エンジニアとしての生き方 IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書 1)
- インプレス (2011年3月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844329947
感想・レビュー・書評
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Windows95などの開発に関わった有名なエンジニアによる啓発的な本。
10年後の自分の生活レベルを決めるのは、会社の上司や経営者でも日本の政治家でもなく、自分自身だ、というのが最も伝えたいことらしい。(「はじめに」より) また、「一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ」という言葉も本書の主張をよく表わしていると思う。
エンジニアの置かれた環境が日本とグローバル世界とで全然違うことが分かり愕然とさせられる。日本の体制を嘆いても仕方ないので、著者の言うとおり自分の市場価値を高める努力を続けるしかないだろう。
エンジニアとしてモチベーションを高めるのに良い本なので今後も時々読み返そうと思う。
個人的には体言止めと誤字が多いのが気になった。(読んだのは初版なので、第2版以降では誤字は修正されているのかもしれないが。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まぁ、自分でエンジニアが天職だと思えて、スキルアップが楽しくて、それが会社の業績につながるなら、これほどいいことはない。いまどきは、最後の部分よりも「世の中の役に立っているか?」ってところのほうがモチベーションに関わってくるような気がする。
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日本のIT業界の考察は面白くて、日本の「ITゼネコン」構造は本当につまらないし、悪循環だよなと。SIerのウォーターフォール型ってなんか効率悪いし、上流工程のエンジニアで変にプライドあるくせにコードがかけない人ってやっぱダサいなーと思ったり。
もっともっとエンジニアは尊敬されるべきだし、その能力を活かせる環境が増えるといいのになと思う。 -
「『好きなことをして生きていく』ための努力を続けている限り、(ほかの人にとっては)つらいことも苦痛ではなくなるし、楽しい人生がおくれる。」
OB訪問でお会いした、某企業でエンジニアとして働かれている方(経済学部出身)に教えてもらった一冊。ほぼ一年越しではあるが先日購入し、一気に読んだ。
以下、特に印象に残った2点について述べる。
【文系でもSE?】
2-1の「ITゼネコンビジネスモデル」、4-2のIT業界のトップと学生との質問のやり取り・考察を併せて読むと、一定の企業が「文系でも可」と謳って(少なくとも)SE募集をする理由が透けて見えてくるように感じられた。
【好きなことを仕事に…?】
冒頭の言葉は169頁からの引用だ。仕事に生き甲斐を求めたり好きなことを仕事にすることは一理ある。イヤイヤしているわけではないから、日々の仕事に自分なりの意義を見出すことができる。それは自分のやり甲斐・生き甲斐に結び付き得る。苦労が苦痛ではなくなる。
しかしながら…それは必ずしも絶対的なものとは言えないとも思った。確かに、運良くそのような仕事を見つけることができたなら、それは幸せなことだと思う。しかし、これに囚われて仕事以外のことにも目を向けることを疎かにしないように気をつけたいとも思う。例えば、家族や恋人、子どもと過ごす時間であったり、自分の趣味に費やす時間などなど。 -
モチベーションアップになる。英語はやっぱり大事。
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日本の多重下請型IT業界の構造に嫌気がさした時に買った本。
ブログのエントリーをまとめなおしたものが基礎になっているので
買うまでないと思う人は無料でブログを拾い読みするのもアリ。
日本のIT業界の多重下請構造は近いうちに崩壊するだろうし
それまでに自分はどうできるか?
それを真剣に考えるときのおともとして。 -
日本のSIの現状を正しく捉えたうえで、エンジニアのあるべき姿、進むべき道を示してくれている。それでいて、元がブログのためか、よくある説教臭さみたいなものも少なく読みやすい。
理系大学生~入社数年くらいが対象かなと感じたので、おじさんとしてはちと残念 -
自分が本当に好きなことをやりなさい!
5年後や10年後、自分がどうなりたいか明確なイメージを持った上で、いま何をすべきか(どこで働くべきか)を考えなさい!
という本でした。
当たり前のことかもしれませんが、それを常に考えて努力できている人は少ないんでしょうね。
先が見えないIT業界での5年後・10年後をイメージするのは難しいですが、
自らの方向性だけは固めておかなきゃなぁと再認識しました。 -
ブログの内容を抜粋してまとめた本です。表題の通りエンジニアとしてどうありたいか、どうあるべきかの姿がみえてくるようでした。
NTTという大企業にいながら、「楽しそうだった」という理由でベンチャー企業にさくっと転職するあたりやっぱりすごい人なんだなと。
個人的に124ページからの”キャリアパスの考え方”の項が読んでて楽しかったです。 -
ソフトウェアエンジニアは、プロ野球選手と同じである。しかり。
エンジニアとしての生き方をしれて、今後共に仕事をしていく人たちのキャリアの進め方の一例を知れたのはなによりよかった。