中国ことわざばなし ―古為今用(グ・ウェイ・ジン・ヨン)―

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  • 清流出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860294205

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  • 著者の楊逸は、1987年に23歳で来日し、2008年に『時が滲む朝』で日本語以外の言語を母国語とする作家として初めて芥川賞を受賞した作家。
    主婦向けの月刊誌『清流』への連載された、中国のことわざをテーマとしたエッセイをまとめたものである。
    「静如処子、動如脱兎」、「杞人憂天」など一部を除けば、初めて聞くことわざばかりであるが、それらが表す昔人の知恵に、国・民族による差はないと感じた。
    一方、著者の現代日本の様々な出来事を見る目には、自分との微妙な違いを感じるところもあったが、それは文化や慣習を背景としたものなのだろうか。
    中国をはじめとする外国人の仲間と仕事をする機会が多い私にとって、少なからぬ示唆を与えてくれたように思う。
    (2014年9月了)

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著者プロフィール

(ヤン・イー、Yang Yi)
作家。1964年、中国ハルビン生まれ。
87年、留学生として来日。95年、お茶の水女子大学卒業。
2007年、『ワンちゃん』(文藝春秋)で文學界新人賞受賞。
翌08年、『時が滲む朝』(文藝春秋)で、
日本語を母語としない作家として初めて芥川賞を受賞。
『金魚生活』『中国歴史人物月旦 孔子さまへの進言』(以上、文藝春秋)、
『すき・やき』(新潮社)、『あなたへの歌』(中央公論新社)、
『わが敵「習近平」』(飛鳥新社)、『中国の暴虐』(共著、WAC)など著書多数。
現在、日本大学芸術学部教授。

「2021年 『「言葉が殺される国」で起きている残酷な真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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