きみの背中で、僕は溺れる (MF文庫 ダ・ヴィンチ さ 1-1)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2008年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840124591
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
BL小説にありがちな文章の雰囲気だが、BL小説と言えるほど娯楽めいてはいない。不思議な感情の波を持っている感じ。現実に即しているつもりなら、こんなにゲイの恋愛が上手く美しく始まることはないだろうと思う。でも一つめの話は心が締め付けられた。二つめの話はとってつけた感があってあまり好きじゃなかったけど。女性が書いた男性像でありゲイ像であり、それ以上でもそれ以下でもない。
-
所謂BL的な本。
初めて読みました。
純粋に恋愛小説として読めて、むしろヘテロラブ小説を読むより恋愛したい気分になった。
多分、
こんな都合良い女いるか!とか、
こんな女嫌い!とか、
そういう雑音なしで読めるから。
女性像ってやつに敏感な私には、作家の女性像に厳しい(笑)
なんだそりゃ。。。
あんまり、男同士だってこと、気にならなかったなー。
BLといえば、懸念されるぐろいシーンはそんなにありませんでしたし、普通に、読めました。 -
想像していた通り、さらっと少女マンガのように読めてしまう一冊。
そして想像以上に切なく純粋で美しい、男性同士のラブストーリーだった。
読後感がとても綺麗だったのも意外。 -
BでLな内容?だけどなんか切ない。
好きになっちゃいけない人に恋しちゃうとか
それゆえに恋に臆病になるとか…心に染みます。
薄めの本なのでさくさくーっと読めちゃってこの満足感!
表紙は少し恥ずかしいのでブックカバー推奨w笑 -
BLというのはあまりいい気持ちではありませんが、愛情の表現が秀逸だと思いました。
-
前編の「But Beautiful」は、22歳で大学卒業を目前に控えながら、将来の展望がない野田祐司が主人公。彼の姉の野田麻子は、父親のセッティングしたお見合いで出会った佐伯透という男性と結婚することになりますが、祐司は佐伯に一目惚れしてしまいます。一方、佐伯の方も、一目見た時から祐司に心を揺さぶられ、やがて2人はひそかに身体を重ねるようになります。
後編の「What's New」は、透と別れて6年後の祐司を描いています。イタリアで料理を学んだ祐司は、父の死を機に日本に戻り、「ポルトヴェーネレ」というイタリア料理店で働いています。6年前に激しく心を揺さぶられた衝撃から距離を取ることのできるようになった祐司が、ようやく手にした安定した場所から、ふたたび脱却しようとする話です。
内容はBL小説ですが、とにかくストーリーとキャラクターがきれいに作り込まれているので、ほとんど抵抗感なく読めました。とくに前編は、瞬や香奈、麻子などの脇を固めるキャラクターの造形もきっちりしていて、するすると文章が入り込んできます。それに比べると、後編のサブキャラクターは、祐司の相手役となる神月創平にしても「ポルトヴェーネレ」で働く同僚たちにしても、設定が先立っているような印象を受けてしまいました。 -
背中三部作、読了。麻子ねえちゃんがいい人過ぎる。弟をずっと守ってきてあげたし、夫と寝るようなだめな弟を今でも宝物と言ってあげるって、、、、逆に主人公がちゃんと謝ったのかよってもやる。香奈ちゃんと瞬は良い子だ。
-
書かれているのは男性同士の恋愛、所謂BLというやつなのですが、雰囲気が繊細で綺麗で、何度でも読み返したくなる魅力のようなものがある本です。(ゆりん)
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/