YouTube民主主義 ‾メディア革命が変えるアメリカの近未来‾ (マイコミ新書)
- 毎日コミュニケーションズ (2008年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839927295
作品紹介・あらすじ
「初の女性・黒人大統領誕生の可能性」のみに関心が集まる08年米国大統領選挙。しかし真に注目するべきは「インターネットが大統領選のみならず米国政治を根底から変えている」という現実だ。「誰もがすべてのプロセスに自由に参加できる」ネット政治は民主政治の理想形なのか?デマゴーグに扇動されやすい衆愚主義への道なのか?ワシントン特派員、外信部副部長として大統領選挙を二度取材した著者は、07年春、ニューヨークで変貌するアメリカ社会を定点観測した。さらに「グラウンドゼロの衝撃からアメリカはどこへ向かっているのか」、「近未来のメディア論」、「日米関係の行方」を精力的に検証。「教育システムの変容から老人ホームの生活」までをとらえたルポルタージュエッセイ。
感想・レビュー・書評
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父の本です。
会社を辞めて、3ヶ月間NYのコロンビア大学に遊学していたときの体験談と言う事です。タイトルと帯を見ると一冊丸ごと次のアメリカ大統領選挙のお話のようですよね。
アメリカと言う国で自分は高校教育を受けたのですが、日本に帰ってきて人に『アメリカではどうなの?』と言うような質問をされると実に返答に困った思い出があります。広い国土を持ち、さまざまな文化とそして同じ地域に暮らしていても自分の存在する階級によって全てが変化してしまう場所なので。あくまで答えられることといったら『自分が知っているこの州では、』とか『自分の行った高校では、』と言う答えしか返せませんでした。
自分が彼の国に行って学んだことは色々ありますが一番だと思うのは『自由』と言う事は『自分で責任を取ること』を学んだことだと思うのです。
大学で60過ぎの人が学んでいても何の不思議も無い。そういう懐の深さのある国。その自由さ。それは自分で選び、自分できちんと責任を取るその行為にあるのだと思います。色々なエピソードを読みながらそんなことを思い出しました。
ギャッツビーは高校3年生のとき、英語のクラスで勉強したなあ。映画も見た。もう一度英語で読み返してみても良いなあ~なんて思いました。
タイトルは難しそうですが中はさくさくと読めます。面白かったですよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルにかなり、だまされた!
でも、62歳で「Google Earth」を使えれば、Goodじゃない?
ト、2008.5.6 -
ワシントン特派員、外信部副部長として大統領選挙を2回取材した河内孝が、ニューヨーク滞在中にアメリカ社会を徹底観測。約3ヶ月間のニューヨークでの経験をもとに、著者が新たに学んだことやそこから考えられる理論がふんだんに記載されています。インターネットは直接民主主義を成し得るのか、はたまた民意の分極化を促進し民主主義が荒廃するのか…非常に興味深く読ませて頂きました。日本・中国・アメリカの三角関係や都市計画にも注目。
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大統領選でさらにネット社会が変化・発展するぞ、という内容を「新聞社・破綻したビジネスモデル」の筆者がどう書くか、を期待して購入。ところが話は日米中関係からコロンビア大学院、チャータースクールの貧困格差社会などにまで展開する。考えさせられる事は非常に大きい。仕事を辞められて、こんな思索を巡らしていたとは。予想外の定点観測。