学校を出よう!(2) I-My-Me (電撃文庫 た 17-2)
- メディアワークス (2003年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840224338
作品紹介・あらすじ
突然、雨の路上に立っている自分に気づいた神田健一郎。傘も持っておらず、なぜか右手には血まみれの果物ナイフ。なにかよからぬことが起こったことは想像できるのだが、そのなにかがまるで思い出せない。とにかくやばいという焦りのままに、自分の家まで逃げ帰った神田を待っていたのは、なんともう一人の自分だった!いったいなにが自分(たち)に起こったのか?そして自分とはなんてむかつく奴なのか!?神田Aと神田Bは、変なコトに興味を持つ星名サナエの力を借りてなんとか謎を解こうとするのだが…。
感想・レビュー・書評
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谷川流のもう一つの代表作というべき「学校を出よう!」シリーズ第2作。
1作目が1作目だけにどうやって続編にするんだろうと思ったら、まったく違う舞台でまったく違う話がかろやかに展開する。
ロジカルなプロットが素晴らしいタイムトラベルSFであり、切ない恋物語でもある。
今回は完全に筒井康隆『時をかける少女』へのオマージュと言っていいかなと、まあ、駆けるのは男なんだけどさ。
後、『機動戦艦ナデシコ』のアキトとアイちゃんのエピソードも思い出したり。
ちなみに宮野&麻衣子もちょっとだけ出演。やっぱりこの二人のコンビも良いやね、うん。 -
同時に存在する過去・現在・未来の自分。どうやら過去・未来の自分達(?)は「現在」にタイムスリップしてきたらしいという信じられない現実と、それ以上に不可解ないくつかの事。何かに促されるように主人公は行動を起こしていくが、更に重なる問題が…。ラノベ的な要素をしっかりクリアしつつも、SFではある意味タブーな、同一人物を同じ時間に引き合わせるというひねりも効いていてしっかり個性もあり楽しめた。ナイフの件が著者ならではな感じがして印象的。同じ時間SFものラノベで評価が高いタイムリープと比べてみると面白いかも。
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よくある展開でした。
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評判が良かったので読んでみたが時間のトリック(?)が面白かった。一巻目の内容はもう忘れた
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4840224331 294p 2003・12・15 3版
1巻を苦労して読んだという人には2巻以降報われてきます。 -
学校を出よう!シリーズでは最も良作だと感じました。時間軸が飛び回るのも斬新な内容で、読了したときにはとても満足する作品で何年後にももう一度読んでみたいと思える作品です。AとBのカラーイラストに惹かれて購入しましたが内容も充実しており、謎も深いミステリアスコメディのような作品で、楽しく謎く。前作の妹ちゃんのお話よりもさらに善処された作品で全体の仕上がりも好きでした。私の過去でもこれがライトノベルに手を出すきっかけの第一歩になったのでより関心と評価が高い思い入れのある作品です。