    千住の罪
    九十九と一男の卒業旅行から始まるこのパラグラフ。
    モロッコへ旅する夫婦の映画を見て、二人の旅行が来まる。
    舞台は千住が主宰するミリオネア・ニューワールドというお金が儲かるセミナーを開催している。そこへ一男は4万円を払ってセミナーを受けに行く。その後、40万円を払って個別に会う。その場所は寄席の会場で、演目は『死神』千住は九十九を裏切ってしまったという後悔から、お金を使えなくなり、自分は質素な生活をしていたのだった。『九十九は何ら変わっていない。あなたの傍にいます』

    万佐子の欲
    万佐子と一男の出会いの話。
    娘のまどかのバレエの発表会で、久々に対面する。
    一男は3億円を取り戻して、借金を返済し、また再び家族とよりを戻そうとするが、万佐子に断られる。
    『あなたがお金によって奪われたもの。それは欲よ。(中略)私とまどかの生きるための欲を捨てさせようとしたのよ』

    億男の未来
    モロッコで九十九が芝浜の演目をする場面から始まる。
    バレエの発表会からの帰りの電車の中、隣にドンという音で目が覚める。隣には九十九が居た。
    『お金と幸せの答はみつかったかい?』
    『それはひとつではない。人間すべてにひとりひとり解がある。もし、人間を疑うか、信じるかのY字路があったとしたら、信じる道を行こうとふたたび思えるようになった。』
    そして一男は再び億男になった。

    最後は娘のまどかと、自転車とかけっこの競争をしていた。結局3億円を最初に使ったのはまどかの自転車だった。
    結局、借金を返したのかとか、これからどうするのとか書いてなかったけど、まぁ、楽しい終わり方だったのではないでしょうか?

  • 突然湧いて消えた三億円をめぐる30日間の旅。
    その中で出会うお金持ちの苦悩。
    そして見えてくる「お金と幸せの答え」
    絶妙だ‼︎

    お金はあった方がよいが、
    幸せは奪われたくないな!

  • お金を巡るおとぎ話。

    百瀬に仕掛けられた競馬のくだりにはゾクゾクしました。百瀬、深いこと言ってるわぁ!

    『世界から猫が消えたなら』でもライムライトが話の鍵になっていたような記憶があるけど、筆者にとってチャップリンは特別な思い入れがあるのかな?

  • 弟の借金3千万を背負った一男は昼は図書館司書、夜はパン工場で働く。
    そんな一男が思いがけない大金を手にする。
    戸惑う一男は「お金と幸せの答え」を探そうとするのだか…

    「お金って何?」と問われると答えに窮する。
    『人の”信用”を形に変えたものがお金』
    なるほど~!と納得。

    川村元気さんのプロフィールによると、佐野研二郎氏と絵本を共著されているのですね。

  • 借金を背負って家族とも別居の一男。そこに3億円を手にして、お金について考える。
    百瀬の「あたりまえのことをあたりまえにやる。ただそれだけでほとんどの勝負は勝つことができる」と言う言葉にホッとした。

  • 2015.1.15
    宝くじが当たった図書館司書、一男。
    お金と人間の関係、お金と幸せの答え…私は見つけることできるだろうか?
    一気読みしてしまう、読みやすさ。

  • 電車広告に釣られて購入。読みやすい文体で、2時間足らずで読了。

    個性的な登場人物と平凡な主人公の対比で、お金と幸せについて考えさせられる新しい着眼点の一冊。
    随所で出てくる落語が、物語に深みを付与している。
    むしろスピンオフストーリーとして、九十九・十和子・百瀬・千住の起業時代の話を読みたくなった。
    彼らのエピソードが魅力的な分、主人公の良くも悪くも平凡なストーリーとオチには少し物足りなさを感じてしまった。
    ただ、社会人としてお金を稼ぐ身である以上、読んで決して損はない。

  • 大金を手に入れた主人公がうかれるのではなく、その不安になってしまう様子が面白かった!ただ、登場人物やストーリーのオチはあまり面白くない。お金持ちだけど幸せではない登場人物がたくさんいるが、『よく聞くお金持ちの成れの果て』という感じ。オチはこんなもん?っていうスッキリしない感じ。

  • 登場する全ての人物が魅力的。何がハッピーエンドなのかは読者しだいだけど、こんな終わり方もハッピーエンドなのかもしれないね。

  • チャップリンの名言。「人生に必要なものは、勇気と想像力。それと、ほんの少しのお金です。」

  • まずは何故本屋大賞候補作品になったのか甚だ理解できなかった。登場人物にリアリティないし、どこかで聞いたような名言や啓発本の引用ばかりで新味はないし、感じるものがないしで、少なくとも自分には合わなかった..

  • 自分がほしいと思っているものは本当にほしいものなのだろうか。淡々とした文章から考える。
    お金について知るとは、大きさ、重さまで知ると言うこと。とことん知るということ。これは何にでもつながる考え方だと思う。

  • お金ってなんだろう。あり過ぎても良くないし、なさ過ぎても、不安だし。身の丈って事なのかも。

  • 小説の形式でありながら、お金について考察している、おもしろい切り口。映画プロデューサーらしい企画っぽさがよかったです。

  • 億と言うお金を手にしたことがない私にとって、お金とは何なのか非常に考えさせられました。
    また、娘を持つ父としても感慨深い作品です。

  • 10代の頃、お金がすべてじゃない!と、思った。
    20代の頃、お金がすべてじゃない。と思った。

    この本を読んで、
    30代になって、お金がすべてじゃない?と思った。

    登場人物が、すべて数字に由来していて、覚えやすい。こういう、作者の配慮はとても、助かる。色々な人の色々な価値観。しかし、登場人物は逃げ出さず、投げ出さず。

    これを読んで、自分自身、向かい合わねばと感じさせられた。

    作中に何度もでてくるこのセリフは、本当に芯を付いてるのだと思った。

    チャップリン『人生に必要なものは、勇気と想像力、そして、ほんの少しのお金さ』

  • 「お金と幸せ」の答えをさがす旅。

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億男の作品紹介

億男は川村元気さんがかかれた小説です。
2015年に本屋大賞にノミネートされた作品でもあります。突然、億万長者となった図書館司書のお金をめぐる30日間の大冒険の物語です。人間にとってお金というものは何か?億万長者となった主人公の一男にとって幸せとは何か?数々の偉人たちの言葉が出てくるのも見どころのひとつです。

億男のKindle版

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