- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839701031
作品紹介・あらすじ
私たちが自分を変えようとするとき、必ず陥るいくつかの〈罠〉があり、それをはっきり自覚しないかぎり根源的な〈自己の変容〉はけっして起こらない、とクリシュナムルティは言う。では、その〈罠〉とはどのようなものなのか? そして自分を変えるために本当に必要なことは何なのか? 身近な生の問題をめぐる徹底的な対話を通して、それらがしだいに明らかにされていく。
感想・レビュー・書評
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とても衝撃的でした。ひとによっては、それは屁理屈とも映るでしょうし、ただの意味のない言葉と映るかも知れません。
ただ、私の心にはしっかり届きました。もう何度も何度も読み返しています。
生き方について、ここから多くの気付きを得ました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
果たして自我はどのように形成されるのか? それは周囲からの情報と自分の反応が織りなす布だ。アメリカに生まれた子供は自由と民主主義を重んじ、中東に生まれた子供はムハンマド(マホメット)を信じ、アッラーに祈りを捧げる。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20110322/p4 -
同じくクリシュナムルティです
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気づき、葛藤、道徳、自殺、組織、愛と性、苦しみ、依存、個人と社会等さまざまな問題をめぐる33の対話。質問者の問いは、多方面に渡るが、クリシュナムルティは、それら一切の問題の根底にあるひとつの問題をつねに明らかにする。彼の教えが濃縮され、最適な入門書。
一切の問題の根底とは何か。過去によって条件づけられた〈私〉というフィルターを通して現実を歪めてしまう。ここに分離があり、問題の根源がある。
「あなたは過去である思考の運動なしに、過去である自分自身を見つめることができますか。考えることなく、なんの評価もなく、好き嫌いもなく、なんの判断もなく見ることができれば――そのときあなたは、過去によって汚されていない目で、ものを見ているのです。それが静寂のなかで見ること、思考の騒音なしに見ることです。」
クリシュナムルティを読むと、その魂の気高さに打たれ、「自己の変容」の限りなき可能性を指し示されて感動する。この高潔さから来る波動を浴び続けたい。