アンジェリ-ナ・フル-ドの謎 (論創海外ミステリ 179 ホームズのライヴァルたち)

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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846015497

感想・レビュー・書評

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  • 巻末の解説で、ディケンズの『エドウィン・ドルードの謎』との類似点について触れていて(そう言われると、そもそもタイトルからして似てる!と)、なるほどな、と。
    というわけで、エドウィン・ドルードの謎を先に読んでから本書を読んだ方がより楽しめます。(ただし、私も読んでる最中は気づかなかった事から分かるとおり、かなり遠回しの本歌取りではありますので、その既読・未読によって犯人バレとかそういうのは無いです)

    今回はソーンダイク博士は割と早いうちから登場しますが、裏方ポジションが長く、主人公の青年医師と不幸な人妻とのロマンス、サスペンスと、洋ドラを楽しむ感じで読みました。

  • ソーンダイク博士シリーズ。
    ある医師が夜に呼ばれて行ってみると、首を絞められた痕がある女性とその夫らしき怪しげな男がいた。医師は手当をして去るしかなかったが、しばらくして地方で独立開業したところ、夫から身を隠しているその女性と再会して彼女に惹かれていくのだった…
    序盤はミステリアスな展開だが、事件が起こってソーンダイク博士が登場してからは手がかりの発見、解釈、推理という地味な展開になる。そして明かされたのは(伏線が色々あったのはわかるが)全力で無理だろーと突っ込みたくなる真相…しかしソーンダイク博士がその真相に到達した経緯の説明はなかなか面白かった。
    解説にディケンズの『エドウィン・ドルードの謎』との類似点とこの作品がフリーマンなりの解決編なのではと書かれていて、なるほどと思った。

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著者プロフィール

"オースティン・フリーマン
1862-1943
本名リチャード・オースティン・フリーマン。
別名義にクリフォード・アシュダウン。
英国、ロンドン生まれ。
1880年にミドルセックス病院付属医科大学に入学。
その後、王立外科医科大学などで働く。
デビュー作は、アフリカのガーナに植民地付医師補として
赴任した際の探検を本にまとめたTravels and Life in Ashanti and Jaman
(1898)。
科学者探偵ソーンダイク博士シリーズは、第一作『赤い拇指紋』(1907)
をはじめとして、長編21作、短編40作以上を数え、
「シャーロック・ホームズのライヴァルたち」の
代表格とされている。




"

「2019年 『ニュー・イン三十一番の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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