- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861346514
作品紹介・あらすじ
緑の王となったセージは、西方の疫病の原因を探るため青の王と共に視察団に同行することになる。憎むと誓った相手にも関わらず、頻繁に『飛ぶ』ようになった過去で若き日の青の王と過ごすうち、お互いを求める気持ちが強くなっていく。『王の禁忌』によって、決して王同士が結ばれることはないと、気持ちを抑え込むセージ。しかし、そこにはある『嘘』が隠されていた。そして、秘めた想いを抱えたまま、妹を守るためのセージが決意したことは、過去に戻って自分を消すことだった-。
感想・レビュー・書評
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まぁこうなるとは思っていたけれどサ、赤の王との切ない恋は一体何だったの?ってくらい青一色。かと思えばグリニッジとも!普通なら貞操観念が疑わしくなってくるはずが、セージの透明感・純粋な印象に揺るぎないのが不思議。そしてセージとヒソクの兄妹愛は「相手を思い遣る競争」の様相を呈してないか(笑)?二人とも生き残る道はないのだろうか。王の禁忌の真相が非常にツライ。辛すぎるだろー!
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2巻も要所要所で萌え転げた…。1巻で緑の王になってしまったセージと青の王の恋って前途多難というか、悲恋にしかならなくない?って思わせておいて、ちゃんと「王の禁忌」を納得の行く形で解決してきたので、上手いなーと。一方で、セージはヒソクへの拘りを捨てきれず、今度はそれが原因で色々と物事が上手く進まないのだけれど、細かい描写の拙さは相変わらずなのだけれど、物語の筋としてはすごく良く出来ている。ただ、やはり文章力が追いついていないので、過去にポンポン飛ぶこの2巻は理解をするのが大変。
この巻では自分の気持ちを認めてデレまくるセージと、過去の経緯が明らかになってもなおデレないアージェントの対比が良い。3巻ではちゃんと幸せになってくれるよね…?!
ところで、1巻ではセージにとって大事な人だったはずの赤の王は完全に空気。この作品は、ものすごく練られた舞台設定と、それに反して行き当たりばったりな人物関係、ぬるいキャラ設定などなど、非常にアンバランスで興味深い。 -
うわー!混乱するー!
読み終わっての正直な感想です…
前半は頻繁に「飛ぶ」ので時系列がよくわからなく
ん?ん?ってなり途中中断して休憩入れながらじゃなければ読み進められなかったけど、中盤から後半にかけ夢中になり読んだ。
緑の王となったセージ。「飛ぶ」ようになった過去で若き日の青の王と過ごすうちお互いを求める気持ちが強くなっていく。
しかし、「王の禁忌」によってこの想いは叶わない…
が、飛ぶうちに隠された過去を知る。
セージの行動にイライラ〜したり青の王が可愛く見えたりといろんな意味で疲れ時間がかかって読み終わった2巻だった。
青の王の「長かったな」のセリフにはうるうる。
最後のセリフ「望みどおり、お前を殺してやる」
えええ⁉︎
切ない展開で最終巻へ続くけどまったく結末が予想できないので最終巻読むのが楽しみです。 -
わーかーりーにーくーいー
この設定がキモなら、そこを分かりやすく書かないと台無しじゃないかと思うけど。。。
いっそ番号でも振って、時系列を説明してほしかった。
赤の王はどこへ行ってしまったのだ(笑) -
前半は1巻と同じように場面が飛ぶとわからなくなっていたけれど、後半になるにつれてグイグイ引き込まれた。この運命はどうかわるんだろうとドキドキ。3冊目が早く読みたい。
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1巻があまりにも早く読み終わったため、他の本も挟みつつ少しずつゆっくりと読んでました。でも、のってくるとぐんぐん進んでしまい、あっと言う間に読了。スピード感のある中盤でした。
1巻では不遇な主人公の切ない片想いにどうなるのかとドキドキしてましたが、この巻ではそれをいい意味で裏切りました。赤の王(初恋)はどこに?という感じで、青の王本命が決定。むしろメインの話の方が大きいのでこの辺は最後まで引っ張らなくて良かったです。
そして、メイン。ファンタジー世界の面目躍如という感じで、王という設定が生かされたストーリーが恋愛と並行して飽きさせない展開でした。個人的には本命とではないけどティンクチャーの設定が生かされた展開におおお!と燃え。
争いに王の禁忌に妹の命を救うための時間移動に、消えた過去の真実にと、盛りだくさんすぎてワクワクするのはいいけどこれ本当に全部回収されるの!?と不安になるくらいです。最後の巻までしっかり追っていきたいと思います。