クラヴァートンの謎 (論創海外ミステリ 228)

  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846017903

作品紹介・あらすじ

"急逝したジョン・クラヴァートン氏を巡る不可解な謎。遺言書の秘密、不気味な降霊術、介護放棄の疑惑……。果たして彼は“毒殺”されたのか?
"

感想・レビュー・書評

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  • プリーストリー博士シリーズ。
    作者の作品の中でも傑作に挙げられるこのタイトル、確かにこれは面白かった。
    冒頭から話の発端である不穏な雰囲気作りと散りばめられた謎。ひと癖ありそうな登場人物達。事件のカギを出していくタイミングと展開のスピード感が私の好みにピッタリ。
    この作家は「なんとなくこいつが怪しいな~」な雰囲気を露骨に書く傾向があるのでそこは好みが分かれるところなんだろうなぁ、と。
    ただし、この作品は、こいつもあいつもソイツも怪しい…?って感じに上手く印象操作されているので、プリーストリー博士がどうやって犯人を追い詰めていくのか含めてラストまで展開の楽しめる一冊でした!

  • プリーストリー博士シリーズ。
    久しぶりに訪ねた旧友クラヴァートンが、その数日後に亡くなった。さまざまな理由で彼の死に疑いを抱くプリーストリーだが、検死解剖の結果は自然死。果たして本当にそうなのか…
    怪しげな親類、遺言書の謎、降霊術…まさにこれぞ黄金期ミステリという雰囲気が楽しめる。シリーズ他作品ではちょっと冗長に感じた中盤の推理大会みたいなのがないのも、ストーリーの流れがスムーズで個人的にはよかった。

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著者プロフィール

1884年、英国生まれ。本名セシル・ジョン・チャールズ・ス トリート。別名義にマイルズ・バートン、セシル・ウェイ。1924年、“A.S.F”(1924)でミステリ作家としてデビュー。25年に発表 した “The Paddington Mystery” 以降、多数のミステリ作品を発表し、ディテクション・クラブの主要メンバーとしても活躍した。

「2022年 『デイヴィッドスン事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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