イスラム国の反乱: ISISと新スンニ革命

  • 緑風出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846115043

作品紹介・あらすじ

「イスラム国」はなぜ生まれたのか?何が起きているのか?何を目指しているのか?何が起ころうとしているのか?ここに衝撃の真実がある。本書は、英国高級紙『インディペンデント』特派員として、1979年から中東で現地取材を続け、英国の「2014年海外報道ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、第一級の評価を受けている著者による「イスラム国」の最新緊急現地報告!

感想・レビュー・書評

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  • インディペンデント紙の中東特派員による、現地との豊富なコネにもとづいた分析。主にイラク側を描く。モスル陥落によるバグダッド市内の恐怖、イラクや国際社会の読み違い、イラク軍の堕落の様子などがリポートや取材に基づいて描かれる。サウジの役割と反応、ジャーナリズムの問題点などは類書にない視点。今後の展開も予想していて、イラクの分割(1947印パ分離のイラク版)が考えられると。ISは敵がいっぱいいるのでまとまれば長期的には圧倒できるが、いまだにバラバラなので、「ISは今急速に中東の地図における地理的政治的な事実になろうとしている。」
    それぞれの参加者の動機などがよくわかり、行動は論理的なので胸に落ちる(ちょっと疑ってみるべきかもしれないほど)。現地ソースによる具体的なエピソードに裏打ちされていて納得性も高い。「バグダッドでは殺人を100ドルで依頼できる」にはぞっとする。
    立場は中立的(英国の失敗については避けていたのかも)。「新スンニ革命」にはサウジとパキスタンの責任が大きいというのは彼の独自か。

  • ISISは恐怖の専門家である。恐怖はまたかつて互いに敵対していたもののかなりの部分をISISに対抗する一点で強調させている。
    現在のシリア危機は5つの闘いが互いに感染しあい、悪化しあって続いている。

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