人生は終わったと思っていた アルコール依存症からの脱出 (朱鷺新書5 ) (朱鷺新書 5)
- 新潟日報事業社 (2011年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861324796
作品紹介・あらすじ
アルコール依存症での自らの入院体験を基に書き上げた小説『窓の外は青』を再録。さらに同書出版からパフォーマンスイベント「こわれ者の祭典」開催にいたる激動の10年をたどるエッセー集。「酒を飲まない生き方」を決意した「かっこ悪く生きていく、こわれ者」月乃光司は多くの出会いによって支えられていた。
感想・レビュー・書評
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アルコール依存症の方が書いた、アルコール依存症の物語。
どんな風に依存症になって、そこで何を見て、何を感じたのか、痛いほど伝わってきました。
そして、アルコール依存症は特別な病気ではなくて、私たちのすぐ身近なところにある病だということが。
生きるということ。
生き続けるということ。
覚悟を持って、生き続けること。
「生きて行こうね」という言葉がこんなにも深く突き刺さる日常があることに、息をのみました。
依存症とともに生きること。
その生き方を選んだ方々に対して、深い敬意を感じることができた一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「窓の外は青」はアルコール依存症の患者の気持ちなどがうまく描写出来ていて良かったと思う。第2部の「すてきなハゲ」のところいいこと書いてあった。91ページの3行目の表現は自分にもそういう体験があったので共感できた。著者の体験について書かれていたところは普段アルコール依存症の人の話を聞くことはないので読んでいて参考になった。著者がキリスト教徒だということを本書を読んで初めて知った。
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精神科病棟での決意、「どん底」体験の私小説。対人恐怖症克服の体験談。リストカット、引きこもり、薄毛についてのエッセー。依存症リハビリ施設での中年青春の日々。働けない男の社会復帰に向けてのプロセス。病気イベント「こわれ者の祭典」設立の経緯。中年結婚のびっくり話。
安吾賞新潟市特別賞受賞の秘話。
血と汗と涙と鼻水とよだれと生き恥にまみれたユーモア人生遍歴本。
アルコール依存症、ひきこもりから立ち直る経験を小説化した「窓の外は青」、対人恐怖症を克服するため森田療法を受けた経験のエッセイやこわれ者の祭典の結成についてなど、回復するためのハウツーについて、対人恐怖症を克服するためには症状が出てもそのままの自分でいい、出来ることが出来ればいい、場数が必要、上手くいかなくても経験になったと考えて良しとすること、恥をかくこと傷つくことを恐れないで経験を重ねれば余計なプライドも消えて生きられるようになっていく、今どのような状態であり、かつてどのような状態だったかを具体的に話すことは自分の心の整理になり、現実の問題に対する答えを導き出してくれる、今日1日のことだけを考えていけばいいなど、さまざまなアドバイスがもらえるので、必読ですね。 -
S916-トキ-005 300273901
(朱鷺新書 005)